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連合軍シリア攻撃をシリア(ロシア)が迎撃できなかった理由

今回のミサイル攻撃にあたり、米側は巧妙な多方面発射作戦を実施したのですね。シリア(ロシア)は対応できなかったわけですか。それでも平気で嘘を発表するシリア、ロシアの神経が分かりませんが、事実を認めないのは世の東西を問わず敗色の濃い側の共通行動ですね。 台湾や日本のように防御側に回る国には今回のスタンドオフ攻撃は格好の研究材料ですね。 © Mighty Networks, 2018 All Rights Reserved (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Trey Fowler) How the Navy fooled the Russians before the US struck Syria シリア攻撃に先立ち米海軍に騙されたロシア軍 Article by Alex Lockie https://www.wearethemighty.com/navy-fooled-russians-us-syria ド ナルド・トランプ大統領がシリアへのミサイル攻撃の構えを見せた際、ロシアは反撃の構えをさっそく示し、すべての目は米海軍が同海域に展開中の唯一の駆逐艦に向かった。だがこれは策略だった。 2017年4月に米海軍駆逐艦部隊が東地中海から同じくミサイル攻撃に踏み切り、59本の巡航ミサイルがガス攻撃を実施したシリア政府に向け発射されていた。 シリア政府が民間人を対象に再び化学攻撃をしたことを米国は深く受け止める中、ロシアが米ミサイルは撃ち落とすとし、ミサイル発射艦も例外ではないと豪語していた。退役ロシア提督は同地域に留まる唯一の米艦USSドナルド・クックを撃沈すると公言していた。 2018年4月14日(現地時間)に攻撃が始まると、クックは一発も発射せず、実は巧妙な策略だったと判明した。 アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USSドナルド・クックが黒海を通過した際の様子。 (U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist Seaman Edward Guttierrez III) かわりに米潜水艦USSジョン・ワーナーがミサイル数本を東地中海で潜航中に発射し、水上の駆逐艦より探知を難しくさせた。

ボーイングMQ-25案に見られる不可解な設計内容の意味

Here's Our First Good Look At The Crazy Air Inlet Design On Boeing's MQ-25 Tanker Drone ボーイングのMQ-25無人給油機の特異な空気取り入れ口の詳細が初めて公表された Boeing's MQ-25 has a classically problematic but low-observable flush-mounted intake, yet there are no low-observable requirements for the program.同機の空気取り入れ口は低探知性だが問題になりかねない形状。だが同機の要求性能に低探知性は入っていない BY TYLER ROGOWAY APRIL 9, 2018 http://www.thedrive.com/the-war-zone/19985/heres-our-first-good-look-at-the-crazy-air-inlet-design-on-boeings-mq-25-tanker-drone VIDEO SCREENCAP ボ ーイング 案のMQ-25スティングレイで新たな画像が公開されたが、ボート形状の艦載無人機が地上取り扱いテストを受ける場面で模擬カタパルトもある。また同機がブロックIII型スーパーホーネットに空中給油する様子のコンセプト映像も入手した。だがなんといっても同機の空気取入れ口の形状に目が行くのはそれが2017年12月末に存在を公表した同機の中で一番謎の部分だからだ。 ボーイングのMQ-25案には前身のステルス無人っ空母運用偵察攻撃機(UCLASS)構想の名残ともいえる特徴が残り、空気取り入れ口がそれにあたる。ボーイングのUCLASS試作機は2014年に完成しており、その後UCLASSは難易度を下げた給油機の空母搭載空中給油機(CBARS)事業に変わった。CBARSが現在はMQ-25スティングレイ事業になっているわけだ。同社が先に完成した試作機をどう改造して新しい仕様に対応させたのかは不明だ。 BOEING VIDEO SCREENCAP ボーイングのMQ-25案に見られる空気取り入れ口は問題を起こしそうに見

米空軍は人工知能をどう活用して次の戦争に備えるのか

人工知能の前にアルゴリズムあり、という話ですが、案外この関係が分かっていないのでよくお分かりの人に解説してもらえると助かります。当ブログの追及するテーマのひとつがISRなのでこれこそAI応用にぴったりということですね。米空軍にはこの分野に詳しい人が多そうです。さて、航空自衛隊は? Air Force Looks to Artificial Intelligence to Fight Future Wars 人工知能で将来の戦争を戦う方法を模索する米空軍 Artificial intelligence. Graphic Illustration courtesy of T2 Telehealth and Technology Military.com 10 Apr 2018 By Oriana Pawlyk https://www.military.com/defensetech/2018/04/10/air-force-looks-artificial-intelligence-fight-future-wars.html 米空軍 は人工知能の進歩で機材、兵装、衛星が生む大量のデータの利用解析が楽になると期待している。 「データの観点からみています」と空軍参謀次長スティーブン・ウィルソン大将が述べている 。 「データこそ21世紀の『再利用可能燃料』であると言っても反対意見はないのでは」とウィルソン大将はアリゾナ州立大等が主催した会議で発言。 「データを適正なアルゴリズムでつなぎあわせてデータの意味を理解し、ネットワークに流せます。クラウドも使うでしょう」と情報の流れを詰まらせずスピードを上げることが戦闘に必要と述べた。 だからと言って生身の人間の関与をなくすという話ではないと大将は発言。 会場の質問に答えウィルソン大将は映像自動処理で戦闘員を絞り込み識別するアルゴリズム開発の「プロジェクトメイヴン」に言及した。これは将来の「ヒューマン-マシンチーム」のひとつになるという。 ウィルソンによれば現在はデータ蓄積に努め、「コンピュータにコンピュータが得意な仕事をさせ、人間には人間の得意分野を任せている。そこから洞察力が生まれる」とし、将来の戦場に備えるのが目的だと大将は説明。 「自律型システムで探知、報告が可能

★★ここまでわかったシリア攻撃の内容、ミサイル105発のスタンドオフ攻撃

今回の攻撃の概要がだいぶわかってきました。さっそく攻撃は違法と主張する政党が出てきましたが、スタンドオフ攻撃の実例となり、攻撃規模も昨年より倍増され、北朝鮮攻撃の予行演習と言えなくもありません。我が国としては中国のスタンドオフ攻撃が一番怖いので防衛側に立って状況を咀嚼する必要がありますね。 Coalition launched 105 weapons against Syria, with none intercepted, DoD says 連合軍はシリア攻撃に105本を発射、迎撃の動きは皆無とDoD発表 By: Aaron Mehta and Tara Copp     1 https://www.defensenews.com/pentagon/2018/04/14/us-launched-105-weapons-against-syria-with-none-intercepted-dod-says/ USS Monterey launches strikes against Syria WASHINGTON ― 米、英、仏各軍がシリア政権施設三か所に爆弾の雨を降らせた。ロシア防空装備は対抗措置を一切とらなかったとペンタゴンが土曜日に発表。 今回の攻撃は「何年も」前に立案されていたとケネス・マッケンジー海兵隊中将(統合参謀本部)はシリア化学兵器製造関連施設は今回の三か所以外にもあると認めた 三か国の艦船、航空機から合計105本が発射された。標的の三か所は以下の通り。 バルザ研究開発センター:マッケンジー中将は化学兵器開発の「心臓部」と呼び、ダマスカス近郊で「世界でもっとも強力な防空体制」をしいていたと表現。海上からトマホーク57本、JASSM-ERをB-1B二機編隊から19発発射し、戦闘機も掩護した。米側評価で同施設は破壊された。 ヒム・シンシャール化学兵器施設、ホムス近郊にあり、三か国が攻撃した。米軍はトマホーク9本、英軍はストームシャドウ8発をトーネード、タイフーン編隊から、フランスは海軍が巡航ミサイル3本と空中発射SCALPミサイルを発射した。米側評価では同施設は破壊された。 ヒム・シンシャール化学兵器貯蔵庫は同上標的からおよそ7キロ地点で、フランスがSCALPミサイルで攻撃した。SC

新明和がマヒンドラと提携しインドでのUS-2運用基盤づくりへ

Shinmaywa joins with Mahindra for US-2 support 新明和工業がインド・マヒンドラと提携しUS-2運航支援体制構築をめざす 13 APRIL, 2018 SOURCE: FLIGHT DASHBOARD BY: ELLIS TAYLOR PERTH https://www.flightglobal.com/news/articles/shinmaywa-joins-with-mahindra-for-us-2-support-447670/ 新明和工業 は マヒンドラ・ディフェンス と正式に提携しUS-2水陸用両機のインド海軍向け販売の実現を目指す。 両社で取り交わした覚書では共同でUS-2の製造・MRO施設を構築することとしている。また将来は同機の派生型の実現も戦略的な提携内容として想定するとマヒンドラが発表した。 「航空業界に詳しい両社による今回の提携ではインド国防航空宇宙でのMROや機体整備分野で大きな意味が生まれます」とマヒンドラ・ディフェンス会長SP・シュクラが述べている。 マヒンドラは複合企業グループでオーストラリアには小型機メーカー Gipps Aero があるが、装甲車両、魚雷、電子製品もインド軍向けに製造している。 マヒンドラと新明和の提携はインドがいよいよUS-2導入に向かう最初の一歩とみなされ、インドには同機を人員輸送、船舶用予備部品輸送、長距離捜索救難偵察任務など多様な用途に使用する構想がある。 2014年にFlightGlobalがインドに同型機18機を2016年から2018年にかけ導入する案があると報じたが、その後も確定発注には至っていない。 US-2は ロールズロイス T56ターボプロップ四発を搭載し現在は海上自衛隊が唯一の運航者で5機を供用中とFlight Fleets Analyzerにある。■

シリア攻撃に投入された兵装の概要

The US, UK, and France teamed up for missile strikes in Syria — here's everything we know they used 米英仏各軍が投入した兵装はこれだ Daniel Brown http://www.businessinsider.com/syria-air-strike-what-us-uk-france-used-2018-4 フランス軍のラファール戦闘機編隊. French Army/ECPAD via AP 米英仏参加国が米時間金曜日夜にシリア政権を攻撃した 米軍はB-1B爆撃機を投入したほか駆逐艦三隻からトマホークミサイルを発射したとの報道がある フランスはミラージュ、ラファール各戦闘機を、英国はトーネード戦闘機を投入した 米、英、仏三国はシリアの現政権を標的とした空爆を米時間金曜日9:00 PM ESTに実行した。 ジム・マティス国防長官は記者会見で2017年4月の前回の二倍の兵装が投入されたと発表。前回はトマホークミサイル59発を発射している。 米軍はB-1B爆撃機の他、USSポーター、USSクック、USSヒギンスの三隻からトマホークミサイルを発射したとニューヨークタイムズ記者トーマス・ギボンス-ネフがツイッターで米関係者発言として伝えている。 同記者はフランスがミラージュ、英国がトーネードの各戦闘機を投入したとも伝えている。 フランスはラファール戦闘機にSCALP-EG巡航ミサイルを搭載して投入したとThe Driveでタイラー・ロゴウェイが伝えている。フランス政府はラファール編隊が攻撃にむけて離陸する映像を公開した。 ロゴウェイはB-1B爆撃機にJASSM巡航ミサイルを搭載していたとも伝えている。 View image on Twitter Tyler Rogoway @Aviation_Intel We have this exclusive photo that is said to show the B-1B used in the strikes all loaded up with JASSMs as we suspected. This sortie wil