スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

再び、F-117ナイトホークはネヴァダで何をしているのか

今回は前編としてまずF-117の登場です。同機の話題は前にもご紹介していますが退役したと思われていたもののどっこい砂漠地方で現役扱いなのですね。では墜落した機体は何だったのか、後編をお楽しみに。 Retired But Still Flying, the F-117 Nighthawk May Soon Fade to Black 退役したものの飛行状態を保つF-117ナイトホークだが全機用途廃止が視野に入ってきた。 第49整備隊がF-117ナイトホークをホローマン空軍基地(ニューメキシコ)で整備している。March 13, 2014. このF-117はホローマン基地の展示施設にて静態保存中で機体は2008年に用途廃止された。退役したがF-117は「飛行可能保存機」としてネヴァダで訓練に供用されている。 (U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Leah Ferrante/Released)   POSTED BY: ORIANA PAWLYK SEPTEMBER 11, 2017 https://www.defensetech.org/2017/09/11/retired-still-flying-f-117-nighthawk-may-soon-fade-black/ F-117ナイトホークのネヴァダ砂漠での目撃がここ数年増えており、「退役」機がフライトラインに並ぶとはどういうことなのか疑問が増えている。 専門用語では「飛行可能保存機」の扱いの同機は空軍機材としてトノパ(ネヴァダ)のテスト試験場に配備されている。 ただし2017年度国防予算認可法によれば空軍は毎年4機のペースでF-117を用途廃止することになっており全廃にもっていく。 「飛行可能保存機」は極秘扱いを受けないため航空愛好家がこのステルス機が飛行する様子を2014年に初めて目撃し、2016年にも同様に訓練フライトに連れ出された様子を目にしている。 議会は2007年2008年に当時52機残っていたF-117を現役扱いから外す権限を与えたが、機体整備を続けさせハイエンド戦が勃発した際に必要となった場合に備えるよう求めていた。 だが重要目標を探知されずに攻撃できる同機はあと数年で本当に闇の存在になるかもしれ

米空軍は今週創立70周年、しかし組織に相当のストレスが溜まっている様子

さすがビジネス誌なので機材装備ではなく一番大切な人材についてメスを入れています。詳しくは記事を見てもらいたいのですが、巨大組織でもあり毎日作戦を実施していることもあり、拙速の変更は避けようとしているようですね。しかし効果が出るのもそれだけ遅くなりますのでそれまでの運用が大変です。皆さんならどんなアドバイスをしますか。 'We are a service that is too small': The Air Force is under strain and looking at some major shakeups 「組織が小さすぎる」米空軍は厳しい緊張にさらされ抜本的組織改革を検討中   Christopher Woody http://www.businessinsider.com/air-force-is-looking-personnel-and-administrative-policy-changes-2017-9 第36空輸飛行隊のトーマス・バーナード大尉がC-130ハーキュリーズパイロットとして暗視装置付きゴーグルで関東平野上空で訓練中。October 14, 2015. US Air Force/Osakabe Yasuo 米空軍が各地で組織の限界を試される状況にここ数年直面している。 中東の武力衝突、ヨーロッパ・アジアでの緊張の高まりに加え予算問題は空軍をさらにやせ細らせる課題の一部に過ぎない。 米空軍は9月18日に創立70周年を迎えたばかりだが、新規隊員募集、訓練、配備と人員面管理面での合理化に迫られている。 「これだけの仕事があるのに組織が小さすぎる」と空軍長官ヘザー・ウィルソンHeather Wilsonが8月末にAir Froce Timesに語っている。「即応体制の問題が国内で深刻になっているし、来年も予算抑制の継続決議が続けば予算は昨年と同額、あるいは強制削減措置でもっと悪い事態になるかも...そうなれば破滅的だ。回復に何年もかかる」 政府会計検査院によれば空軍部隊で十分な即応体制を維持できているのは半数以下しかない。組織ではなんといってもパイロット不足が一番深刻な問題だ。 空軍は2016年度にパイロットの門戸を広げたが、20

★拡大する日印共同演習、2018年よりマラバール演習にP-1参加が決まる

インドは今後も日本との関係が深くなりますが、一般社会ではインドの実態、重要性はほとんど認識されていません。メディアはやはり都合の悪いことには報道しない自由を行使するのでしょうか。日印の接近を快く思わないのはあの国ですからね Maiden Indo-Japan joint exercise in 2018 印日共同演習が2018年から拡大へ DH News Service, New Delhi, Sep 15 2017, 2:15 IST http://www.deccanherald.com/content/633242/maiden-indo-japan-joint-exercise.html インド、日本両国の防衛部隊が2018年から合同演習を充実させることがわかった。 インド陸軍と陸上自衛隊は対テロ作戦を主眼とする演習を初開催し、インド陸軍の経験値を活用する。両国の空軍も機材を相互派遣する。 三ヵ国海軍演習のマラバールでは2018年に海上自衛隊がP-1哨戒機を初参加させる。 演習の詳細内容は今年両国部隊が開催する企画会議で決まるという。 その他の演習題目に国連平和維持活動、人道援助、災害救難も加わりそうだ。 両国海軍部隊にはすでに協力関係の実績があるが、ナレンドラ・モディ首相と安倍晋三首相のトップ会談後の共同声明ではインド洋から太平洋にかけての海洋認識探知力の重要性を重視している。今年7月にベンガル湾で展開された同演習の規模拡大と内容の深化を両首相は評価している。 2017年から日本はマラバール演習に常時参加国になり、米印二か国海軍演習の性格が変更されている。 友好親善関係の増大を受けて日本も対潜戦、機雷処理でインド海軍に訓練参加の門戸を開くことになり、2018年スタートしそうだ。■

☆謎の機体好きにはたまらないノースロップ・グラマン重役の執務室模型の正体は?

すっかり先端機、高度技術機というとノースロップの名前が先に立つようになりましたね、それだけ今まで同社がブラックの事業に従事してきた実績があるためでしょうか。 This Northrop Grumman Exec Has Some Very Interesting Airplane Models On His Desk ノースロップ・グラマン重役の執務室で謎の機体を発見 For a guy that has likely seen it all when it comes to classified aircraft projects, the planes that adorn his desk are well worth checking out. 極秘機材の開発に従事した当の本人だけに、垣間見える機材はチェックの価値がある FREDERIC J. BROWN—AFP/GETTY IMAGES   BY TYLER ROGOWAY SEPTEMBER 3, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/14058/this-northrop-grumman-exec-has-some-very-interesting-airplane-models-on-his-desk クリス・ヘルナンデスChris Hernandezはノースロップ・グラマンの研究技術エンジニアリング部門担当副社長として驚異の成果を目のあたりにしてしてきた。LAタイムズがうまくまとめた記事を先週発表しており、本人の写真では模型飛行機多数のが写っている中に興味をそそるモデルがあった。 ヘルナンデスが携わった事業そのものが航空宇宙産業の過去三十年間の進展そのものだ。ノースロップ・グラマンのウェブサイトでは本人の経歴を以下まとめている。 「クリス・ヘルナンデスは研究技術エンジニアリング部門担当の副社長をノースロップ・グラマン・エアロスペースシステムズで務めている。軍用機、自律運用や宇宙システム、さらに次世代ソリューションで世界各国に分布する顧客を支援することで自由を守り、人類の好奇心をさらに進めるrうている。 ヘルナンデスは航空宇宙システムズ内の技術部門をまとめ、同部門の広範囲な製品群や事業の設計

次期コンパスコール機にG550採用、特殊任務機材の流れが変わりそう

流れが変わったと思います。大きければよいという発想ではなく、目的と経費を考えると当然の流れかもしれません。さらに電子装備での技術革新が加わるのでしょう。ボーイングには痛手となりました。737でも大きすぎるということでしょうか。コンパスコールとは搭載装備の名称だったのですね。 It's Official, the USAF's Next Jamming Plane Will Be a Gulfstream BizJet 米空軍次期ジャミング機はガルフストリームのビズジェトが選定された The US military is finding this type of aircraft increasingly attractive for various specialized missions. 米軍の各種特殊任務機にビジネスジェット機が進出する予感 BY JOSEPH TREVITHICK SEPTEMBER 8, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/14190/its-official-the-usafs-next-jamming-plane-will-be-a-gulfstream-bizjet OWEN65 VIA WIKIMEDIA 議会・業界の反発を押しのけ米空軍が次期ジャミング機材に ガルフストリーム G550ビジネスジェットを選定した。老朽化進みながら依然重要な現行機材EC-130Hコンパスコールの後継機へ道が開けたが米各軍で同様の機材を特殊任務に採用する動きにつながる可能性が出てきた。 2017年9月7日に空軍が L3 と契約成立させコンパスコール搭載機材を新型機に移し替えることになったと発表。契約内容には機材の最終選定権が契約企業に認められ、G550となった。 「L3が社内検討と空軍事業推進室との協議を経てガルフストリーム550を空中早期警戒機(AEW)として選定しました」と空軍報道官アン・ステファネック Ann Stefanek が述べている。「次期コンパスコール機はEC-Xと呼称されます」 事業経費総額が不明のままなのは、契約はいわゆる「非明確化」方式でL3は直ちに事業に取り掛かりつつ最終価格を空軍と交渉する形のためだ。

世界最後のT-33が退役

T-33は原型P-80が第二次大戦中の機体なので長寿命機になりましたね。しかしこれで現役機体は見納めです。航空自衛隊は2000年まで供用していたのですか、大事に使いましたね。 Bolivia retires last T-33s trainer/attack aircraft, announces replacement ボリビアが最後に残ったT-33練習攻撃機をついに退役させ、後継機調達を発表 Daniel Wasserbly and Jonathan R Olguin - IHS Jane's Defence Weekly 01 August 2017 http://www.janes.com/article/72765/bolivia-retires-last-t-33s-trainer-attack-aircraft-announces-replacement ボリヴィア空軍(FAB)がロッキード/カナデアT-33で最後に残っていた4機を7月31日に退役させた。同機はFABの主力ジェット練習機兼軽攻撃機として44年間供用された。 ボリヴィアのT-33Mk3機材はカナダから1973年に購入しその後フランスからも導入した。2000年代初頭にカナダ企業が完全修理の上装備を近代化し供用期間を15年延長していた。同機種で最後まで運用された。 18機がデジタル式エイビオニクスなど近代化を受け、9機が2015年末まで運用されていた。重要部品が調達不可能となり早期に退役している。 7月31日の退役式典でボリヴィア大統領エヴォ・モラレスは「T-33でパイロット多数が養成され」て同国は「腕をこまねいたままでいられず引き続き装備品を軍に調達していく」と語った

☆中国が開発中の長距離精密巡航ミサイルに要注意

Images indicate possible precision-guided version of China's KD-20 LACM 中国が精密誘導型KD-20LACMを開発した模様   Neil Gibson and Richard D Fisher Jr - IHS Jane's Defence Weekly 10 August 2017 http://www.janes.com/article/73028/images-indicate-possible-precision-guided-version-of-china-s-kd-20-lacm PLAAF関連「青空」ウェブサイトで西安H-6KにKD-20LACM二発が搭載されており、先頭部のカバーは光学シーカーがついている証拠だ。 Source: Blue Sky web page 要約 中国が新型光学誘導型のKD-20対地攻撃巡航ミサイルを開発した模様 H-6K爆撃機に搭載し長距離スタンドオフ攻撃に使われそうだ 人民解放軍空軍(PLAAF)関連ウェブサイト上の写真から中国が新型光学精密誘導版のCJ-10K/KD-20対地攻撃巡航ミサイル(LACM)を開発したようだ。  7月にPLAAF協会の「青空」ウェブサイトに掲載された写真で西安航空機製H-6K爆撃機にKD-20、YJ-63/KD-63(LACM)が二発ずつ搭載される様子が見られ、このうちKD-20には先頭部に保護カバーがついている。これはミサイルの光学あるいは赤外線(IR)シーカーの保護措置だ。 PLAAFが新型誘導ミサイルのKD-20をどう使うのか、おそらくKD-20Aの制式名だろうがPLAAF専門家のHui Tongが自身のブログで解説している。同人は2013年にもPLAAFがKD-63テレビ式最終誘導ミサイル(射程180-200キロ)を画像IR(IIR)シーカー搭載に改良すると報じていた。 KD-20は射程1,500キロといわれ、慣性航法方式(INS)に地形追随レーダー高度計をつけた上に汎地球航法衛星方式(GNSS)も使うと報道されていた。IIRシーカー付きKD-20によりH-6Kは対空防衛のほとんどの有効射程外から攻撃を加えられる。■