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B-21選定理由を公開した米会計検査院

LRSBの選定結果発表からもう一年ですか。ボーイング箱の発表で納得するのでしょうか。それはともかくちょっと気になるのはノースロップ、ボーイングともに相当低価格を提示してきていたということで、固定価格による調達を理解した上での提示とすれば新型設計機はファミリー構造となるので将来にかけて十分利益を計上するつもりだったのでしょうか。それだけにボーイングとしては収益源が手元に残らないことが我慢できなかったのでしょうか。次代戦闘航空機が大型化するという予想も出てきた中で、B-21がどんな機材に進化していくのか、興味をそそられるところではあります。 USAF’s Bomber Decision Came Down To Cost Oct 25, 2016 Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/usaf-s-bomber-decision-came-down-cost USAF 米空軍が先に選定した次世代ステルス爆撃機案でノースロップ・グラマン案を採択し、ボーイング主導のロッキード・マーティンを退けた理由はノースロップが提示した価格が相当に低かったためと判明した。米会計検査院(GAO)が発表した。 ノースロップが提示した技術・製造・開発(EMD)段階の価格水準は「同社の社内資金投入決定」によりボーイング案より「相当低い水準」だったとこのたびGAOが公表した大幅編集済み資料にある。これはボーイング、ロッキード・マーティンによる異議申し立てでGAOが開示した資料の一部だ。ノースロップがEMDで低価格を提示し同社自己資金ならびに労務費および労務費の値上げ分を吸収する構造を提示したとGAOはしており、いずれもボーイング提示水準を下回っていたという。実際の金額は編集され見れない。 両陣営ともに政府想定水準を下回る金額を提示し、空軍は最終提示額は新型ステルス爆撃機製造の設計、技術開発費用として「非現実的」と判定している。 「両提示案ともに最低評価価格を実現すべく意欲的な努力をした内容と思われる」との選定決定根拠文書にあるとGAOは紹介。「両提示案ともに提示EMD価格では必要なEMD作業を実施でき

北朝鮮の動きに韓国は核武装に進むのか、目が離せない朝鮮半島情勢にもっと敏感になるべき日本

韓国がいろいろな意味で危険な状況に入りつつあります。さんざん嫌な目にあった日本ですが、今こそ安全保障の観点から韓国、朝鮮半島を注視し積極的に関与していくべきです。世界でここまで危険に溢れた地域の近隣に位置する日本は不幸とは言え、避けることのできない事情です。それにしてもオバマ政権が非核化を訴えた結果、歴史上まれに見る失態を北朝鮮で発生させ、しかも何もしないまま退陣するとすれば言うことばがありません。8年間が空転したと言われても仕方ありません。トランプ候補が日本、韓国の核武装を口にしてその時点では騒ぎとなりましたが、結果としてタブーではなくなりつつあるのは面白い事実です。偏見でしょうか。 Why North Korea's September Nuclear Test Is Different Pyongyang may have completed its long and tumultuous path to nuclear missile development. Alexander Kim October 23, 2016 http://nationalinterest.org/feature/why-north-koreas-september-nuclear-test-different-18153 それはあっけない展開で北朝鮮が核爆弾を点火し、米国がより強硬な制裁を求める。何度も繰り返される応酬には「緊急ニュース」と呼べるのか疑問が生まれているだろう。 だが今回は事情が異なる。北朝鮮の最新の核実験は9月9日で広島型原爆を上回る威力と伝えられている。また同国の国営通信の発表では核兵器小型化に成功しミサイル搭載が可能となったとしている。真実ならば北朝鮮の核ミサイル配備に道が開けたことになる。 さらに事態を悪化させるのが北朝鮮の核実験には別の憂慮すべき挑発行為が先行していたことだ。8月24日に同国は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験に成功し、飛翔性能1,000キロを実証したことで韓国、日本、及び域内米軍基地が射程に入る。さらに9月5日には新型地上発射式弾道ミサイル(GBLM)三発を日本海に向け発射している。うち少なくなとも一発はミサイル防衛を突破できる技術があり、韓国に配備予定の終末段

米海軍>強襲揚陸艦ワスプの佐世保配備、F-35Bの岩国配備とセットで大幅に上がる海兵隊作戦能力

2017年は大きな変化の年になります。F-35Bの初の海外配備が岩国で、同機を運行できるワスプが佐世保に来る、これは中国への抑止力として大きな効果がある動きです。なんでも反対派・平和国家日本を願望する向きはF-35B、ワスプ双方に反対されるおつもりなのでしょうか。 USS Wasp to Japan Next Year in Support of Marine F-35B Squadron Next Year; USS Bonhomme Richard to San Diego By: Sam LaGrone October 24, 2016 6:56 PM https://news.usni.org/2016/10/24/uss-wasp-japan-support-marine-f-35b-squadron-next-year-uss-bonhomme-richard-san-diego 米海軍発足241周年を艦上の人文字で示すUSSワスプ(LHD-1)乗組員。2016年10月j12日。US Navy Photo 米海軍は大型強襲揚陸艦USSワスプ(LHD-1)の母港をノーフォークから佐世保に来年変更することがわかった。 ワスプはUSSボナムリチャード(LHD-6)と交代し、前方配備部隊となる。なおボナムリチャードはサンディエゴを母港にする。 「USSワスプは改修工事を終えて海兵隊が運用するF-35B、短距離離陸垂直着陸機を運用できることで広範な作戦範囲が実現する」と米海軍艦隊司令部が発表。 F-35BライトニングIIが強襲揚陸艦USSワスプから離陸する。2015年5月25日撮影。 US Navy Photo 今年始めに海兵隊から第211海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-211)「グリーンナイツ」を岩国海兵隊航空基地に移動させ前方配備中の第31海兵遠征部隊(MEU)の支援に当たらせるとの発表があった。 「F-35B初の配備は西太平洋に展開中の第31MEUで17年秋になる」と第三海兵隊航空部隊司令官マイケル・ロッコ少将がUSNI Newsに今年5月語っていた。 「同地に飛行隊を移動させ、まず2017年1月に10機、さらに同年夏に6機追加し、秋に艦が使用可能となる」とワ

ISIS無人機を電子手段で飛行不能にした米空軍

なるほど現在の無人機が遠隔操縦方式なので途中の接続を遮断すれば無人機が使用不能となるわけですか。これは野戦装備ですが将来自律飛行可能な新世代無人機が登場したらどうなるのでしょうね。(本ブログではドローンという言葉は極力避けています。もともとヒラリー・クリントンが多用して広まった言葉なので。意味はわかりますね) Air Force Zaps ISIS Drone with Electronic Weapon バテル研究所のDroneDefenderは電波で無人機と操縦者の接続を中断させる (Photo courtesy Battelle) POSTED BY: ORIANA PAWLYK OCTOBER 24, 2016 http://www.defensetech.org/2016/10/24/air-force-zaps-isis-drone-with-electronic-weapon/ 米空軍がイスラム国の無人機を電子兵器で撃退したと空軍トップが明らかにした。 空軍長官デボラ・リー・ジェイムズは10月24日、空軍が小型武装無人機が過激派により飛行するのを「一二週間前に」探知したと述べている。 「現地の空軍部隊は小型無人機一機が飛行しているのを知り、極めて迅速にこれを激着いてしている。電子措置を使った」とジェイムズ長官は新アメリカ安全保障センター主催の会合で発言している。 「迅速に攻撃を加える方法の一例」と長官は述べたが、具体的にどんな手段を投入したかは述べていない。 同長官の発言は陸軍長官エリック・ファニングや海軍長官レイ・メイバスと並んでの場で出たもので軍が小型だが威力を発揮しそうな無人機への対応を迫られていることを浮き彫りにした形だ。 「現時点で最高の優先順位は中東で無人航空システムの存在が高まっており、安価でインターネット操縦が可能な装備がシリアやイラクで飛び回るようになり損害が発生しかねないことだ」(ジェイムズ長官) 「そのため知恵を合わせこの課題に迅速に対応し、撃退方法を考えているが、必ずしも新規装備の開発にならない」 ジェイムズ長官によればISISが既存無人機や模型飛行機に時限爆弾をつけた例外楽、シリアで見られるという。先週も米政府関係者が別の事案に触れ、これを

テキストロン自社開発のスコーピオンの最新状況

かねてから注目しているテキストロン自社開発のスコーピオンでニュースが入ってきました。米空軍も自ら採用する意向はないようですが、輸出促進のため機体性能の実証を行うようです。いろいろな麺で常識を破る機体ですが今後どう発展するのか、またテキストロンがどこまで自社負担で開発を進められるのか注目したいと思います。まずJane’sが伝えている内容から。 Scorpion jet performs first weapons trials Gareth Jennings, London - IHS Jane's Defence Weekly 21 October 2016 http://www.janes.com/article/64816/scorpion-jet-performs-first-weapons-trials    The Scorpion jet seen firing a Hellfire air-to-surface missile during the weapons tests. Source: Textron テキストロン・エアランドは自社製品スコーピオンで初の実弾空対地攻撃試射をニューメキシコのホワイトサンズミサイル射爆場で10月中旬に実施した。 10月10日から14日にかけて行われた試射ではロッキード・マーティンAGM-114FヘルファイヤII空対地ミサイル、BAEシステムズの高性能精密攻撃兵器システム(APKWS)および非誘導方式のハイドラ70ミリロケット砲弾を試した。地上配備レーザー照準器も初めて使われ、L-3ウェスカムWescamのMX-15Di電子光学赤外線方式 (EO/IR)センサー装置を使用した。 2013年9月に発表されたタンデム複座方式双発機のスコーピオンは各種ミッション用に開発され、対ゲリラ戦、国境監視、海上警戒、麻薬流入阻止、防空用途パッケージをそろえ、機体価格20百万ドル、運航時間単価3千ドルを実現している。 機体中央にはペイロード格納庫を確保し、各種センサーや兵装類を搭載できミッション各種に対応する。また六ヶ所の主翼下ハードポイントもありセンサーの追加搭載、燃料増槽、兵装類を搭載できる。エアーショーではテキストロンG-CLAWやテキストロン/タレス開発のフューリー誘導

★歴史に残らなかった機体 その3 YF-23

後世から見ればF-22およびF-35の採択が伝統的な単座小型戦闘機の時代の最後を招いたといえるのかもしれません。確かにYF-23の方が未来的な機体だったようですが、採択されていれば戦闘機主義が温存されるだけの結果になっていたかも。筆者は戦闘機が頂点の空軍戦力構造や組織構造には疑問を感じています。皆さんはどう思われますか。 A Look at the Plane that Lost Out to the F-22 ROBERT FARLEY Yesterday at 3:27 AM http://www.scout.com/military/warrior/story/1719946-a-look-at-the-plane-that-lost-out-to-the-f-22 高性能戦術戦闘機(ATF)競合選定は冷戦末期に実施され、驚異的な戦闘機設計が二案生まれた。結局、選定に残ったのは ロッキード・マーティン F-22ラプターで21世紀初頭では最高性能の制空戦闘機であるといわれる。敗れた ノースロップ・グラマン = マクダネル・ダグラス YF-23は現在はトーランス(カリフォーニア)とデイトン(オハイオ)の両博物館を飾っている。 ではペンタゴンはどのようにF-22を採択したのか。その影響はどうあらわれているのか。内情を知ることは不可能だが、供用中のF-22ラプターがペンタゴンの苦境を数回に渡り救ったのは確かだろう。 ATF競作の背景には1980年台初頭にソ連がMiG-29とSu-27の新型機を投入し米空軍の「ハイローミックス」F-15/F-16に対抗する動きを示したことがある。ATFは米空軍の優位性を改めて確立し、特にステルスでソ連を一気に引き離す狙いがあった。 そのためATF候補のいずれにせよ成功をおさめることが支配観念となった。選考途中でソ連は崩壊し、ヨーロッパ大手は同じ土俵(ステルス、スーパークルーズ、センサー融合)で競合せず、F-22またはF-23が21世紀最高の戦闘機になるのは確実だった。問題はどちらが投資対象として残るかだった。それぞれ有利な側面があった。YF-23はスーパークルーズ性能が抜きん出ており、ステルス性能もF-22を凌駕していた。F-22はより簡易な構造で設計は手堅いものがあったが、機動性

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軍事情報センター  が当ブログをYouTubeにコピーして画像を加えながら当方の文章をほぼそのままスクロール表示しています。 当方のブログも各種サイトの記事を極力そのままの形で独自に訳出していますが、文章の構成など手を加えている上に、必要なら当方のコメントを冒頭に載せています。 軍事情報センター  はそんな構造も理解せず、独自にアップロードしているようですが、 F15 じゃなくて F-15 でしょ。 そんな基本も踏まえていない  軍事情報センター  はどこか怪しい匂いがするので皆さんご注意ください。