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★★7月12日を境に中国は「不良国家」になる

尖閣、南西諸島での中国の海空軍の不穏な動き、蔡政権の台湾への露骨な圧力などすでに以下予想するオプションが現実ののものになっています。7月からの南シナ海は荒れた海になりそうです。 THE BUZZ A South China Sea Explosion: Why China Might Go ‘Rogue’ on July 12, 2016 Harry J. Kazianis July 1, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/south-china-sea-explosion-why-china-might-go-%E2%80%98rogue%E2%80%99-july-12-16813 7月12日に国際仲裁裁判所が中国とフィリピンの係争案件で裁定を出す。中国に不利になるとの見方が大半の中、中国は早くも距離を置こうとしている。だが予想通りきわめて不利な結果が出た場合に中国はどう対応するだろうか。中国には選択肢は多数あり、大部分で悪影響を出しそうだが、アジアのみならず米国にも悪影響が及ぶのは必至だ。 最も可能性が低い選択:何も反応せず裁定を事実上受け入れる 北京からお決まりの声明文が出て、南シナ海は自国領海と主張したらどうなるか。 一見悪くない選択に見える、表面上は。中国は今と同様に人工島建設で小規模軍事基地を構築し、最新「空母キラー」対艦兵器を配備し、最新鋭戦闘機、爆撃機を順番で移動させ、南シナ海を究極の接近拒否領域否定(A2/AD)地帯に変えるというシナリオだ。中国は裁定内容に怒りを表明し、今まで通りの行動を続ける。自国主張を固める効果があるといえよう。 この反応なら最近の中国にすれば穏やかな方だ。が実現の可能性は極めて低い。習近平一党は国内に力強く見える形で対応を迫られるだろう。昔通りではだめだ。強硬策を求める国民に外部勢力には屈しないと見せるため南シナ海は兵力投射先として中国の影響圏にしておく。 ここから二つの可能性が生まれるが、どちらも超大国同士の衝突の危険を発生させるはずだ。 可能性が一番高い選択肢:防空識別圏(ADIZ)を設定する 中国政府はここ数か月にわたりこの動きを予告している。防空識別圏を宣言するかとの問いに

★★歴史に残る機体④ F-4ファントムII

ドイツ空軍 F-4 Phantom 2013 . 年撮影  U.S. Air Force photo The F-4 Is a Great Fighter With a Bad Reputation Phantom jets overcame their flaws by SEBASTIEN ROBLIN https://warisboring.com/the-f-4-is-a-great-fighter-with-a-bad-record-f4757f5e91e2 マクダネル・ダグラスF-4ファントムIIは伝説の域に達した機体で、ヴィエトナム戦の象徴であり第三世代戦闘機の典型と言える。1960年代から供用開始し合計5千機が生産され、現在も数百機が現役で活躍する大型超音速戦闘機だ。 ヴィエトナム戦での空戦実績から同機は大出力エンジン推力と時代遅れの武器技術にあぐらをかいた不器用な大男との印象が生まれてしまったが、これは不当な言い方だ。 ファントムの欠陥は1970年までに修正され、エイビオニクスや兵装は近代的標準仕様に変わっている。この性能改修型ファントムはトルコやギリシャでF-15同様の役目をずっと低い費用で実施している。 スペインの射爆場で爆弾投下演習をする米軍F-4。1986年3月。U.S. Air Force photo 戦火の洗礼 1958年に登場したF-4は革命的な設計とされ、すぐに航空記録を塗り替える飛行性能を示した。 巨大なJ79エンジンを双発搭載する同機は今でも優秀な推力性能を発揮し、重い機体をマッハ2、時速1, 473マイルまで加速する。 初期型は最大兵装18,000ポンドで第二次大戦時のB-17爆撃機の三倍の搭載量だった。後席に兵装士官が乗りレーダー、通信、兵装システムを扱い、パイロットは操縦に専念できた。 F-4は地上運用型、空母運用型があり、米空軍、海軍、海兵隊に採用された。三軍が同時に使用した戦闘機は同機の後はF-35まで現れなかった。 軽量MiG-17やMiG-21戦闘機と初めてヴィエトナムの上空で対決するとファントムは被害を受けている。 朝鮮戦争で米空軍は空対空戦で米側一機損失に対し6ないし10機の敵機を撃墜したが、ヴィエトナムでは2対

★★警戒すべき中国軍の五大装備

中国の兵器体系がどの位正確に機能を発揮するかよりもその配備を進める背景に運用をためらわない意思があること、旧式装備でも数にものを言わせる飽和攻撃をする姿勢、さらに潤沢な資金で着実に新型装備が増えていることに注意が必要です。 5 Chinese Weapons the US Should Fear KYLE MIZOKAMI Yesterday at 12:44 AM http://www.scout.com/military/warrior/story/1681908-5-chinese-weapons-the-us-should-fear この二十年で中国は世界規模の軍事大国として台頭してきた。三十年前の人民解放軍は時代遅れの装備で人力を豊富に投入する「人民闘争」を主眼としていた。その間に海軍は沿岸部隊から大洋部隊に変身し、空軍は第五世代戦闘機を開発するに至った。陸軍も大幅に近代化している 多数の新型兵器が中国で開発中で、一部装備は要注意だ。 周辺国や米国は中国の武力増強に懸念を覚えている。中国は軍事力投射で東シナ海、南シナ海の紛糾を解決しようとする姿勢が顕著だ。装備整備で自信をつけた中国が自国主張を通すため躊躇せず兵力を動員すれば事態は域内危機にエスカレートし、あるいは深刻に拡大し米政府の介入を招きかねない。 中国も対米戦の可能性を意識して、米軍を照準に入れた兵器体系開発に注力しているが、戦闘は中国本土近辺にとどめたいとの意向がある。この発想が「接近阻止領域拒否(A2/AD)の整備につながり、中国が想定する一番本国寄りの防衛線いわゆる第一列島線の内側に米軍を侵入させまいとする。千島列島から日本、台湾、フィリピン、ボルネオを結ぶ線だ。 米中戦争の可能性は少なく、双方が戦闘を望んでいないのも確かだが、国益が衝突すれば戦闘になる可能性もある。この事を念頭に米国が最も警戒すべき中国の軍事装備トップ5は以下の通りだ。 DF-21D 対艦弾道ミサイル アジア太平洋に展開する米軍部隊にとって一番危険なのは東風-21D対艦弾道ミサイル(ASBM)である。DF-21Dは米空母攻撃用に設計され極超音速で米海軍の防衛網を突破する想定だ。 DF-21Dは地上発射式で推定有効射程は1,500 km以上。

★ISIS逃走車列への空爆は古典戦法の最新事例だ

ファルージャを奪回されISISは必死の逃走を試みましたが、空爆で全滅したようです。これを屈辱と考え世界各地でのテロ活動に自暴自棄で向かう可能性がありますので、セキュリティ体制を上げる必要があります。逃走中の敵の背中を撃つのは何ら問題ない、というのが今回の記事の趣旨です。   We go to war so you don’t have to The Attack on an Islamic State Convoy Is a Tactic as Old as War Killing retreating soldiers has a long — and totally legal — history by ROBERT BECKHUSEN https://warisboring.com/the-attack-on-an-islamic-state-convoy-is-a-tactic-as-old-as-war-1c53109896ab The Islamic State convoy under air attack from Iraqi helicopters. Photo via YouTube イラク陸軍部隊がイスラム国が占拠するファルージャ市で最後の部分を奪回すると500両以上の車両が市街を離れ、シリア方面に向かった。砂漠地帯の道路上で車列は空爆を受けた。 その結果、戦闘員や装備を一回の攻撃では最大規模で撃滅する結果となり、イスラム国は最悪の敗北を喫した。 ワシントンポストによれば車列は二つに分かれていたが150両以上が破壊されたと米軍、イラク軍関係者が話している。 死者数は不明だが米試算では戦闘員250名だったという。目撃者の談で一部戦闘員が途中で衣服を脱ぎ砂漠に逃げ出したという。 攻撃を加えたのはイラクのMi-28ハヴォックガンシップ一機、セスナ・キャラバン対地攻撃機編隊および米軍機数機であった。米主導の連合軍が発表した画像では車列に爆弾が命中して各部が打撃を受けたあと、路上は爆弾等で掃射されている。 イラク国内のソーシャルメディアでは遺体数体が写っており、迷彩服を着ているもの含め路肩に並んでいる。二番目の車列も攻撃され乗り捨てられた車両中には改装「テクニカル」もあり、道路に残骸

★★★F-35を対中戦に投入した想定の詳細情報を米空軍が発表

米中開戦となれば日本含む第一列島線は死守できないと米国は見ています。そのため距離を稼ぐため一時的に後方へ下がる想定なのでしょうが、F-35は特に航続距離が短く運用は大変でしょうね。そのため給油機を中国が狙い撃ちすれば終わりです。また、小牧にF-35のFACOができますが、このトーンでは早々に稼働不能になってしまうのでしょうか。近隣住民は巻き添え被害となりそうですね。 Air Force Officers Give New Details for F-35 in War With China USAF PHOTO BY MASTER SGT. JEREMY T. LOCK BY MARCUS WEISGERBER JUNE 30, 2016 http://www.defenseone.com/threats/2016/06/air-force-officers-give-new-details-f-35-war-china/129562/ 米空軍関係者がF-35共用打撃戦闘機を中国との戦争でどう活用するかを初めて公表した。結論は同機を戦闘投入するには多くの点で変更が必要だということだ。 「第四世代機のF-15やF-16なら確実に撃墜される」とジェフ・ハリジアン少将(ペンタゴンでF-35の空軍導入計画を立案してきた)は語る。少将とマックス・マロスコ大佐(太平洋空軍司令部で航空・サイバー作戦の副司令官)が共著した報告書ではF-35がどう実戦で活躍するか詳細に述べておりミッチェル航空宇宙研究所から7月に発表される。 「一言で言えば敵を撃破してこちらは残存する能力がすべてだ」(ハリジアン少将) 空軍関係者がF-35など高性能機材に導入されている高度技術が戦場でどう有利に働くかを口にすることが増えている。が、今回の報告書では前例のない詳細情報を空軍上層部が説明しており、同機をどう投入するのかがわかる。 報告書のシナリオでは2026年に開戦となり、敵側はレーダーや通信を妨害し、十分に活躍できるのはステルス機のF-22,F-35各戦闘機、B-2およびB-21各爆撃機だけとなる。敵には移動式地対空ミサイル防衛があり、敵地を安全に飛行して目標を攻撃できるのは ステルス機だけに なる想定だ。

米海軍に危険行為を繰り返すロシア艦は何を狙っているのか(東地中海)

ロシア、中国が挑発的行動に相次いで出ているのは状況が不利と分かって自暴自棄になっているのか、危険状態を意図的に作り相手を非難する口実をさがしているのかわかりませんが、空海ともに職業規範などというものは存在しないようですね。 Russian Frigate Again Harasses U.S. Carrier Strike Group During Flight Operations By: Sam LaGrone June 30, 2016 5:14 PM • Updated: June 30, 2016 5:54 PM https://news.usni.org/2016/06/30/truman-strike-group-flight-operations ロシアフリゲート艦ヤロスラフ・ムドリ(FF-777)、船籍番号が変更となる前の写真 RIA Novosti Photo THE PENTAGON — ロシア海軍フリゲート艦が東地中海でシリア国内ISIS攻撃任務につく米艦艇へ危険なほどの接近航行再発した。今回は空母ドワイト・D・アイゼンハワーから150ヤードを切る地点を航行しアイゼンハワーは航空機運用中だった。 USNI Newsが把握したところでは接近してきたフリゲート艦はヤロスラフ・ムドリ (FF-777) で6月30日東部標準時午前6時に数回にわたり異常な動きを見せ、意味不明の無線交信を誘導ミサイル巡洋艦USSサンジャシント(CG-56)に向けてきたという。 「FF-777による行動は常軌を逸しており、プロらしからぬ操艦の上、攻撃姿勢を示していた」と海軍の評価報告書にある。 USNI News が照会した海軍関係者はロシアフリゲート艦のとった行動が「プロ意識が欠け危険」だったと認めている。 報告書では排水量4,400トンのムドリが巡洋艦の150ヤード地点まで接近したあと急に方向転換したことを「極度なまでプロ意識が欠如」し、「リスクが高い操艦」だったとしている。 報告書ではロシア艦は米巡洋艦後方を方向を変えながら航行し「本艦の前方を横切るな」と無線交信している。 USSドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)(左)、誘導ミサイル巡洋艦USSサンジャシント(CG-56)(右)が