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★US-2のインドネシア輸出は実現しそうだ

これはまた期待したい案件になりそうですね。インドネシアと日本の関係も良好ですから条件があえば案件として十分成立するのではないでしょうか。原油価格が最近下降しているためインドネシアには交易条件は逆風ですが、日本政府による融資制度など使えば完成機輸出には十分道がひらけるのではないでしょうか。今後注目ですね Japan and Indonesia agree to start defence trade talks Jon Grevatt, Bangkok - IHS Jane's Defence Weekly 17 December 2015   http://www.janes.com/article/56749/japan-and-indonesia-agree-to-start-defence-trade-talks 日本はインドネシアと防衛装備の輸出入および技術移転について交渉開始を合意したとの12月17日に発表した。 東京での両国の防衛、外交大臣会合で合意形成ができ、日本からインドネシアへの装備品輸出が成約しそうだ。輸出想定で浮上してきた装備は新明和工業US-2i水陸両用捜索救難機だ。 日本の防衛省発表では今回の会談で防衛安全保障分野での二国間協力の枠組みができて、日本からの装備品供給や関連技術分野での協力に道が開けたとしている。 中谷厳防衛相は「防衛技術の移転に関する交渉の開始が合意できた。これは大きな一歩」と発言したと伝えられる。中谷に対応するインドネシア国防相リャミザルド・リャクドゥはUS-2i取得への関心を改めて表明し、海洋監視安全保障体制の改善に取り組む同国の取り組みの一助としたいと発言している。■

韓国KAIがT-X向けにT-50改造型をお披露目

LRS-Bは今年の米空軍の調達業務で大きな仕事でしたが、T-Xが次に控えています。こちらは競合メーカーも多く、さらにややこしいことになりそうですがどうなりますか。国防予算の動向にも注意が必要ですね。この発表のあとでインドネシアで同型機が墜落したのがどう響きますかね。 South Korea Unveils Trainer Jet for USAF's T-X Contest By Jung Sung-Ki 11:50 p.m. EST December 18, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/policy-budget/industry/2015/12/18/south-korea-unveils-trainer-jet-usafs-t-x-contest/77611532/ (Photo: Korea Aerospace Industries) SEOUL — 韓国から米空軍の次期練習機として参入を目指す超音速練習機が発表された。 韓国航空宇宙工業(KAI)がT-50練習機を米国輸出仕様としてT-X実証機との名称をつけお披露目したもので同社本社があるサチョン市で行われた。式典には朴大統領が出席し、案件の成約で米韓関係がさらに強固になることを祈念した。 「T-50の対米輸出は韓米同盟関係強化の橋渡しになり、両国の軍部隊の相互運用性が向上する」と大統領はあいさつした。 T-50はKAIとロッキード・マーティンの共同開発で、ロッキードは開発費用の13%を負担し、米国内での営業活動で主導的な役割を担う。 T-X仕様では米空軍の要求に応じる三大技術が搭載されているとKAIは説明。 まず、コックピットに大型ディスプレー一面を搭載し、空中給油能力を付与し地上訓練システムを組み込んでいる。 「T-X仕様は米空軍の要求水準を全て満たし、F-35のミッションに備えた飛行訓練を実施できる」とKAIは述べる。「当社はさらにロッキード・マーティン社と協力し二年間かけ地上テスト飛行テスト双方を実施する」 T-X事業は第一期で84億ドルで350機を調達し、ノースロップT-38Cタロン練習機を更改する。T-38Cは5年後に退役する。 米空軍がT-50

★米空軍の核戦争演習で何が検証されたのか B-52は耐用年数100年に

核戦争はだれもが想像したくない究極の武力行使ですが世界の現状を考えると核兵器のオプションは有効と考えるのが現実世界です。戦略空軍の後継組織であるグローバル打撃軍は今回図上演習を行った模様です。思考の筋トレというのは意訳かもしれませんが、思考を鍛えるという課題を真剣に考えているようですね。100年たってもB-52が本当に飛行できるのかわかりませんが、実現すればすごいことですね。LRS-BあらためB-3の核兵器運用は相当先のことになりそうなので当面は既存各機種にがんばってもらうのでしょうか。 Air Force Nuclear War Game Tests Future Bomber Fleet Lara Seligman 4:15 p.m. EST December 18, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/air-force/2015/12/18/air-force-nuclear-war-game-tests-future-bomber-fleet/77515594/ (Photo: Airman 1st Class J.T. Armstrong/US Air Force) MAXWELL AIR FORCE BASE, Ala. —2030年、米空軍は核戦争に直面している。 就役後80年のB-52が最新型スタンドオフ兵器を搭載しパトロール飛行中だ。新型大陸間弾道ミサイルは発射準備ができた。さらにステルスの長距離打撃爆撃機が敵防空網をすり抜ける。 今月はじめに空軍グローバル打撃軍(AFGSC)が大規模核戦争演習をマックスウェル空軍基地で実施し、現在開発中あるいは配備中の各装備が適正能力を発揮できるか検証した。 「実戦能力全般を試す演習です」とフェルディナンド・ストス准将Brig. Gen. Ferdinand Stoss(AFGSC戦力整備作戦立案本部長)がDefense News取材に答えた。「整備してきた装備が正しく機能するか確認したいのです」 空軍が進める核戦力近代化事業では次世代爆撃機LRS-Bを既存のB-1、B-52に加え、ステルスB-2に加え、ミニットマンII大陸間弾道ミサイル(ICBM)を地上配備戦略抑止力(GBS

★軍事航空の今年を振り返る(新型機、開発案件)

2015年の軍事航空でのハイライトをAviation Week は以下のように選びましたが、新型機の開発、初飛行と言う視点での選択のようですね。 Defense Highlights of 2015 Dec 17, 2015 Graham Warwick | Aviation Week & Space Technology 2月  エンブラエル のKC-390給油・輸送機が初飛行に成功。開発資金はブラジル空軍が負担し、7月にはブラジルの経済問題のため就航は2年遅れ2018年からとなると判明。その間フライトテストは凍結されていたが、10月に再開。、 Photo: Embraer 2月 初飛行からおよそ30年経過し、 ダッソー ・ラファールが初の海外案件としてエジプトから24機を受注。さらにオプション12機がある。5月には第二弾としてカタールから24機を受注。3月にインドは当初36機をフランスから輸入する案を放棄。かわりに国産で126機調達することとしたが、契約はまだ成立していない。 Photo: Dassault Aviation 5月、 アントノフ An-178中型輸送機がウクライナで初飛行に成功。その後、パリ航空ショーで国際デビューした。プログレスD-436ターボファンを搭載した同機はAn-158リージョナルジェットを原型とする。同時に民間向け輸送機仕様An-178もあり、現在広く使用されているAn-12の後継需要を狙う。 Photo: Paul Brou/ShowNews 5月9日、 エアバス A400Mアトラスがテスト飛行中にスペイン・セビリア近郊で墜落し、乗員4名が死亡、2名が機外脱出した。離陸直後に4基あるユーロプロップTP400エンジンのうち3基の出力が止まり、一基だけが制御可能となった。原因はエンジン制御ソフトウェアのインストール中に一部データが消えていたためと判明した。 Photo: Airbus 6月、ドイツはペイトリオット地対空ミサイルシステムの後継として ロッキード・マーティン / MBDA による中距離拡大防空システム(Meads)の採用を決定した。ペイトリオットシステムのPAC-3ミサイルを流用するMeadsはドイツ、イタリ

オーストラリアも南シナ海航行の自由作戦を実施

Australian Military Plane Flies Over Disputed South China Sea Agence France-Presse 9:53 p.m. EST December 16, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/2015/12/16/australian-military-plane-flies-disputed-south-china-sea/77458100/ SYDNEY —.オーストラリア軍の監視機が南シナ海で論議の的となっている地区付近を飛行し、乗員が中国海軍に対して航行の自由作戦の一環と説明していたことが判明した。 緊張が高まったのは中国が南シナ海でサンゴ礁を島しょに改良する工事を完了して軍事施設の設置を可能としたためで、米国はこの動きは域内の自由航行を妨げるものだと指摘している。同地区には世界の石油輸送の三分の一が通過している。 10月に米国は誘導ミサイル駆逐艦USSラッセンを中国が領土主張する島しょのひとつから12カイリ以内を航行させ中国政府を怒らせた。 今回はオーストラリア空軍の監視偵察機が同地区の空域に侵入した。 「オーストラリア空軍所属AP-3Cオライオンが通常の海洋監視飛行を同地区でゲイトウェイ作戦の一環として11月25日から12月4日にかけて飛行した」と国防省報道官がAFPに伝えてきた。 「ゲイトウェイ作戦ではオーストラリア国防軍が北インド洋から南シナ海にかけて海洋監視活動を展開した」 この声明はBBCがスプラトリー諸島での取材で該当機の交信をとらえ放送したため出された。 無線交信はとぎれがちだが、オーストラリア空軍パイロットが中国海軍に向かって交信しているのがわかる。「中国海軍、中国海軍、こちらはオーストラリア軍機で国際的な航行の自由の権利を行使し、国際空域を国際民間航空条約および国際連合海洋法に従い飛行中、どうぞ」とパイロットが言っている。 BBCによればこの交信記録はRAAFのAP-3Cオライオンが11月25日に飛行中に録音したという。交信は繰り返されたが中国側からの返答はなかったという。 いないという。 BBCはチャーター小型機でフィリピンから離陸し中国

台湾への武器販売内容は極めて妥当。中国の抗議に耳を傾けず米国はこのまま実施すべきだ。

米国には台湾防衛を目的とした法律があり、必要な武器の提供はまったく合法です。今回の目録を見てもオバマ政権が相当に神経を使っていることがわかりますが、あまりにも北京の主張が激しいため台湾への武器販売そのものがおかしいと感じてしまう向きが多いのではないかと危惧します。オリバー・ハザード・ペリー級フリゲートは全艦が退役していますが、今後各国向けに使い勝手の良い装備としてもてはやされるのではないかと思います。 U.S. Plans Modest $1.83B Taiwan Arms Deal; Little Offensive Power in Proposed Package By: Sam LaGrone December 16, 2015 11:35 AM • Updated: December 16, 2015 1:58 PM http://news.usni.org/2015/12/16/breaking-u-s-plans-modest-1-83b-taiwan-arms-deal-little-offensive-power-in-proposed-package 国務省は議会に総額18.3億ドルと比較的小規模な台湾向け有償軍事販売案を本日中に提示する。前回の軍事装備提供から4年たっている。USNI Newsが内容を把握した。 消息筋によれば案には旧米海軍所属のオリバー・ハザード・ペリー級フリゲート艦2隻の現役復帰、対空ミサイル、対装甲車両ミサイル、36両のAAV-7水陸両用強襲車両(AAV)が含まれている。 4年ぶりとはいえ、18.3億ドルの内容は前回の59億ドルより小規模だ。前回はロッキード・マーティンF-16ファルコン戦闘機隊の改修があり、さらにその前の2010年は60億ドルだった。 今回漏れているのは新型ディーゼル電気推進潜水艦建造計画(SSK)で、オランダ製で1980年代の旧式海龍Hai-lang級(2,600トン)の後継艦を整備する構想だ。また次世代戦闘機についても全く動きが見られない。 「今回の装備はほぼ防衛用と言える」とエリック・ワーザイム(海軍アナリスト兼米海軍協会 Combat Fleets of the World 編者)がUSNI Newsに感想を述べている。「現政権が中国の神経を逆なでし

★★★ノースロップの考える第六世代戦闘機はここが違う

お伝えしたようにF-35は日本国内生産も始まり、これから各国向けに普及が始まる段階ですが、一方で技術陣はその次の「第六世代」機の検討を始めています。ビーム兵器やおそらく電子戦装備でこれまでとはちがう性能を発揮することが期待されているのでしょう。また中露の数で勝る装備に対してこれらハイテクで技術的に優位に立つ第三相殺戦略の重要な一部となるはずです。今回はそのうちノースロップ・グラマンの最新動向をお伝えしましょう。 Northrop Grumman Studies Technologies for F-22, F/A-18 Replacement Dec 12, 2015  Guy Norris and Jen DiMascio | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/northrop-grumman-studies-technologies-f-22-fa-18-replacement Northrop Grumman PALMDALE -- 米空軍、米海軍が第六世代戦闘航空機材へ関心を高める中、 ノースロップ・グラマン は指向性エネルギー兵器と熱管理を将来の中核技術として研究を加速中。 同社はかつてYF-23で制空戦闘機参入しようとしたが、 ロッキード・マーティン のF-22の前に敗れた。今回、同社は高性能戦術戦闘機案として任意有人操縦可能な無尾翼機の構想図を発表し、ラプターやボーイングF/A-18E/Fの後継機を目指す。次世代制空戦闘機 next generation air dominance (NGAD)では不明な点が多々あると同社も認めつつ、熱負荷対策技術がカギになるという。 熱負荷は搭載兵装の高性能化とくに機内搭載レーザーや強力な電子装置、センサー類、推進系から発生する。この問題はF-35の初期テスト段階でも認識されており、今後登場するNGAD案ではもっと深刻な課題になると見られている。ノースロップはNGADとして空軍向けF-X(今やF-22に加え、F-15Cの後継機との位置づけ)、海軍向けF/A-XXの双方を開発する意向。 これまでの制空戦闘機と根本的にちがうのは指向性エネルギー兵器の搭載