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★米海軍航空戦力のあるべき姿は・対中国作戦に空母の存在は不可欠だ ハドソン研究所報告書より

これまで米海軍が進めてきた艦載機の機種整理は誤りだったのでしょうか。ハドソン研究所の提言はここにポイントがあります。UCLASSはちっとも先に進まず、F-35Cは空母運用テストが始まっていますが、航続距離が足りないと海軍航空部隊の将来はなかなか多難なようです。ただ第六世代機が制空任務を専用に作られるというのが救いでしょうか。問題は予算確保でしょうね。 Carriers Crucial In War With China – But Air Wing Is All Wrong: Hudson By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on October 08, 2015 at 4:00 AM http://breakingdefense.com/2015/10/carriers-crucial-in-war-with-china-but-air-wing-is-all-wrong-hudson/ 新造空母USSフォードは未完成 WASHINGTON: 予算を47億ドル超過したフォード級航空母艦への議会の風当たりが強い。今朝は下院シーパワー小委員会で委員長が保守派のハドソン研究所による報告書を発表する。内容は同級空母建造の必要性を訴えるものだが、同時に運用する航空機について棘のあるくだりもある。同報告書は現行の多用途機で航続距離を伸ばす提言に加え専用任務機を複数準備するよう求めており、UCLASS無人機でも各種の仕様を提言している。 原子力推進の超大型空母は他に代えがたいと報告書の共著者ブライアン・マグラスは記者に語り、フォードの設計は優秀と述べた。だが、「航空部隊では考えなおす必要がある。負けるわけに行かない戦争に勝つ、あるいは抑止するためには」 あえて想定したくないのが中国との戦争だ。「気になるのはどう見ても当たり前で高レベルの議論が海軍から出てこないこと」トマグラスは言う。「そのためハドソン研究所の同僚とともに『われわれがかわりに言わなくては』と考えた」 ランディ・フォーブス下院議員(シーパワー小委委員長)はこれまで中国の脅威に煮え切らない態度を取る行政府を批判してきた。フォーブス議員は議会による監督を真剣に考え、ブッシュ政権時には中国の諜報活動が問題だと認めるよう政府側を22分間に渡り、しつこく求め

★どうしてデラウェアに旧ソ連東欧製ジェット機群がいるのか

アメリカ人の趣味に対する熱意には感服しますね。それにしても冷戦終結でこういった機体を売りさばく商売が成立していたことがわかりますね。実際にそれを飛ばす人がアメリカ人というのも歴史の皮肉のような。さらにそれを維持管理するビジネスが成立するというのも驚きです。 Floggers, Fishbeds And Albatrosses In L'il Ol' Delaware Oct 7, 2015 by  Nigel Howarth in Ares http://aviationweek.com/blog/floggers-fishbeds-and-albatrosses-lil-ol-delaware デラウェア州は全米で一番早く生まれた州と自慢するが、航空レースやロシア製軍用ジェット機となると話は別だ。 筆者は米国内でスホイSu-25フロッグフットの機体を追って記事にしたことがあり、今回は目立たない州でその仲間を発掘した。 ウィルミントンのニューキャッスル空港は大型ビジネスジェット機の本拠地であり、州空軍(C-130Hを運用)および州陸軍航空隊(UH-60)も基地を置く。 そこの名もないハンガー内にMiG機が常駐している。元チェコスロバキア空軍のMiG23フロッガー2機とMiG21 フィッシュベッド1機だ。 ここでは新品同様に見えるMiG23 (「05」の記号入)で塗装したてのような白地に青の閃光が入っているのが目を引く。飛行可能な状態だが、飛行コストが高くつくので飛行時間が足りない。それにMiG23を操縦できるパイロットも不足しているのだろう 大柄なソ連時代のフロッガーはマッハ2飛行が可能で、70年代80年代通じ数千機が生産された。排気口の大きさから同機の推力の大きさが推し量られよう 尾翼からはチェコ空軍時代が偲ばれるが、復刻作業を受けている。この機体がもはや飛行する機会はないと思われるが、現在でも運行中のMiG23は少数にすぎない。 MiG21フィッシュベッドは世界で最も多く生産された超音速戦闘機で数千機が各形式で作られた ワルシャワ条約加盟国以外にも広く輸出され、特にインド、アフリカ、中東が多い。インドは今日でも多くを運用中で、東欧の空軍ではわずかしか残っていない。現

★★オーストラリア向け潜水艦建造>日本側提案の概要が明らかになりました

行方が注目されるオーストラリアの次期潜水艦建造ですが、現地生産方式で日本が提案内容をまとめていることが判明しました。オーストラリア人材の養成も含めた総合的な内容のようでオーストラリア政府による公正な選考を期待しましょう。一方で、オーストラリア海軍の作戦構想では北半球のパトロールも視野に入っているようで、これは大型艦ならではの性能でいよいよ日本にとって有利な想定ではないでしょうか。 Japan Outlines Bid for Australia’s SEA1000 Future Submarine Program By: Mike Yeo October 8, 2015 11:52 AM http://news.usni.org/2015/10/08/japan-outlines-bid-for-australias-sea1000-future-submarine-program 海上自衛隊の潜水艦そうりゅう(SS-501) SYDNEY, AUSTRALIA — オーストラリアのSEA1000潜水艦建造計画で日本が提案内容の概略を示した。 シドニーで開かれたPacific 2015 International Maritime Exposition展示会で三菱重工業、川崎造船の共同事業体および日本の防衛省から日本案が採択されれば、建造はオーストラリア国内で行い、日本から技術移転すると明らかにした。 防衛省関係者から日本側コンソーシアムは「オーストラリア国内でゼロから建造する」前提と述べた。このシナリオでは日本はアデレイドに訓練センターを設置し、300名ものオーストラリア技術者に関連事項を研修する。 さらに実物大のモックアップを政府所有のオーストラリア潜水艦株式会社(ASC)内に設置し、オーストラリア作業員の研修に使う。研修期間は3年に渡り、一部は神戸で行う。 ただし日本からは艦の一部を日本で建造し、残りをオーストラリアで生産するハイブリッド方式のほうが望ましいとの意見が出ている。この方式だと一号艦の引き渡しが早くでき、訓練用モックアップが不要になり長期的に見て費用を下げることが可能になるという。 日本が提案するのはそうりゅう改ディーゼル・エレクトリック推進艦でリチウムイオンバ

ブラックホーク他の換装エンジン開発競合始まる 規模は拡大するか

エンジン換装して長く使うということは現行の機材を使い回す、ということですね。回転翼機でも長寿命の機体が生まれるのでしょうか。UH-60系は広範に使われている機体のため、採用されれば大きな潜在的需要が見込まれそうですね。 Battle To Reengine UH-60 Black Hawk, AH-64 Apache Begins Does a 20,000-engine market await the winner of the U.S. Army’s ITEP contest? Oct 7, 2015  Graham Warwick | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/technology/battle-reengine-uh-60s-ah-64s-begins 米陸軍向けの航空機用エンジン競作は直近が1985年で ボーイング = シコルスキー RAH-66コマンチ用だったが、結局同機開発はうまく行かなかった。 その前は1971年で ジェネラル・エレクトリック T700が多用途戦術輸送航空機事業へ採用が決まり、同機はシコルスキーのUH-60ブラックホークになった。T700は高性能攻撃ヘリコプター事業でも採用が決まり、これはボーイングAH-64アパッチになった。 米陸軍は新たに主力エンジンの競作を開始した。これは改良型タービンエンジン開発事業(ITEP)として3,000-shp級のターボシャフトエンジンを開発するのが目標だ。ペンタゴン最大のエンジン開発事業となり、陸軍は2024年から合計6,215基を調達し、AH-64E,UH-60M,HH-60Mのエンジン換装を目論む。 だが事業規模は遥かに大きくなるだろう。GEは11月に通算2万基目のエンジンを納入し、T700および民間向けCT7として25種類もの回転翼機、固定翼機に提供している。ITEPでも米空軍のHH-60Mや海軍のMH-60でもエンジン換装が実現するかもしれない。また他の機種でも可能性がある他、構想中の次世代垂直輸送回転翼機事業でも採用になるかもしれない。 T700も今回のITEPが目論むのと同様の過程で生まれたが、遥かに短期間で実現している。GEと プラットアンドホイ

ロシアのミサイル攻撃を米海軍協会はこう分析している

米海軍協会は投入された艦艇の情報がさすがに詳しい。心情的な反応ではなく、技術的な情報が豊かですので対照的ですね。しかしクルド人勢力もビデオを自由に扱い、ネットに投稿する時代なのですね。 Kurdish Video Lends Credibility to Russian Navy Caspian Sea Strike Mission Claims By: Sam LaGrone October 7, 2015 4:29 PM http://news.usni.org/2015/10/07/kurdish-video-lends-credibility-to-russian-navy-caspian-sea-strike-mission-claims 日付不詳、ロシア海軍誘導ミサイルフリゲート艦ダゲスタンがUKSAによるミサイル発射をしている 4隻のロシア戦闘艦がカスピ海から合計26発の誘導巡航ミサイルをイラン、イラクを通過する形で発射し、シリア国内のISIS目標を900マイル以上離れた地点から攻撃したとロシアが主張している。 裏付ける証拠がISISと戦うクルド人ペシュメルガ勢力から出てきた。ツィッター上で誘導巡航ミサイルがクルド人部隊の野営地上空を飛行する映像を公開したのだ。 水曜日発表のにロシア国防省声明によればブヤン-M級海防艦(1,000トン)3隻と2,000トンの誘導ミサイルフリゲート艦ダゲスタンがSS-N-30A巡航ミサイルを発射し、「弾薬製造工場、指揮所、弾薬貯蔵設備、戦闘員訓練所をラカ、イドリブ、アレッポの各地で」目標にしたという。 ペルシェメルガ発表の動画では亜音速巡航ミサイル二本がSS-N-30Aの特徴のまま飛来する様子が見られる。 ロシア外務省からも独自に編集した動画が公表されており、ミサイルを発射する艦船、ミサイルがシリア中央部に飛来する経路とともに亜音速SS-N-30AあるいはカリブルNKまたは3M-14Tと呼称されるミサイルを示している。 国防長官官房(OSD)の関係者および米中央軍からはロシアの主張への確認ならびに独自の軌跡結果はまだ発表されていない。 ミサイルが飛行した距離がロシアの言うとおりなら、イラン、イラク、シリアの領空内を通過して移動

シリア>ロシアのミサイル攻撃への米側反応①

ロシアによる巡航ミサイル攻撃の実施には今後も多くの評論分析が出てくると思いますが、まず以下の記事をご紹介します。若干感情的になっている感じもしますが、今後も関連記事で意味のあるものを随時ご紹介してきます。 Experts: Russian navy missile strikes were 'bravado' By Andrew Tilghman, Staff writer 3:44 p.m. EDT October 7, 2015 http://www.militarytimes.com/story/military/pentagon/2015/10/07/russian-naval-strikes/73522038/ (Photo: Screen image via YouTube) ロシアがシリア国内の目標を1,000マイル以上離れた地点から攻撃したが、艦載長距離巡航ミサイルの投入は軍事的に米国を愚弄する行いだと米専門家は見る。 「虚勢を見せつける行為です。見えを張っているのです」と話すのはクリストファー・ハーマー退役海軍士官で戦争研究所(ワシントン)で海軍アナリストをしている。 ロシアは26発のミサイル攻撃をシリア反乱勢力に加え、武力投射として初の試みとして艦載超音速「クルブ」ミサイルを投入した。これは米国製トマホークとほぼ同様の性能で「空母キラー」の名前で呼ばれる。 ロシア軍はシリア国内で前方配備中の航空機を使えば同じ目標を簡単に攻撃できたはずだ。.だが今回の攻撃はロシアが初めて海軍の艦対地長距離ミサイルを使ったことに意味があるとハーマーは見る。 「これまでもロシアが紙の上では戦力を有していることが判明していました。実際に戦闘に投入して威力を示すのは全く違う話です」(ハーマー) ペンタゴン報道官ジェフ・デイビス海軍大佐からは7日にロシアから米側上層部へはミサイル攻撃の事前連絡はなかったと明らかにした。攻撃対象の反乱勢力はシリア大統領バシャアル・アサドに対抗して戦っており、ロシアはアサドを同盟と捉えている。 今回の攻撃はロシア海軍の能力を示したばかりか反米同盟関係が中等に生まれつつあることも如実に示している。 ミサイルの飛行経路はイラン、イラクの北部空域を通過し、両国政府には

シリア>ロシア海軍がカスピ海から巡航ミサイル攻撃を実施

先にお伝えした東地中海に展開中のロシア黒海艦体は旧式艦だらけですが、今回はあえてカスピ海から遠距離攻撃を実施したロシアの狙いはずばり力の誇示でしょう。どれだけの効果があったのかは不明ですが、今後も継続使用すれば相当の効果を上げてくるでしょうね。巡航ミサイル技術でも相当の追い上げが出ていることの証拠で、ますますペンタゴンは三番目の相殺を技術開発面で進めていくのではないでしょうか。 Russian Warships Launch Missiles into Syria: Report by BRENDAN MCGARRY on OCTOBER 7, 2015 http://defensetech.org/2015/10/07/russian-warships-launch-missiles-into-syria-report/ ロシア海軍艦艇から20発以上の巡航ミサイルがシリア国内に向け発射された ロシア海軍艦艇4隻がカスピ海から26発の巡航ミサイルをISIS関連とみられる11箇所の目標に発射した。ロシア報道機関RTが10月7日報道している。 ロシア国防相セルゲイ・ショイグが「誘導データによればすべての目標の破壊に成功している。民間人の被害は発生していない」と発言しているという。 報道で言及された艦船はゲパード級フリゲート艦ダゲスタン、ブヤンM級海防艦グラド・スヴィヤツク、ウグリッチ、ヴェリキ・ウスチュグの各艦。それぞれカリブル-NKの発射装置を搭載し、最大1,550マイル(2,500キロメートル)までを射程に収める。 ミサイルはラッカ、イドリブ、アレッポ各地方のISIS目標に命中したと言われる。 この攻撃任務はシリア国内を飛行するロシア軍機から容易に行えたはずなのに、あえて巡航ミサイルによる攻撃にしたことはおそらくロシア海軍の実力を示威することが目的だったのではないか。しかも実施には小型艦を用いている。■

シリア情勢>ロシア海軍が東地中海に展開中

シリアをめぐるロシアの動きに西側は神経を尖らせています。ウクライナ情勢が落ち着いてきたことからロシアにも余裕が生まれているのでしょうか。しかし目的も目標も違う軍事勢力が同じ場所で軍事行動を取ることで不要の緊張が事故をきっかけに発生しないとも限りません。今後も事態の進展を見ていく必要がありますね。 Russian Warships in Eastern Mediterranean to Protect Russian Strike Fighters in Syria By: Sam LaGrone October 5, 2015 11:48 AM http://news.usni.org/2015/10/05/russian-warships-in-eastern-mediterranean-to-protect-russian-strike-fighters-in-syria ロシア巡洋艦モスクワ 黒海に本拠をおくロシア水上艦艇グループが東地中海に演習名目で進出しており、同地でロシア空軍機の支援に入った。シリア国内の空爆を継続するのが目的だとロシア国内報道が伝えている。 この三週間で戦闘艦数隻がロシア黒海部隊の本拠地セパストポリを出港し、クリミヤ半島から地中海に対艦、対潜演習を行うとして移動している。” ロシア国防省(MoD)は演習とシリア国内でのロシア軍増強に関連はないとするが、独立系ロシア国内の報道機関インタFAX-AVNはロシア軍関係筋を引用し演習の目的はラタキア近郊の空軍基地の防空能力をテストすること」と伝えている。 別の報道でDaily Mailが「海軍任務部隊の艦船はミサイル巡洋艦モスクワが先導して東地中海でラタキア近郊の空軍基地の防空体制を強固にするべく行動を実施中である」と伝えている。 国家統制を受けたロシア報道ではロシア海軍艦艇4隻が水上戦と対潜戦の演習を行ったと月曜日に伝えている。 誘導ミサイル巡洋艦モスクワは黒海艦隊の旗艦で、クリバク級誘導ミサイルフリゲート艦ラドニ、ピティヴィ、カシン級フリゲート艦スメティルヴィとともに砲撃演習を実施したと黒海艦隊が国営通信スプートニクを通じて発表している。 水上艦以外にロシア海軍は観測船および数隻の揚陸艦を展開している。 過去四週間で

★9月習近平訪米は中身なし オバマ政権の弱体化がひどい

オバマにはきつい見方ですが、米国では賛成する向きが強いのでしょうね。オバマ政権の8年間は安全保障ではいいことは少なく、その分中国が台頭してきましたから。ところで習近平の訪米で何が生まれたのでしょうかね。ローマ法王の訪米を何とかして変更したかった北京の予想通り、習訪米は地味で目立つことが少ない、中国人としては不満遣る方ない展開になったのではないでしょうか。 Summits Over Substance: Obama Yields To Chinese President Xi By DEAN CHENG on September 23, 2015 at 2:44 PM http://breakingdefense.com/2015/09/summits-over-substance-obama-yields-to-chinese-president-xi/feed/ ワシントンでは習近平主席の公式訪問を控え準備に忙しいが、中国による行動が緊張を高めている事実を米国は伝える緊急性がある。だがそこまで率直に話すつもりがないオバマ政権は弱体化をさらけ出し、主体的に課題解決をめざす様子はない。この数週間で露呈した現象を考察してみよう。 中国官憲が米国籍ビジネスウーマンをスパイ容疑で逮捕し、身柄を今後6ヶ月に渡り拘束しそうだ。「複数の米政府高官」から米国が中国によるサイバー諜報活動に制裁を検討中と判明したが結局実施に踏み切らなかったのと好対照だ。 事案 米偵察機に向け中国戦闘機2機編隊が迎撃に向かった。偵察機は当時公海上空を飛行中。同様の事件は以前にも発生している。中国戦闘機がバレルロール飛行で米軍機と空中衝突一歩前まで行った例や米艦船の手前で停船し衝突しそうになった中国軍艦もある。対照的に米政権は中国が建造中の人工島から12カイリ地点には立ち入っていないとしぶしぶ認めている。 事案 中国は軍事作戦の範囲を大きく拡大中でロシアと初の合同海軍演習を地中海で行ったばかりか、アリューシャン沖まで任務部隊を航行させた。リムパック演習に正式に参加しながら2014年に中国はスパイ艦を派遣しているが、次回も招待されているが逆に中国は自国演習へ米国のアクセスを認める兆候はない。 事案 中国の国防支出は2015年は10%増加している。今月初

LRS-B契約交付先の発表は間もなく?

USAF in ‘Final Closing Phase’ of Bomber Contract By Lara Seligman 5:54 p.m. EDT October 6, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/strike/2015/10/06/usaf-final-closing-phase-bomber-contract/73450104/ (Photo: US Navy concept/Wikimedia) WASHINGTON — 米空軍は次世代爆撃機の契約交付先選定の最終段階に入っており、結果発表は間近に迫っている。 「最終選定の段階にあり、順調に進んでいるので、結果はまもなくわかります」とウィリアム・ラプランテ空軍次官補がDefense One主催のイベント会場で述べている。 仮に空軍が一年間におよぶ削減措置延長を受けても、長距離打撃爆撃機(LRS-B)の契約交付は予定通り実施すると同次官補は発言。 業界は息を飲んで相当遅れた契約先発表結果を待っている。ペンタゴンはまず今年夏に結果を発表する予定だったが、それが初秋になった。直近ではある空軍関係者があと数ヶ月だと見ている。 ペンタゴンはノースロップ・グラマン案、ボーイング=ロッキード・マーティン案のいずれを選択すべきかを検討中だ。 ペンタゴンはマクダネル・ダグラス/ジェネラル・ダイナミクスのA-12アヴェンジャーII事案からの教訓を得ていると現在の調達トップ、フランク・ケンドール副長官は言う。同機は全天候艦載ステルス爆撃機として海軍、海兵隊向けに計画されたもので、費用超過と遅延を理由に1991年に計画が打ち切られた。 A-12は「ブラック」つまり極秘開発計画が失敗した例だとケンドールは見る。ペンタゴンが「事業段取りで失敗」したためだという。契約受注2社は開発を目的にチームを組み、製造契約であらためて競争するはずだった。同時に両社とも最先端機に必要な技術開発に懸命だった。 A-12の失敗で固定価格開発契約方式が封じられたとケンドールは解説する。 そこでペンタゴンはLRS-BがA-12の轍を踏まないよう、成熟技術を多様することで新規開発の途を選択肢なかった。ただし、同事業は