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★オーストラリア>F-35B導入を断念

Australia Abandons Proposal To Order F-35B Jul 8, 2015  Bradley Perrett | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/australia-abandons-proposal-order-f-35b オーストラリアは大型強襲艦2隻へ短距離離陸垂直着陸型(Stovl)のロッキード・マーティンF-35Bライトニングの導入を断念したと同国国防筋が明かしている。まもなく発表の国防白書の準備中に決定された。 Stovl戦闘機導入は昨年にトニー・アボット首相が決めたことだが、実施すると強襲揚陸艦の大幅改修が必要とわかり、導入を断念することになったという。 またオーストラリア軍内部でF-35B導入に反対の意見が広がっていたと同上国防筋はAviation Weekに語っている。 また艦載航空兵力を投入する作戦想定はオーストラリアに少ないと指摘するのはオーストラリア戦略政策研究所のベン・シュリア Ben Schreer 研究員だ。シュリアの主張は同機を運用した場合の効果よりもっと重要な支出項目があるというものだ。 オーストラリア空軍はF-35Aが100機は必要としており、F-35B発注の場合これが削減される可能性があった。ただオーストラリアの確定発注はF-35Aを72機。シュリアはF-35B飛行隊を2個(各18ないし24機装備)整備する案があると指摘していた。強襲揚陸艦2隻の改修費用は50億オーストラリアドル(44億ドル)以上と見られていた。 二隻のうちHMASキャンベラは就役ずみで、二番艦アデレイドが公試中だ。両艦はLHD型でドック式で全通型飛行甲板を有するが、大型陸軍用ヘリコプターの運用を想定している。■

★国産哨戒機P-1が英国で国際デビューへ

US-2の輸出話がなかなか見えてこない中で、P-1が英国に飛び、次期哨戒機として売込みを図ることになった、という報道です。これでC-2が軌道に乗っていれば、三羽烏となるところなのですが。P-1は今後が期待できそうです。 Kawasaki P-1 To Make International Debut In U.K. Jul 7, 2015 Tony Osborne | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/kawasaki-p-1-make-international-debut-uk Kawasaki Heavy Industries 日本は新型対潜哨戒機 川崎 P-1を2機英国に送り、英国に売込みを図る 海上自衛隊所属の2機がロイヤル・インターナショナル・エアタトゥーに7月17日から19日まで出展され待望の国際デビューをする。地上展示のほか、飛行展示をRAFフェアフォード基地(グロスタシャー州)で行う。 日本は四発の同機を海外に売りこむ一環として英国の新型海洋哨戒機仕様に十分答えられると示したいところだ。英国は今年末に発表予定の国防戦略計画で新型哨戒機の必要をうたうと見られる。 日本の国産軍用機が海外のエアショーに展示されるのは1997年以来はじめてのことで大きな意義がある。また、海外売込みを目指して海外での展示イベントに機体を持ち込むのは今回が初めてだ。 日本は軍用装備輸出規制を2014年に緩和している。. 1月の報道で日本は昨年のファーンボロ航空ショーでP-1の出展を検討していたと判明している。日英両国は防衛協力を模索する中で日本の新型シーカーヘッド技術を英国のMBDAメテオ空対空ミサイルへ応用することなどで協議が続いている。 川崎P-1は ロッキード・マーティン P-3オライオンにかわる機体だ。2013年から運用が始まっている。2021年にかけ20機が納入される。 もうひとつ日本が輸出を狙うのが新明和US-2水陸両用長距離パトロール機だ。 航空自衛隊が過去のエアタトゥーに出展しており、 ボーイング KC-767空中給油機が2012年、2014年と続けて飛来している。

陸上自衛隊>米豪共同演習に初参加し、オーストラリアで

この件は陸上自衛隊も公表していないようです。(7月7日現在) 安全保障法制で国会が揺れる中で報道してもらいたくないのでしょうか。もしそんな内向きな姿勢があるとしたら嘆かわしいことですね。 Japan Joins US-Australia War Games Amid China Tensions Agence France-Presse 12:17 p.m. EDT July 5, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/international/asia-pacific/2015/07/05/japan-joins-us-australia-war-games-amid-china-tensions/29734855/ SYDNEY — 7月5日に開始された恒例の米豪合同軍事演習に日本がはじめて参加している。 演習は「Talisman Sabre」の名称で二週間に渡りクィーンズランド州と北方特別地域にまたがり展開し、米豪から3万名が陸海空の作戦を実施する。 陸上自衛隊から40名が米軍部隊に加わり演習に参加する。またニュージーランドも500名を派遣する。 「とても重要な同盟関係だ」とトニー・アボット豪首相はUSSブルー・リッジ艦上で米豪関係を念頭に発言している。「重要な関係だが、今日では世界各地で多くの課題に直面している。とくに中東で」 今回の演習は六回目で中国が地域内で存在を増す中での実施になった。 中国は南シナ海で人工島や施設を建設し問題を起こしている他、東シナ海でも日本と尖閣諸島をめぐり対立している。 シドニー大学で中国専門家のジョン・リーJohn Leeは「微妙なメッセージが色々なレベルで出ている。米国は同盟国と中国に対応するべく密接に連携している」と語った。「これまでより強圧的になっている中国と向きあう国には大きな問題で、中国が巨額の軍事費を投入して装備を強化し、南シナ海で特に主張を強めていることが問題だ」 中国は南シナ海での活動への米国からの批判を一蹴している。5月のシャングリラ対話の席上で、中国は主権を行使しているにすぎないと主張。 米国が展開中のアジアに「軸足」を移す外交政策へは中国が苛立ちを募らせており、米海兵隊はオーストラリ

★F-35>F-16に敗れた模擬空中戦結果を受けて米空軍主流派はこう見解を示している

本ブログはF-35に批判的な論調を展開していますが、前回のドッグファイト結果記事を掲載したところ相当の反響がありました。いただいたコメントはともに実施条件がおかしい、F-35の性能はそんなんじゃないとまるでメーカー広報のような論調でしたが、以下の新しいエントリーも空軍の見解を反映して同じ論調になっているのは実に興味深い点です。問題はF-22とペアで運用できるのは米空軍だけであり、その他各国はそんなぜいたくはできないこと、さらに実機の第一線配備がまだ実現していないことです。戦闘機に多額の投資をすることがほかの装備調達にどんなストレスを与えているのかが問題であり、2020年代にかけて西側の空軍力が実力ダウンにならないことを祈るばかりです。 F-16 Vs. F-35 In A Dogfight: JPO, Air Force Weigh In On Who’s Best By COLIN CLARK on July 02, 2015 at 2:45 PM http://breakingdefense.com/2015/07/f-16-vs-f-35-in-a-dogfight-jpo-air-force-weigh-in-on-whos-best/feed/ WASHINGTON: ステルス機の時代にドッグファイトは重要だろうか。F-16がF-35をドッグファイトで凌駕したらどうなるのか。初期型のF-35がF-16の後期型に対し優位に立てないとしたらどうなるか。 そんな疑問に答えていこう。 War Is Boring が問題の文書を入手した。F-35パイロットによるF-35対F-16のもぎ空中戦の初期評価内容だ。デイビッド・アックスDavid Axe のスクープだ。F-35のテストパイロットはF-16が殆どの場合でF-35を凌駕したと近接交戦の模様を伝えており、これは一般人がドッグファイトと呼ぶものだ。 ただし事態はちょっと複雑だ。もちろんF-35パイロットがドッグファイトで負ければ大変だ。しかし、空軍や海兵隊のパイロットと話をしてみると、ハリヤー、F-18やF-16の操縦経験からF-35は優れた機体であると異口同音に話す。USSワスプ艦上でこの話が出た。USSエンタープライズの艦上でも同じで、ペンタゴン内部でもF-35とF-

★★ F-35A>F-16との模擬空中戦に負ける 防空任務を任せられるのか

F-35がF-16との空中戦に勝てなければ、その他国の新鋭戦闘機に接近空中戦で勝つ見込みは少ないということになりませんか。ドッグファイト向きでないので、とロッキードは弁明しているようですが、電子戦用途を想定する米海軍除き、すべての導入予定国はF-16等の更新機材として想定知るのではないでしょうか。つくづくこの機体に西側防空体制が振り回され、致命的な穴があかないことを祈らざるを得ません。 Controversy Flares Over F-35 Air Combat Report Jul 2, 2015  Bill Sweetman | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/controversy-flares-over-f-35-air-combat-report-0 ロッキード・マーティンF-35A供用打撃戦闘機(JSF)はF-16に基本戦闘機操縦性能で勝てなかった。演習で証明された。実機を操縦したパイロットのロッキード・マーティン向け報告書がリークされている。 エネルギー機動性energy maneuverability (EM)、ピッチレート、飛行性のいずれも「直感的でなく好ましく思えなかった」ことが模擬空戦の大部分であてはまったためF-16に戦術的優位性が与えられ、F-16パイロットはミサイル、機関銃の双方でF-35を狙う位置につけた。またヘルメットが大型のためF-35のキャノピー内で後方視野が制限されたのも欠点だ。 ロッキード・マーティンとJSF推進室が報告書の存在を認め、最初に War is Boringのホームページに掲載され、偽造ではないことがわかった。ただし、「今回のシナリオの解釈は誤解につながりかねない」と米空軍でF-35実戦化をすすめるジェフリー・ハリジアン少将 Maj. Gen. Jeffrey Harrigianは言い、結論を出すのは「時期尚早」だという。 JSFの開発は1996年から続いており、これまで800億ドル超が投入されている。 F-35が高迎え角飛行のテストを実施。同機はこの点で優位性があるとはいえ、上昇し、水平飛行に戻るため時間がかかりすぎる欠点があるとパイロットが伝

★なぜISISは一向に弱体化せず、逆に強くなっているのか

最後の発言が救いで経済振興ができれば過激主義に走る必要も減るのはだれでも理解できます。問題はどうやって世界全体が繁栄できるのかであり、暴力の連鎖を止めることなのですが、残念ながら暴力が最高の解決手段であることにかわりなく、対ISIS(今やアルカイダも的とみなし撲滅を誓っている)作戦は今後10年単位の期間がかかるだろうというのがブログ主の悲観的な見方です。 Panel: ISIS ‘Stronger, Tougher and Smarter’ Than Expected By: John Grady June 29, 2015 1:46 PM http://news.usni.org/2015/06/29/panel-isis-stronger-tougher-and-smarter-than-expected イラク第二の都市モスルの陥落から一年たったが、イラク・シリアのイスラム国(ISISあるいはISIL)は「今までより強く、打たれ強く、賢い」敵となり、米国の予想を超え、中核構成員を失い死傷者を多数出しても迅速な回復力を示している。 会場の戦略国際研究所(CSIS)でワシントン・ポストのデイビッド・イグナティウスDavid Ignatius は「ISISの作戦展開の価値観は超高速、一方米国は超低速」と評した。 CIA元副長官スティーブン・カップスStephen Kappasからはテロリスト対策で「9.11以後の教訓を忘れている」米国には驚きを隠せないと発言があった。また米国には「以前はうまくいったのに今度は失敗する事を作る」能力があると評している。またISISはイラク、シリア両国ならびに北アフリカで「真空地帯すべてを埋め尽くした」とも発言。 「ISIS戦闘分子は生き残る決意が固く、実際に生き残っている」とカップスは評し、日本兵が数週間に及ぶ空襲や砲弾の雨を生き残り、海兵隊相手に太平洋各地でしぶとく戦った第二次大戦の例をあげた。 また質疑応答の部ではカップスはイラク国内のスンニ派と米国の同盟国・協力国は今回の戦闘が「厳しい局面になろうとも米国は見放さない」と理解すべきだと回答。 イグナティウスからは米戦略でイラクのヌーン・アル=マリキに首相職を降ろさせ、国際有志連合でイスラム過激主義の

★韓国がエアバス給油機を採用、次の焦点は日本

次の焦点は日本だと、エアバス、ボーイング両社は見ているようです。KC-767を導入済みとはいえ、KC-46Aは別の機体と言っても良い存在なので、一からの商戦になるのではないでしょうか。米国装備中心の日本のため、エアバス採用は考えにくいと見る向きが多いと思いますが、逆に考えれば価格面でボーイングが譲歩すれば日本としてはよい買い物になるチャンスかもしれませんね。 South Korea Selects Airbus for $1.33B Tanker Contract By Aaron Mehta and Agence France-Presse 4:15 p.m. EDT June 30, 2015 http://www.defensenews.com/story/defense/international/asia-pacific/2015/06/30/south-korea-selects-airbus-military-contract/29519825/ (Photo: Pascal Pavani/AFP) SEOUL and WASHINGTON — エアバスが総額13.3億ドルの商戦を勝ち取り、韓国に空中給油機を納入する。 ボーイング は敗退した。 1.488兆ウォンで エアバス・ディフェンスアンドスペース はA3300MRTTを4機2019年までに韓国空軍に納入する。 A330MRTTはA330-200旅客機の派生型でボーイングKC-46Aに競り勝ったと韓国政府が発表した。 韓国初の空中給油機をとなりジェット戦闘機はより多くの兵装を搭載して離陸できる。 韓国の国防調達計画庁によればエアバス提案が価格と性能さらに搭載量で高得点だった。 韓国の空軍装備調達ではこれまで圧倒的に米国製装備が多かったのは、米韓両国の密接なつながりが背景にあった。しかし欧州勢もエアバスはじめ一定の契約受注に成功している。 たとえば2005年には エアバス・ヘリコプター が輸送ヘリ「スリオン」で 韓国航空宇宙工業 (KAI)との提携関係を樹立しており、スリオン1号機は2009年に発表されている。 今年3月にはエアバス・ヘリコプターは16億ドルでこれもKAIと提携して300機以上の民生・軍用ヘリコプター生産の契約