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ISIS作戦にフランスも原子力空母を投入

これもISISがらみですが、フランスも本腰を入れてきたようです。パリの乱射事件のあとだけにフランス海軍も相当カッカしているのではないでしょうか。1月末から2月はじめにかけて作戦に入りそうで、今後の動向に注目ですね。 French Carrier to Deploy to Indian Ocean, Could Join ISIS Fight By: Sam LaGrone Published: January 7, 2015 10:13 AM • Updated: January 7, 2015 10:14 AM http://news.usni.org/2015/01/07/french-carrier-deploy-indian-ocean-join-isis-fight Charles de Gaulle (R91) . フランス海軍の原子力空母シャルル・ドゴール Charles de Gaulle (R91) (4万2千トン)はまもなくインド洋に向け出港し、演習のあとイスラム国(ISIS)に対する空爆作戦に参加する。 匿名のフランス国防省筋を引用する形でロイター電は同艦が対ISIS作戦に加わる可能性について「同艦は軍事手段であり、作戦投入して目的が達せられる」と伝えている。 1月6日付のフランス海事報道サイト Mer et Marine  はド・ゴールは戦闘群を構成し、給油艦1、誘導ミサイルフリゲート2、攻撃潜水艦1と作戦展開の準備中と伝えていた。 フランソワ・オランド大統領は1月14日にツーロン軍港での式典の席上で正式に 派遣を発表 する。 米国主導の対ISIS作戦ではフランスも早期から参加しており、戦闘機10機とともに情報収集監視偵察(ISR)機材も派遣している。ド・ゴールの派遣で戦闘機が更に30機追加される。■  

ISIS空爆作戦の効果(途中経過)

空爆はそれなりに効果を上げてきましたが、非常に高価な作戦になるようですね。イラク軍の立て直しが完了するまでは継続が必要です。また、クルド人部隊に支援を与えることで、地域内のバランスがどう変わるか注目されるでしょう。どちらにせよISIS作戦は5年から10年つづくのではないでしょうか。それにしてもエイブラムス戦車等昨日まで自らの陣営の装備だったものを破壊するのはどんな気持ちだったのでしょうかね US Airstrikes against ISIS Destroy 184 Humvees and 58 Tanks by RICHARD SISK on JANUARY 7, 2015 http://defensetech.org/2015/01/07/us-airstrikes-agaisnt-isis-destroy-184-humvees-and-58-tanks/feed/ ISISへの合計1,600回を上回る空襲により、少なくともハンヴィー184両、戦車58両、700台近くのその他車両が破壊または損傷している。8月8日以降の空襲の対象でイラク、シリア国内の合計3,200点が目標になっていると、米中央軍が1月7日に明らかにした。 他に合計26両のMRAP(地雷・まちぶせ攻撃用に強化された)車両や装甲兵員輸送車、火砲79台、さらに歩兵陣地673箇所が破壊されたと中央軍が発表。 ハンヴィー、M1A1エイブラムス戦車、MRAPはでISISの攻勢の前にイラク治安維持軍が逃亡して置き去りにしたものをISISが捕獲していた。 1月7日以降のリストでは小型舟艇14艘もあり、ISISがチグリス・ユーフラテス河で人員物資の輸送に用いていた。 さらにリストを見ると少なくともISISが占拠していた建物・兵舎980棟、検問所92箇所、武器貯蔵所23箇所、掩蔽壕52箇所、戦闘拠点673箇所が標的になっている。 ペンタゴンと中央軍はISISからの石油が闇市場に流出するのを阻止するとの意向が何回も表明している。石油がISISの主要な資金源になっている。今回発表の標的リストでは小規模精油所や貯蔵施設が259回の空襲を受けていることがわかる。 7日の記者会見ではペンタゴン報道官ジョン・カービー少将から空襲の累積効果によりISISは守勢

★米海軍が開発中のレールガンの最新状況

レーザー兵器でもそうですが、海軍が進めている高度技術が着々と実用化に向かっていきます。スペースに成約がない艦艇にまず搭載して、小型化に成功すれば航空機にもゆくゆくは搭載され、コストパフォーマンス比を大きく改善していくことになるのでしょうね。数セントかせいぜい数ドルで百万ドル単位のミサイルを撃破できれば納税者も大喜びでしょう。問題は電力の確保ですね。 Navy Wants Rail Guns to Fight Ballistic and Supersonic Missiles Says RFI By: Sam LaGrone Published: January 5, 2015 12:42 PM • Updated: January 5, 2015 12:44 PM http://news.usni.org/2015/01/05/navy-wants-rail-guns-fight-ballistic-supersonic-missiles-says-rfi 電磁レールガンを搭載したUSNSミリノキット(JHSV-3)の想像図 US Navy Image ペンタゴンが進める電磁レールガンが想定する目標は弾道ミサイル迎撃、ステルス機、水上等であると明記したレールガン射撃制御システムの情報提供依頼書(RFI)を海軍海洋システム司令部 Naval Sea Systems Command (NAVSEA) が12月22日に公開したが、直後に公開を取りやめている。 撤回は事務上の誤りで想定日付より早く公開されたためだとNAVSEA関係者がUSNI Newsに1月5日に説明している。今月末にあらためて政府調達入札情報を掲載するFedBizOpps上で公開するという。 とはいえ、今回のRFIは指向性エネルギー電動兵器開発部 Directed Energy and Electric Weapons Program Office (PMS 405)、海軍研究所(ONR)、国防長官官房(OSD)を取りまとめてNAVSEAが出した形で、合衆国がレールガンに求める方向性が見えてくる内容だ。 RFIでは「多用途レールガンシステムで弾道ミサイルを発見、追跡、迎撃し、あわせて空中および水上目標にも対応できる」実証システムを2018年までに完成

V-22に空中給油能力を付加する米海兵隊の動向に注目

なるほどオスプレイの一部を給油機として固定化するのではなく、必要な時に空域内で給油機として使い、海兵隊の機動性を高めようという構想のようですが、海兵隊独自で給油機が必要と主張するのはどうでしょうか。観念的な反対議論が沈静化する方向にあると思いますが、自衛隊も同機を導入することを決めた今、国民は冷静に事実を見た方がいいでしょうね。地上車両もジェット燃料を使っているというのはターボシャフトエンジンを搭載しているのでしょうか。詳しい方に説明をお願いしたいところです。 V-22 to get a tanker option Joshua Stewart, Staff Writer 10:37 a.m. EST December 28, 2014 http://www.marinecorpstimes.com/story/military/tech/2014/12/28/v-22-osprey-to-become-a-tanker/20804783/ (Photo: Sheldon Cohen/Bell Boeing) V-22オスプレイが新しい能力を獲得する。米海兵隊専用の空中給油装備を開発中で、完成すれば空中給油機になる。 実用化になれば海兵隊の各機への給油機となり、F-35ライトニングIIも含むほか、地上車両への燃料補給も可能だ。ちなみに海兵隊車両は航空燃料を使っている。 オスプレイを給油機として投入して、各機の戦闘行動半径を増やすのが海兵隊の航空10年計画の一部である。 また海兵隊独自で給油能力を拡充すれば、それだけ海兵隊の独自運用の幅が広がると考えている。オスプレイ運用に整備された航空基地は不要であるのも魅力だ。 試作型の給油装置は2013年にテキサスで実験されている。その際にはオスプレイに燃料タンクと補給用ホースを取り付け、戦闘機の先頭に飛行させた。F/A-18CとD型への空中給油に成功している。 ただし給油装置は都度装着することになり、V-22は分類上は空中給油機にならないという。海兵隊としてはJSFを地上支援に投入する際にも有効に活用できるようになると見ている。 ただし開発は初期段階で実用化は2017年になる見込みだ。 給油機仕様ではドローグをオスプレイのハッチから伸ばす。実験時の写真では伸縮

★搭載機関砲が当面使えないF-35ではA-10の代わりにならない

A-10を退役させるのはF-35で対地近接支援任務が可能だから、というのがこれまでの空軍の説明でしたが、この記事によればあと4年以上も銃が使えないまま投入することになりますね。これでは議会が懸念を示すのも当然。そもそもF-35にすべてを期待する(せざるを得ない)ことに無理があるのではないでしょうか。あらためて防衛力の空白が生じることに懸念を感じます。 A Tale of Two Gatling Guns: F-35 vs. A-10 by BRENDAN MCGARRY on JANUARY 2, 2015 http://defensetech.org/2015/01/02/a-tale-of-two-gatling-guns-f-35-vs-a-10/ F-35共用打撃戦闘機の機関砲はあと4年間は実用化されないと判明。 理由はガトリング銃の制御用ソフトウェアの完成が2019年にずれこんだせいだ。強力な機関銃はF-35で近接航空支援を実施するのに必須とされる。このソフトウェアブロック3Fの工程が遅れていることは空軍関係者が認めており、2019年の目標もどうなるかわからないという。 もうひとつはF-35が搭載するジェネラル・ダイナミクス製機関銃と1970年代に製造されたA-10サンダーボルトIIのガトリング砲との比較だ。 4本の25mm機関砲をまとめたGAU-22/Aはすでに海兵隊のAV-8BハリアーIIに搭載実績があるが、これを空軍向けF-35Aに搭載し、弾薬182発を積む。海兵隊向けF-35Bと海軍のF-35C艦載型では外部搭載とし、220発の弾薬を積む。 GAU-22/Aは軽量化しながら射撃が正確になったが、一分間3,300発と発射量は下げている。これだとF-35の機関砲は約4秒で弾薬を使い果たすか、目標に火災を一二回発生させるの関の山だ。 これに対して GAU-8/A Avenger は30mm機関銃7本を束ね、A-10ワートホグの機首に搭載されているが、同機では1,174発を搭載。また毎分あたり発射弾数も3,900発だ。 ブロック3Fのソフトウェアが完成するとF-35は機体内部、外部に各種兵装としてGPS誘導式共用直接打撃弾、レーザー誘導式ペイブウェイII爆弾、高性能中距離空

★ボーイング・エアバス・大韓航空連合が韓国KF-X受注を狙う

しかし、なぜ大韓航空なのか。ナッツリターン事件で大きくイメージを傷つけたのに?実は同社はF-5の国産生産の実績があり、航空会社と言う側面だけでは理解できない企業のようです。しかし、ボーイングはこんな会社と組んで大丈夫なのかなあと思わざるを得ません。 Boeing, Airbus, Korean Air Join To Bid For KF-X Dec 29, 2014 Bradley Perrett | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/boeing-airbus-korean-air-join-bid-kf-x Super Hornet: USAF 韓国が目指すKF-X国産戦闘機開発で エアバス と ボーイング が ロッキード・マーティン にみすみす落札させないよう、ヨーロッパでしか提供できない技術内容を提案する準備中と業界筋が明らかにした。 大韓航空 を現地提携先として、ボーイング F/A-18E /Fスーパーホーネットを原型に機体を開発する構想だ。 韓国国防省の調達機関である国防事業庁 Defense Acquisition Program Agency (DAPA)から12月23日にKF-X開発の提案要求が発出されている。 国防省の国防開発庁Agency for Defense Development (ADD)は韓国航空宇宙工業にロッキード・マーティンからの技術支援で機体開発させる構想だが、ボーイング-エアバス組の提案は経済効果が高い代替策をめざすもの。 合衆国は自国企業に海外移転できる技術内容で制限をかけている。韓国には多くの分野で国産化できない技術があり、エアバスにはステルス性能のノウハウをボーイングが期待しているのだろう。 総費用8.6991兆ウォン(約79億ドル)が財務省から認可されてADDのKF-X開発に目処が着いたといえる。しかし韓国国会は正式開発を認めておらず、来年12月の時点でも見通しは暗い。そこで大韓航空が安上がりな代替案を提出し、DAPAが反応するのを期待する構図だ。 以前から業界筋からボーイングが高性能版スーパーホーネットを提案するとの話が出ていた。別の筋からはボ

DARPA:開発中の2015年注目案件

今年初の記事は夢のある内容です。DARPAはいつも奇想天外な技術開発を目指しているようですが、今回の各案件は意外にまともです。既成概念にとらわれないからこそ次世代の兵器が生まれるのでしょうね。今年もよろしくお願いします。 DARPA Projects to Watch in 2015 by BRENDAN MCGARRY on DECEMBER 30, 2014 http://defensetech.org/2014/12/30/darpa-projects-to-watch-in-2015/ ペンタゴンの専門研究開発部門DARPA国防高等研究プロジェクト庁が2014年に自ら注目技術10件のリストを公表した。ここではさらに厳選し5件を紹介する。いずれも武器開発に繋がる可能性があり、2015年に注目すべき内容と考える。 1. 垂直離着陸(VTOL)のXプレーン----高速・高性能ヘリコプターをめざせ、でも陸軍の新型ヘリとどこが違うの? シコルスキー等の民間企業や陸軍とは別個にDARPAが考えているのは400ノットの飛行速度で機体重量の4割相当のペイロードが可能となる新型ヘリコプターで2015年9月に初期設計を審査し、一案に絞り込み2017年の初飛行をめざす。 2. 再構成可能空中組み込みシステムAerial Reconfigurable Embedded System (ARES)----陸上輸送を空中輸送に切り替えれば道路脇の即席爆発装置の被害から開放されるはず DARPAは無人補給機の実現を目指しており、危険な陸上輸送の代替となる。ロッキード・マーティンのスカンクワークスによる無人機案を昨年採択しており、陸上部隊が携帯電話や専門タブレットで操作可能とする。 3.新型無人車両Ground X-Vehicle Technology (GXV-T)----防御よりも迅速性を重視 DARPAは陸上でも新世代車両をめざす。機動性と生存性を引き上げるが、装甲は減らす。「攻撃兵器が進化する中で装甲は有効性が減っており、脚を引っ張る」ためだという。逆に車両寸法は小さく、ステルス性を向上させれば的に探知されにくくなり、攻撃を受けることも回避できるという。 4. Z-Man----ヤモリからヒントを得た吸着性能を見よ