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★米空軍:ジェット燃料転換で民生燃料の需給にも影響

あまり知られていませんでしたが、軍用ジェット燃料と言うスペックがあったのですね。今回の改革で民生仕様のジェット燃料が使えるようになったので、供給元も利用側(とくに空軍)もハッピーと言う話ですが、逆に言えばなぜ今までわざわざ微小添加物入りの軍用燃料があったのか不思議です。同じエンジンを軍民両方で使うケースはいままでもあったのにね。 FUEL , INFRASTRUCTURE US Air Force Completes Jet Fuel Conversion; Impacts Entire Jet Fuel Market By JARED ANDERSON on November 19, 2014 at 12:26 PM http://www.google.com/url?q=http%3A%2F%2Fbreakingenergy.com%2F2014%2F11%2F19%2Fus-air-force-completes-jet-fuel-conversion-impacts-entire-jet-fuel-market%2F&sa=D&sntz=1&usg=AFQjCNH3YJDsMVRs_7YKQdJ-dGMbPeqiqQ 米空軍がすべての基地施設の燃料対応を軍規格から民生用規格に切り替えた。これで、年間燃料支出を数百万ドル節約でき、空軍はこれまでより多くの燃料供給業者から調達が可能となった。 DLA(国防兵站局)が今回切り替えに踏み切ったのは軍が作戦効率を上げて諸経費を削減する必要があったためだと業界筋がBreaking Energyに語っている。 「JP-8燃料生成が必要なくなるのがカギで、各精油所は民間規格の製品出荷を増やすことができます。また軍の需要に呼応する精油所が増えるので、DLAは供給先を増やして、購入価格を引き下げることができますね。不要となる精油所内の施設は別用途に使えます」 「また民間規格への切り替えでジェット燃料の調達が楽になる」と空軍大佐カーメン・ゴイエット Col. Carmen Goyette(空軍石油局司令官)が声明で発表した。「軍規格燃料は米国の年間233億ガロンの燃料生産のわずか7%にしか相当せず、これまで競争原理が働かなかった」 燃料添加物

F-35新価格:A型95百万ドル、B型102百万ドル、C型116百万ドル

なるほど、ロッキードが言うようにこれから量産効果が出て価格が下がってくるというのですが、エンジンは含まない機体価格なので注意が必要ですし、これから出てくる開発期間中の不具合を改善すると都度価格に跳ね返ったり、一部国が発注を減らそうとしていたり、当の米国も変更の動きがちらほらしている中でその通りに行くのでしょうかね。また、日本には為替変動の影響もあります。円安は当面変わらないでしょうから、どちらにせよ日本には高い買い物になりますね。高いといえば、海軍仕様のC型がかなり割高になっていますね。 New F-35 Prices: A: $95M; B: $102M; C: $116M By COLIN CLARK on November 21, 2014 at 5:01 PM http://breakingdefense.com/2014/11/new-f-35-prices-a-95m-b-116m-c-102m/feed/ WASHINGTON: ロッキードと米政府が本日総額47億ドルのF-35低率初期生産ロット8の契約に調印した。 その内容は「ロッキード・マーティン株式会社、ロッキード・マーティン・エアロノーティクス株式会社(テキサス州フォートワース)は総額$4,123,746,486の新契約で以前に交付ずみ固定価格による報奨金付き確定契約(N00019-13-C-0008) を修正し、低率初期生産 (LRIP) ロットVIIIとしてF-35ライントニングII 合計43機を生産する。契約には500百万ドルの事前調達を含むものとする」とある。 読者各位はご存知と思うが、この契約で43機を生産し、29機が合衆国向け、14機が海外向けだ。機体平均単価(エンジンは別契約)は「LRIP7契約より3.5%低く、当初のLRIP1と比較すれば57%減」と統合打撃戦闘機開発室が発表している。 機体価格ではロッキードでJSF担当の部長 Lorraine Martin が昨年12月に約束しているが、2019年までにF-35Aを現在のドル価値で75百万ドルにするのが目標だ。実現すれば「現在の第四世代戦闘機より安価になる」 米国向けの機体は19機が空軍向けF-35A、6機が海兵隊向けF-35B、4機が海軍のF-35Cだ。イスラエルは2機、日本は4機、そ

★日本:オスプレイ、グローバルホーク、E-2Dの導入へ

オスプレイに未だに原子力発電所と同じようなアレルギー反応を示す人がいますが、どういう人種なのでしょうか。佐賀県が同機運用で前向きな反応を示しているのは心強いですね。また、グローバルホーク導入もやっと実現するわけですが、日本の防衛航空も無人機の正式運用で新しい時代に入るわけですね。E-2Dは尖閣を念頭に置いた南方の海上監視なのでしょうが、タイミングさえあえばグローバルホークの海軍型トライトンの採用の方が望ましいと思います。(同機はまだ開発段階)とまれ、ISR機材の強化が進むことは健全な方向性です。あとは情報を解析する人的資源の強化でしょうかね。 Japan Officially Selects Osprey, Global Hawk, E-2D Nov. 21, 2014 - 02:22PM   |   By AARON MEHTA   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141121/DEFREG03/311210023/Japan-Officially-Selects-Osprey-Global-Hawk-E-2D 阿部首相がMV-22Bオスプレイのコックピットを百里基地で視察している。航空自衛隊の航空観閲式にて。 2014年10月26日。 (Staff Sgt. Warren Peace/ / US Marine Corps) 米海兵隊所属のMV-22が海上自衛隊のヘリコプター駆逐艦ひゅうがの飛行甲板に着艦した。2013年6月の演習時。 / U.S. Navy WASHINGTON — 日本はV-22オスプレイ導入を正式に決定した。あわせてグローバルホーク無人偵察機とE-2Dホークアイ空中指揮統制機も導入する。 オスプレイの導入は中期防で17機導入がうたわれており想定ずみだったが、安倍内閣には政治的な影響を与えるかも知れない。 オスプレイ選定は防衛省が21日金曜日にウェブで発表した。競合機種はなかった模様。 ベル・ボーイング 製のV-22ティルトローター機は多用途輸送用で戦闘部隊24名、内部貨物20,000ポンドあるいは外部に 15,000 ポンドを輸送できる。主に使用しているのは米海兵隊で、MV-22として360機

☆☆ 日本:着々と進む次期戦闘機F-3の設計コンセプト固め

次期戦闘機の開発は大型プロジェクトですが、一方で複数の機種開発は不可能なので現実的な想定も必要です。数をそろえることはできないので、どうしても一機で多様な性能を期待することでプロジェクトが破綻する可能性はないでしょうか。あるいはあれもこれも詰め込む八方美人型になると機体が大型化しかねませんね。ここは時間をかけてもちゃんとあるべき姿のコンセプトを技術研究本部主導のプロジェクトチームに期待したいところです。 Japan Prepares Designs For Its Next Fighter Japan is looking at a big, long-range fighter to defeat superior numbers Nov 21, 2014 Bradley Perrett | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/japan-prepares-designs-its-next-fighter 25DMUはF-3を目指し防衛技術研究本部(TRDI)が各年更新している研究結果の最新版だ。 TRDI 速度より飛行距離が重要と日本の戦闘機開発陣は次期戦闘機の性能検討中に発見した。数で圧倒する相手と戦う方法を検討する日本は目標データを共有し、高性能大型ミサイルを機内に搭載し、戦闘空域を脱出しながらでもミサイル誘導を行なう事が次期戦闘機で必要と強調している。 この研究成果は今後4年以内に作成する実寸大機体の開発に役立つ。日本は国際共同開発の選択肢も残しており、これは財務省には気に入られる構想だろうが、防衛省として結局日本の意思がわずかしか通らない形の協力になるのを警戒している。飛行速度より距離を優先する日本独自の要求のため、結局は独自開発になるのではないか。. 防衛省技術研究本部(TRDI)がIHIと共同で驚くほど強力なターボファンエンジンの基礎開発を行っており、双発の次期戦闘機に搭載され、2030年頃にF-3として第一線に投入される。TRDIは機体構造の研究ではおそらく三菱重工業の支援を受けている。三菱重工は機体製造を担当し、三菱電機が電子機器を担当する。 研究は三菱重工製F-2

中国の核兵力拡充に注意が必要

百万単位のアメリカ市民の生命を奪うとの下の中国記事はどこか正常さを欠いていますが、50年以上もアメリカの核抑止力の下で重圧を受けてきた中国としてはこれでお返しだ、との気持ちもあるのでしょうか。まるで50年代の冷戦時を思わせるレトリックですが、核抑止力の下での平和と言う構図はなかなか変わりそうもありませんね。中国が想定しているのは飽和攻撃で、地球環境の破壊など全く意に介していないようなので、日米が進めるBMDは北朝鮮には有効でも中国ミサイルに対応できるでしょうか。大きな疑問です。 US Report: China's Nukes Getting Bigger and Better Nov. 19, 2014 - 03:45AM   |   By WENDELL MINNICK   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141119/DEFREG03/311190050/US-Report-China-s-Nukes-Getting-Bigger-Better 中国メディアでMIRV搭載ICBMでロサンジェルスを攻撃した際の被害想定が掲載されている。 TAIPEI, TAIWAN — 議会による調査報告書で中国の核兵器とミサイル近代化の進展で暗い予測が出てきた。 報告書は11月19日に中国経済安全保障検討委員会により公表されたもので、その中で中国は合衆国が西太平洋に展開する全部隊、軍事施設をすべて攻撃する能力を今後10年で獲得するとしている。 また中国は合衆国が運用する国家安全保障関連衛星の攻撃を各種方法で実施するようになる。運動エネルギー、レーザー、電子ジャミングおよび捕獲の各手段。報告書では今後5年から10年以内に合衆国の衛星がことごとく脅威にさらされるという。中国がねらうのは武力衝突時に合衆国の情報優位性を否定し、必要なら衛星を破壊する能力だという。 中国は宇宙戦実施能力の整備で戦略的抑止力を高め、合衆国・同盟国に「中国に軍事干渉をできなく」する効果も期待しているのだという。 報告書では中国の核兵器運用能力の増大が不気味だとする。今後5年間で中国の核兵力は急増し、近代化され、中国の軍事・外交政策で選択肢を広げる効果としてあらわれる

★スコーピオンの初の顧客はUAEになるのか

UAE Negotiating Possible Scorpion Purchase Nov. 2, 2014 - 03:45AM   |   By AARON MEHTA and AWAD MUSTAFA   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141102/DEFREG04/311020007/UAE-Negotiating-Possible-Scorpion-Purchase 消息筋によればUAEがテキストロン・エアランドのスコーピオン購入を真剣に検討し商談中だという。 (Darin LaCrone / Textron AirLand) WASHINGTON AND DUBAI — アラブ首長国連合は テキストロン・エアランド と同社の新型スコーピオンジェット機の導入を巡り商談中であると複数筋が伝えている。 また成約まではいかないが、商談内容を知る関係者からは商談は進行中で、同国のトップ級とテキストロンCEOも話をしている模様だ。. 「UAEがスコーピオンに関心を示し、 テキストロンシステムズ のCEOエレン・ロード Ellen Lord が現地を訪問しUAE空軍関係者と数回協議している、と内部事情に詳しい米政府関係者が明かしている。 スコーピオン営業推進チームはテキストロン・エアランド社内に設置され、テキストロン・システムズには所属していないが、業界筋によればロードが数回訪問した際には同機の話題も含まれているという。 スコーピオンはISR機でありながら攻撃能力も備えている。2013年9月に発表された際には業界内で懐疑的な意見が強かったが、低コストとモジュラー構造により一般に流通している装備を使い、複合材を使用する利点もあるという。 米政府関係者と業界筋によればUAEがスコーピオンに目を付ける理由はまずアル・フルサンAl Fursan航空展示アクロバティック飛行隊(現在は アレニア・アエルマッキ MB-339を使用中)向けだという。 アクロバット飛行はテキストロンが想定したミッションではないが、業界筋によればアル・フルサン向けに導入すればその後の関係拡大の一歩となるという。 UAEがアレニア・アエルマッキM-346を

ヘイゲル長官が明らかにした重点技術分野 第三相殺戦略で優位性の維持できるか

オフセットとは相殺というよりは優位性確保ということでしょうか。かつて通産省はじめとする日本の官民一体の産業政策を非難していた米国が今やなりふりかまわず同じ方向に向かっているのは歴史の皮肉なのでしょうか。 Hagel Launches ‘Offset Strategy,’ Lists Key Technologies By SYDNEY J. FREEDBERG JR. on November 15, 2014 at 9:37 PM http://www.google.com/url?q=http%3A%2F%2Fbreakingdefense.com%2F2014%2F11%2Fhagel-launches-offset-strategy-lists-key-technologies%2F&sa=D&sntz=1&usg=AFQjCNE0iISx9hv0u_HBU7C1xpuJCC5PQw REAGAN LIBRARY: 準備期間数か月を経て、チャック・ヘイゲル国防長官から「相殺戦略」“Offset Strategy” が正式に発表された。ヘイゲル長官はレーガン国防フォーラムでの講演で、優位性がおびやかされている米国の技術水準を今後どう維持するのかを具体的に述べたものの、重要な点で詳細は語らなかった。 「相殺」の意味は軍と産業界でチームを組み、技術上のブレイクスルーを求め合衆国が潜在敵国に対し優位性を保つことにある。アイゼンハワー大統領時代の「ニュールック」では核兵器がこの役割を果たし、物量で勝るソ連に対抗した。スマート兵器、ステルス、センサー類、コンピューター・ネットワークが1970年代の「相殺」の中心的存在だった。核兵器やスマート兵器が世界的に拡散普及したことで、米国は脅威に直面している。ではヘイゲルのいう「三番目の相殺戦略」の核心は何か。 長大なリストはないものの、ペンタゴン内部で続く悩ましい議論から次の技術がペンタゴンの縮小気味の予算で優先順位が与えられる分野であるとヘイゲル講演で明らかになった。ロボット、自律システムズ、縮小化、ビッグデータ、高度生産技術として3-Dプリントが含まれている。では、これらに優先順位を与える意味は何か。 「ロボットと自律システムズ」とは同じ意味だ。戦闘に投

アイアンドーム機能強化を目指すイスラエルの頼みの綱は米国資金援助

ミサイル防衛(イスラエルの場合は迫撃砲やロケット弾が中心でしょうが)で世界の一歩先をゆくイスラエルの成果の陰に米国の支援が不可欠だというお話です。 Israel Fortifies Iron Dome for Future War Credits US Support in Race To Outrun Surging Threats Nov. 8, 2014 - 04:35PM   |   By BARBARA OPALL-ROME   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141108/DEFREG04/311080013/Israel-Fortifies-Iron-Dome-Future-War イスラエルのアイアンドームから発射されたミサイルがガザから飛来した短距離ロケット弾を迎撃している。8月22日撮影。一スラエルは一層強力な脅威に対応すべくシステムの強化を図っている。 (JACK GUEZ/ / AFP/Getty Images) TEL AVIV —イスラエルは米国政府の潤沢な予算に加えガザ紛争50日間の対ロケット迎撃作戦の教訓を生かしアイアンドームを強化し、今後の脅威にも対応可能にする。 レバノンに本拠を構えるヒズボラから推定1万発のロケット弾が撃ち込まれたが、イスラエル関係者によれば今回は小手調べにすぎないという。 公式発表でアイアンドームは迎撃735回で90%に成功している。ガザから発射されたロケット弾は大部分がイスラエル領土に届かず、アイアンドーム防衛では「非脅威対象」扱いだった。 その二年前にPillar of Defense作戦で初めて実戦投入された際は8日間で迎撃成功率は84%だった。この時はガザから発射のうち421発が対応必要な脅威と分類されている。 実績が向上しているがアイアンドームはまだ一回も純粋なテスト試射はされていないと製作元の国営会社ラファエル   Rafael の航空優位性システムズ Air Superiority Systems Division 事業部長ヨシ・ドラカーYosi Druker は語る。 次の課題は北側つまりレバノンの脅威に対応できるかだという。 イスラエルミサイル防衛機

★J-31はFC-31(輸出専用モデル)になるのか 珠海ショー余聞②

なるほど、J-31が国内呼称で、FC-31が輸出仕様の型式名称であることが判明しました。中国は米国の考えたハイローミックスは真剣に考慮していないのでは。それともJ-20が長い槍で、J-31とは別の短剣があるのか。これはいまはわかりません。広大な沿岸線を有する中国には防空体制の完璧な整備はなかなかむずかしいでしょうから、シンボリックな高性能機を配備することが費用対効果で意味があるのではないかと思います。 With J-31 Flight, China Makes a Statement Nov. 15, 2014 - 03:45AM   |   By WENDELL MINNICK   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141115/DEFREG03/311150035/With-J-31-Flight-China-Makes-Statement 輸出を視野に入れる: 中国のJ-31ステルス戦闘機が珠海航空ショーで11月11日に展示飛行を行った。(JOHANNES EISELE/ / AFP/Getty Images) ZHUHAI, CHINA —中国の双発ステルス機J-31が珠海航空ショーで飛行展示されたが、当日の曇天と対照的に、メッセージは明瞭だった。中国は新型戦闘機を売り出そうとする以上に中国の航空産業を世界に売り込もうとしているのだ。 中国はJ-31を輸出する意向だ。その顧客にはイランとパキスタンが並ぶ。J-31は世界市場をにらんだ初のステルス戦闘機で合衆国の輸出制限対象国やロッキード・マーティンF-35の予算が手当てできない国向けのものだ。 J-31輸出の話はAVIC展示ホールで縮尺1:2のモデルが開幕前のプレス向けツアーでお披露目された際に出てきた。モデルにつけられた説明では「FC-31」となっており、中国の戦闘機には「J」がつき、輸出用機材には「FC」がつくのが通例だ。J-31がFC-31として紹介されたのはこれが初めて。 米議会が任命した米中経済安全保障検討委員会US-China Economic and Security Review Commissionの委員長ラリー・ウォーツェルLarry WortzelからはJ-31