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イスラム国が海上に活動を広げる日はやってくるのか

なぜかイスラム国に関するニュースは処刑など一部に限られているようですが、戦略思考を強化する意味でもこのブログでは周辺ニュースも含めお伝えすることにします。今のところ下の懸念は現実のものになっていませんが、海を舞台とした破壊活動はいつ起こってもおかしくないでしょう。ソマリアの海賊と連携したら、対策部隊を派遣中の日本もイスラム国都の対決を余儀なくされますね。 Is Islamic State Group Getting Into the Piracy Business? Nov. 2, 2014 - 02:38PM   |   By AWAD MUSTAFA   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141102/DEFREG04/311020011/Is-Islamic-State-Group-Getting-Into-Piracy-Business- DUBAI — アラブ首長国連邦が示した懸念はイスラム国戦闘分子がアルシャバブテロ集団と結託し、海上に活動範囲を広げるというもの。ただし、テロ集団と海賊の間に連携が生まれたという証拠はなく、この懸念は真剣に受け止められていない。 10月29日にUAE外務相シーク・アブドゥラ・ビン・ザイエド・アルナヒャンSheikh Abdullah bin Zayed al-Nahyan がこの懸念を表明し、国際社会に対して警戒を呼びかけた。第四回UAE主催海賊対策会議(会場ドバイ)での発言。 「イスラム国は犯罪ネットワーク・武器取引ネットワークを広げており、アルシャバブとの連携も深めている。そこで活動範囲が海に広がり、ホルムズ海峡、紅海、アデン湾等の重要地点の安全が脅かされないよう対策が必要だ」とし、「犯罪組織、テロ集団、弱小国の連合に対抗し、各国政府は民間部門とともに行動する必要がある。とくにイスラム国とアルシャバブの提携が現実のものになる事態に備えるべきだ」 大臣はアルシャバブを単なるテロ集団以上に恐喝集団でもありその活動資金の凍結を図っているとも発言。 またイスラム国を史上最高に資金潤沢なテロ組織と評し、手持ち資金を20億ドル、さらに石油密輸で毎日現金収入が入っていると紹介した。 UAEは反イスラム国のアラ

速報 F-35Cが空母着艦に成功

F-35C Makes First Arrested Landing on Aircraft Carrier Nov. 3, 2014 - 09:05PM   |   By STAFF REPORT   |    Comments 米海軍向けF-35Cが初の空母着艦に成功。11月3日カリフォーニア沖合で。海軍公表のビデオから作成。 / Navy F-35CライトニングIIが空母着艦に成功し、共用打撃戦闘機の開発とともに海軍航空運用の歴史で本日は重要な日となった。 米海軍中佐トニー・ウィルソンCmdr. Tony Wilson の乗機が空母ニミッツに着艦したのは太平洋標準時午後12時18分で、場所はサンディエゴ沖合と海軍が報道発表している。 再設計の着艦フックは問題なく機能し、F-35Cの艦上開発テストがこれを持ってはじまる。テストは二週間の予定。 「F-35C開発で本日は大きな記念日になりました。長年にわたる努力と数千名の技能の結集です。アメリカ最新の機体が現在最古の航空母艦USSニミッツに着艦して興奮しています」とウィルソン(第23航空テスト評価飛行隊)は語っている。 ニミッツ艦上にはデイヴィッド・H・バス中将Vice Adm. David H. Buss(海軍航空部隊司令官)が同乗し着艦の様子を見守った。 開発テスト第一段階ではパタクセントリヴァー海軍航空基地(メリーランド州)の2機がカタパルト発艦、拘束フック着艦含む各種運用試験を実施する。整備適合性テストもあり、実際の保守整備の模擬訓練も行う。 そこで得られたデータから運用条件を最適化し将来の艦上運用に備える。艦上運用を2018年までに開始する野が目標。 F-35CはF/A-18E/Fスーパーホーネットを補完する位置づけだ。 2025年時点の空母航空戦力の構成はF-35C、F/A-18E/F、EA-18Gグラウラー電子攻撃機、E-2Dホークアイ戦闘管理統制機、MH-60R/SヘリコプターとCOD(艦上輸送機)になる。■

韓国がBAEへF-16改修契約破棄を脅かす---韓国とのビジネスは欧州企業には無理なのか

S. Korea Threatens To Turn to Lockheed for KF-16 Upgrades Nov. 1, 2014 - 04:11PM   |   By JUNG SUNG-KI and AARON MEHTA   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141101/DEFREG03/311010018/S-Korea-Threatens-Turn-Lockheed-KF-16-Upgrades 韓国政府関係者は予想外の価格上乗せでKF-16戦闘機改修はBAE都の契約を破棄し、ロッキード・マーティンに鞍替えする可能性が高まってきたという。(South Korean Defense Ministry/ / AFP) SEOUL AND WASHINGTON — 韓国のKF-16改修でBAEとの契約が暗礁に乗り上げている。韓国は同社に当初水準まで価格を引き下げろと主張している。 値下げに応じなければ2012年入札で敗れたロッキード・マーティンと契約すると国防調達計画庁 Defense Acquisition Program Administration (DAPA) の上層部は述べる。BAEのアメリカ事業部との契約は17億ドルで妥結していた。 合衆国の対外有償軍事援助制度によりBAEは計134機のKF-16戦闘機のソフトウェア、ハードウェアを改修する。契約は二段階構成で最初の部分は実行中だ。 DAPAは10月になり契約第二段階に追加費用が加算されていると公表し、合衆国政府470百万ドル、BAE280百万ドルの上乗せをがあると主張。 DAPA航空機調達局長ペク・ヨンヒュン Baek Yoon-hyung准将は10月20日Defense NewsにBAEから追加分を95百万ドルだけ下げるとの連絡が入ったと明らかにしたが、これでは十分ではなく、米空軍はなおも追加分の値下げに応じようとしないと語った。現契約にない金額を請求するのなら別の業者を探す、と准将は語る。 そこでロッキード・マーティンが登場する。業界筋によれば同社はすでにDAPAと商談をはじめており、国産KF-Xの技術支援も含めた契約案を提示しているという。

F-35Cの空母着艦テストは11月3日実施

いよいよF-35Cの実用艦上運用テストが始まります。太平洋標準時で11月3日実施ということですのでこちらでは4日に結果をお知らせできるでしょう。 F-35C’s First Carrier Landing Scheduled for Next Week By: Dave Majumdar Published: October 31, 2014 11:24 AM • Updated: October 31, 2014 11:25 AM http://news.usni.org/2014/10/31/f-35cs-first-carrier-landing-scheduled-next-week スコット・クリーブランド大尉操縦の打撃戦闘機中隊(VFA)101所属のF-35CライトニングIIが海軍航空基地オシアナに到着した。 US Navy Photo ロッキード・マーティンF-35ライトニングII共用打撃戦闘機は空母USSニミッツ (CVN-68)への着艦試験を来週実施する。 海軍仕様のF-35C2機を投入し、艦上で航空運用が安全に行えるかを実証する。 「実施は11月3日で初回の着艦では拘束装置を使います」と開発室長クリス・ボグデン中将が記者に語っている。 . 使用される2機はテスト機材CF-3およびCF-5で10月30日にフォートワース(テキサス州)からユマ(アリゾナ州)へ移動し、事前準備をする。 これ以前にボグデン中将は海上公試の前に着艦フックと着陸装置の強度のため実施を危ぶむ発言をしていた。今回のテストで強度が十分だと証明されれば状況は解決したことになる。 同じニュースをBreaking Defenseは以下伝えています。 F-35 Ahoy! Navy Version Of JSF Faces Nimitz’s Tests By COLIN CLARK on October 31, 2014 at 4:28 PM http://breakingdefense.com/2014/10/f-35-ahoy-navy-version-of-jsf-faces-nimitzs-tests/ WASHINGTON: これから二週間が海軍向け艦上運用型F-35Cには極めて重要な局面となる。2機

ゲイツ元長官が予算強制削減を許したワシントン政界に喝を入れる

安全保障のカギは強力な国力であり国民の意思です。選挙制度と言う足かせで米軍が苦しむ間に非民主主義勢力は着々と軍事力を増強していることにはいらいらさせられますね。今月はその米国で中間選挙があり、ぜひ「まともな」議員が誕生することを期待しましょう。 Gates Blasts Lawmakers Over Sequestration Oct. 30, 2014 - 05:35PM   |   By JOE GOULD   |    Comments http://www.defensenews.com/article/20141030/DEFREG02/310300041/Gates-Blasts-Lawmakers-Over-Sequestration ゲイツ元国防長官が予算案で妥協作りができなかった議会を批判した。(D. Myles Cullen / Defense Department) WASHINGTON — ロバート・ゲイツ元国防長官がワシントン政界を強制予算削減、予算キャップできびしく非難した。議会が予算で妥協できなかったため「深刻な影響」が米軍、本土防衛その他政府機能に現れているという。 「議会の責任不履行の最たる例が強制削減」とゲイツは情報関連国家安全保障フォーラム【主催SAP安全保障サービシズ】で発言。「これ以上愚かな予算削減策があるだろうか」 合衆国の安全保障上で最大の脅威は「政治の機能不全で国防予算が削減され、即応体制が劣化していること」だとした。 強制削減は議会の共和党、民主党、およびホワイトハウス間で赤字削減策の合意に失敗した2011年が原因で、税収確保策や国内給付金制度を巡る意見の相違があった。ゲイツはそもそも国防予算削減で財政赤字を解消することに無理があり、軍組織が弱体化するだけだという。 「削減はそのまま即応体制の低下と技術優位性の減少として最悪の結果が米軍に降りかかった」とした。. かすかな望みは議会に「残るまともな人士」が予算で妥協することだという。 ゲイツが議会を感情を害する批判を向けた対象は民主共和両党内の「赤字対策強硬派、孤立主義者」の右派であり、「旧来通りのリベラル」の左派だ。 そんなゲイツが攻撃対象から外したのは現国防長官チャック・ヘイゲルと統合

米海兵隊が進めるCH-53Kは大幅に性能向上した新型スーパースタリオン

Marine Corps Prepares New CH-53K for First Flight by KRIS OSBORN on OCTOBER 21, 2014 http://defensetech.org/2014/10/21/marine-corps-prepares-new-ch-53k-for-first-flight/ 海兵隊が新型CH-53Kスーパースタリオン大型輸送ヘリコプターの各種テストを実施中。同機は来年に初飛行の予定。 CH-53Kは現行のCH-53Eスーパースタリオンの改修型で、貨物27,000ポンドを110カイリ先に輸送し、30分滞空して出発地に戻る性能が高温環境下でも発揮できる設計だ。 同型で海兵隊空陸任務部隊Marine Air Ground Task Force(MAGTF)向けに想定した性能が実現すると海兵隊は説明している。 CH-53Kは軍事作戦以外に人道援助他非軍事ミッション、強襲作戦も想定していると海兵隊エリック・パーセル少佐 Maj. Eric Purcell (海兵隊大型ヘリコプター開発部門)は説明。 「実際の飛行パターンでテストし、特に動力伝達系や駆動部分、燃料供給システムやサブシステムをテストしています」と語るのはハンク・ヴァンダーボート大佐Col. Hank Vanderborght(海軍航空システム本部所属、H-53ヘリコプター開発部門責任者)だ。 陸上テストは三分の一を消化ずみで、GE-408に過負荷・高リスクテストも行っている。 初飛行が遅れて今年から来年になったのは技術問題のせいとヴァンダーボート大佐は言う。 課題の一部は機体の供用期間を30年として部品が耐久性を持つかを確認することだという。 CH-53Kだけが事業準備でつまづいて遅延した例ではない。管理室によれば2011年に会計検査院が報告書でコスト上昇と日程管理の遅延を問題視した後は順調に推移しているという。実戦配備は2019年予定で当初の予定から4年遅れる。 CH-53Kは現行CH-53Eの貨物搭載量の三倍となる。これが実現できたのは機体が軽量化したためで複合材の他アルミニウムやチタニウムも使用している。.横材構造と表皮はすべて複合材でローターブレイドは新設計で先端はたわみを

ロシア新型潜水艦ヤーレン級の現況

潜水艦連盟の年次総会に合わせて潜水艦関係の話題が連続しています。ロシア海軍の新型潜水艦の話題ですが、ちっともすすまない自国の次世代原子力潜水艦(いつか核融合に切り替わるのでしょうか)に不満のある米海軍がわざとリークしているのかもしれませんね。 U.S. Navy Impressed with New Russian Attack Boat By: Dave Majumdar Published: October 28, 2014 4:24 PM Updated: October 28, 2014 4:29 PM 海上公試中のロシア潜水艦プロジェクト885 米海軍潜水艦部隊のトップもロシアの新型プロジェクト885攻撃型原子力潜水艦には強い印象を持っているようで、K-329セヴェロドヴィンスク Severodvinsk  の模型を堂々と飾っているほどだ。 デイヴ・ジョンソン少将Rear Adm. Dave Johnsonは海軍海洋システムズ本部 Naval Sea Systems Command (NAVSEA) で潜水艦プロジェクトを統括する。少将はセヴェロドヴィンスクの模型をホールに置き、毎日眺めつつ自室に入るという。 「これは手ごわい相手になりますね。海軍省内のカードロック部門に公開情報をもとにロシア誘導ミサイル潜水艦(SSGN)の模型を作らせました。各国の水中戦力開発は止まってくれていません」と潜水艦連盟のシンポジウム(ヴァージニア州フォールズチャーチ)で発言した。 同艦は1993年から建造に入ったが、海上公試は2011年末だった。今年に正式に就役した。ソ連崩壊後の混乱で資金不足に悩んだロシアは何回も建造を遅らせていた。 セヴェロドヴィンスクはロシアの攻撃潜水艦として最高の性能だが、ソ連時代の技術を反映した艦だ。 ロシア原潜セヴェロドヴィンスクの模型がNAVSEA本部に展示されている  US Naval Institute Photo 排水量13,900トン、全長390フィートの同艦は高度自動化で乗組員は士官32名、乗員58名。 従来のロシア潜水艦より静粛性が高く、最大限に「沈黙」を守っても20ノット航行できる。 米海軍協会編「世界の戦闘艦船」では最高速度