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米韓合同陸上機械化部隊が創設される

今回発表となった新部隊は北朝鮮崩壊時に大量破壊兵器を制圧し、流出を防ぐ意味があるのでしょう。集団安全保障ともからみ日本も静観できない構想ではないでしょうか。 Report: US, South Korea Set Up Wartime Unit To Destroy North's Nukes Sep. 4, 2014 - 04:23PM   |   By AGENCE FRANCE-PRESSE   |    Comments 韓国海兵隊が模擬上陸作戦を三月の米軍合同演習で実施している (Master Sgt. Michael Schellenbach / US Marine Corps) SEOUL, SOUTH KOREA — 9月4日に韓国から合衆国との合同部隊創設の発表があった。報道によれば開戦時に北朝鮮の大量破壊兵器に対応するものだという。 米軍少将が指揮する機械化部隊として来年上半期中に編成されると韓国国防省が発表。 「両国合同部隊として戦時の作戦部隊のな初の試み」と国防省報道官は述べたが任務内容には触れていない。 同部隊には北朝鮮の大量破壊兵器の排除が認められているとの聯合通信報道は報道官に確認を拒否された。 国防省によれば新部隊の米韓合同司令部はソウル南方の議政府Uijeongbuに置く。同地は北朝鮮による侵攻への抑止力として米陸軍第二歩兵師団が防護している。 全面戦争となれば、韓国の機械化一個旅団が米第二師団に合流すると発表。 両国は休戦したままで、平和条約はないので、技術的に交戦状態のままだ。 軍事協定により約3万の米軍部隊が韓国に駐留しており、有事には米軍司令官が韓国軍640千名も指揮下にいれることになっている。 米国による戦時統制権が有効なのは2015年までだが、韓国は統制権返還の先送りを希望しており、北朝鮮の核とミサイル開発の脅威をその理由としている。 一方で韓国と米国は恒例の軍事演習を8月に実施しはじめて核攻撃の脅威への対応が訓練に取り入れられたと韓国国防省は発表しており、両国協議で決まった「個別調整ずみの」抑止力戦略に沿ったものだろう。 韓国は合衆国の核の傘で守られており、有事の際は韓国内の米軍部隊は本国並びに東アジアの米軍部隊で祖増強されるはずである。

F-35Aエンジン火災事故(6月)の原因解明に近づく

F-35 Blade Microcracking Began Three Weeks Prior To Engine Fire Sep 3, 2014 Amy Butler | AWIN First 6月23日にF-35AエンジンF135で発生した火災事故を発生させたのは第三段ローターの微小亀裂 microcracks と判明した。この亀裂は事故の三週間前から、ヨー、ロール、gストレスを組み合わせつつ安全にパイロットが操縦した際にに広がったと開発責任者が明らかにした。 わずか2秒間の操作でブレイドのチタン合金エンジン外部を補強する摩耗性条片が「激しく摩擦」し、エンジン温度は1,900F(約1.038C)と想定の1,000Fを大きく上回ったと米空軍クリストファー・ボグデン中将が9月3日に明らかにした。 微小亀裂はその際に発生し、その後三週間で成長しブレイドが分解し燃料タンクに穴が開いた。 F-35共同開発室はF135エンジンブレイドの摩擦が火災原因であり、全機飛行停止の原因となったとつきとめた。F135メーカーの プラット&ホイットニー はブレイド摩擦を発生させない条片を使う新設計にとりかっており、10月にテストを開始とボグデン中将が明らかにした。 一方で、「焼き付き」措置を別個に検討しており、一定の制限下の飛行実施で条片を摩耗させる現象で、これが確立されれば改修せずに厳しい条件でも飛行再開が可能になるのではと期待がある。現在の飛行は厳しく制限された形で実施中だ。またブレイドのチタン合金の冶金特性も調査中だ。 . テスト機材は21機になっており、各エンジンはボアスコープで三時間の飛行後に毎回点検を受けている。これが迅速なテスト実施の妨げになっている。 プラット&ホイットニーは納入済エンジン156基すべての点検費用を負担する。 「プラット&ホイットニーの本問題への対応はとても良好」とボグデンは述べ、「技術的観点から同社はAチームをあてている。営業の観点からは同社はこの問題を絶対解決しなければと考えている」 . 調査チームは原因となりうる要因を4つまで絞り込んでおり、今月中に真の原因を解明との期待がある。 エンジン火災事故でテスト日程は30

ソマリア空爆でテロリスト集団最高指導者の排除を図った米軍特殊作戦部隊

公安調査庁によれば今回の標的となった組織もイスラム国樹立を目指しており、場所は違いますが、イスラム国への対応の一環とみることもできます。ペンタゴンからの歯切れの悪い情報開示は特殊作戦であることに加え、ソマリアが米国には忌まわしい記憶が残る地でもあり、結果報告で配慮しているのでしょう。 Pentagon Targeted Al-Shabaab Leader in Somalia Strike By: Dave Majumdar Published: September 3, 2014 8:27 AM Updated: September 3, 2014 8:27 AM アーメド・アブディ・アルムハマッド別名アーメッド・ゴダネ 撮影時期不明 ソマリアでテロリスト組織アルシャバアアブ Al-Shabaab を狙った空爆を月曜日に実施したペンタゴンだが、指導層を排除できたのか不明のままだ。 空爆の標的は組織の最高指導者アーメッド・アブディ・アルムハマッド Ahmed Abdi al-Muhammad 別名アーメッド・ゴダネ Ahmed Godane で2013年のウェストゲートモール(ケニア・ナイロビ)襲撃事件を実施したと自ら認めている。 「作戦結果は評価中で、追加情報は適当となった時に提供する」とペンタゴン報道官ジョン・カービー少将は9月2日に報道陣に述べている。「作戦の具体的情報は、部隊名、情報の出所、戦術、方法など含め一切お知らせできない」 ただカービー少将によれば空爆には米陸上部隊も加わり、首都モガデシュで実施されたという。空爆でゴダネ含むアルシャバアブ指導部がいたとされる野営地が破壊された。 「昨日東部標準時間11:20ごろ、米特殊作戦部隊が有人機無人機を使い、野営地1と車両をヘルファイヤミサイルとレーザー照準弾で破壊した。」(カービー) ただ作戦に投入した機種や所属はあきらかにしていない。たださい、米特殊作戦司令部 Special Operations Command (SOCOM)  には米空軍所属の ジェネラルアトミックス MQ-1プレデターとMQ-9リーパー無人機が配属されている。 SOCOMは特殊作戦用ヘリコプターやガンシップに改造した輸送機も運用中。 カ

黒海で増強されつつあるNATO艦船の動き

ウクライナでロシアが真っ先に狙ったのがクリミヤ半島です。黒海を裏庭と考えるロシアにはNATO艦船の動きは神経をいらだたせていることでしょう。国内では黒海の動きは報道されていないと思いますので、今後も動静をフォローしていきます。 Four NATO Ships Due in Black Sea Ahead of Maritime Exercise By: Sam LaGrone Published: September 3, 2014 3:24 PM Updated: September 3, 2014 3:26 PM アーレイ・バーク級誘導ミサイル駆逐艦USS ロスRoss (DDG 71) 乗組員が小舟艇の訓練を8月3日に行っている様子 US Navy Photo NATO艦船4隻が黒海に数日以内に移動し、ウクライナ含む国際演習に臨むことが米海軍発表から判明した。今回の4隻を加え、NATO艦船は黒海に9隻、過去最大規模になる。 誘導ミサイル駆逐艦USSロス Ross (DDG-71) がボスポラス海峡を通過したと米第六艦隊から発表あり、フランス海軍フリゲート、コマンダン・ビロ Commandant Birot (F796)も通過するという。 ロスの派遣はNATO加盟国ならびに域内提携国の集団的安全保障への米国の真剣さを示す目的があると第六艦隊は発表している。 カナダ海軍のハリファックス級フリゲートHMCSトロント Toronto (FFH-333) 、スペイン海軍誘導ミサイルフリゲート艦アルミランテ・フアン・ド・ボルボーン Almirante Juan de Borbón (F-102) も9月7日までに黒海に移動するとロシア通信社イタル-タスが報道している。 各艦は演習シー・ブリーズが9月8日から10日にかけ実施されるため派遣されたとペンタゴン報道官スティーブ・ウェーレン大佐が報道陣に3日発表している。演習では海上阻止行動、防御、航法、人道災難救援humanitarian and disaster relief (HADR) を実施する。7月には機雷対応を主眼とした海軍演習が行われている。 フランス海軍の情報収集艦デュピュイドローム Dupuy de Lôme (A759)は

台湾が対中国ミサイル防衛に重点投資

再び台湾のニュースです。新型迎撃ミサイルと言うものの、ご覧のように小型ミサイルでこれで大丈夫なのかと心配になるくらいですが、電子工業の発達した台湾ですので、性能は確かなのでしょう。またかえって大型化すると中国を刺激することになるのかも。そこらあたりに台湾の知恵が見えますが、かつては海峡を挟み軍事優越を維持してきた台湾がここまで追い込まれているのでしょうか。 Taiwan to spend $2.5 billion on anti-missile systems Aug. 30, 2014 - 04:17PM   |   By AGENCE FRANCE-PRESSE   |    Comments 台湾が2007年軍事パレードで初公開した天弓3ミサイル。 (PATRICK LIN / AFP/Getty Images) TAIPEI — 台湾は今後9年間で748億台湾ドル(25億米ドル)を投じミサイル迎撃システムを構築し、中国への防空体制を固める。 台湾国防部は現地開発の天弓 Tien Kung 3 (Sky Bow 3)地対空ミサイルを2015年から2024年までに旧式のホークミサイルと更新する。実現すれば台湾国産装備の調達として最大規模になる。 天弓3を開発したのは中山科学技術院 Chungshan Institute of Science and Technology で戦術級弾道ミサイルとミサイル迎撃に対応した仕様。1996年から開発を開始し200億台湾ドル以上を投入したといわれる。天弓3は2007年の軍事バレードで初めて公開され、2011年度のミサイル演習でテストされている。 蘋果日報Apple Daily によれば前国防部長高華柱 Kao Hua-chu が天弓3で中国巡航ミサイルへ対抗が可能で、J-20ステルス戦闘機にも対応し、台湾の防空能力向上につながると発言している。 台中間の緊張は馬英九 Ma Ying-jeou の総統就任(2008年)から一気に緩和しており、親中路線を取る馬は2012年に再選されている。 とはいえ、中国は台湾を自国領土の一部と認識し、再統一の機会を待っているが、必要なら力で達成する構えだ。 台湾の専門家の試算では台湾に照準を合わせる人民解放

英空軍向けA400M一号機初飛行、引き渡し近づく

RAFはC-17も運用中ですね。中東や中央アジアへはC-17、アフリカなどヨーロッパから近い目的地にはA400Mと使い分けるのでしょうか。日本のC-2は開発が遅れるうちに、輸送機市場はどんどん進展していきます。 Royal Air Force A400M Makes Its Maiden Flight Sep. 1, 2014 - 01:59PM   |   By ANDREW CHUTER   |    Comments 英空軍向けA400M一号機が初飛行。8月30日スペインで現地時間14:25に離離陸し5時間5分後に着陸している。 (Media Airbus Defence And Space) LONDON — 英空軍向けエアバスA400M一号機が初飛し、英国は同輸送機の運航国三番目に一歩近づいた。 アトラスの呼称を与えている英空軍(RAF)の一号機はスペイン・セルビアを8月30日離陸し、5時間の初飛行を実施。 さらにテスト飛行が今月後半に予定され、エアバスによれば同機は今月末に引き渡される。 英国防省はフランスと製造スロットを交換しており、今回の引き渡しは当初の計画より早くなる。 英国の発注数は22機で、今年中に4機が引き渡される。 現時点でフランスとトルコが同機を運航中。フランスへは4機、トルコへ1機引き渡しずみ。■

第六世代機: 海軍版に人工知能搭載か

第六世代機に関心をお持ちの層は多いようですね。五月雨式にニュースが出てきますので都度ご紹介することにいたします。今回のソースは海軍協会なのでF/A-XXの視点が中心になっていることは勘弁ください。 Navy’s Next Fighter Likely to Feature Artificial Intelligence By: Dave Majumdar Published: August 28, 2014 3:56 PM Updated: August 28, 2014 3:56 PM ボーイングのF/A-XXコンセプト . Boeing Image ペンタゴンが企画中の ボーイング F/A-18E/Fスーパーホーネットおよび ロッキード・マーティン F-22ラプターの後継機種には人工知能が大幅に搭載されるようだ。 . スーパーホーネット後継機となる海軍のF/A-XXは2030年ごろの配備を目指す。 . 米空軍の次期戦闘機F-XはF/A-XXとは相当異なる機体になるが、両軍で共通部分の基本合意ができている。 「PNT( Positioning, Navigation and Timing  位置調整・航法・時限調整)や通信、ビッグデータ処理で海軍、空軍の合意ができた」と海軍関係者が述べている。 ただし人工知能(AI)含む高度技術内容がどれだけ戦術戦闘機の任務達成に貢献するか不明だ。とはいえ、AIはF-22や同じロッキード・マーティンのF-35で搭載しているセンサー統合のコンセプトに通じパイロットにとってはなじみやすいかもしれない。 ただし海軍、空軍ともに技術的に遠大な目標をもつものの、現実には相当の溝がある。 . 海軍、空軍はシリコンヴァレーのハイテク産業の助けを借りて第六世代戦闘機を実現しようとしている。8月27日にマイク・ホステジ空軍大将Gen. Mike Hostage(航空戦闘軍団ACC司令官)が「イノベーションサミット」と称する会合をカリフォーニア州モフェットフィールドで開催している。ねらいは新規の発想を制空権確保に活用すること。. F/A-XXの初期性能説明文書 initial capabilities document (ICD) はペンタ