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自衛隊の対艦ミサイル前方配備で中国が反応を示す

China Reacts to Japanese Anti-Ship Missile Positioning USNI News By: Sam LaGrone Published: June 18, 2014 11:43 AM Updated: June 18, 2014 11:43 AM 自衛隊が尖閣諸島を視野に入れて地対艦ミサイルを配備視する計画を進めていることに対し、6月16日中国外務省は「断固として効果的な行動」を取る用意があると発表している。 自衛隊は12式地対艦誘導弾を九州と宮古群島に配備し、尖閣諸島を防衛する計画と地元紙が報道していた。 , 「日本の動きは地域内の安全保障環境に影響を与えかねないもので、日本は真の意図を責任ある形で公表すべきである」と中国外務省報道官華春蛍Hua Chunyingは記者会見で発言。これは今回のミサイル配備が中期防衛計画として昨年12月に発表されたものの一部で特定の国家を意識したものではないとの報道が出たことへの反応。 . 日本側からはその翌日に12式誘導弾配備の動きがあることを Jane’s Defence Weekly に認めている。 12式誘導弾の射程は62マイルであり、以前の88式対艦誘導弾(同じく三菱重工製)より性能が向上している。 12式の特長は中間段階のGPS誘導で地形照合による精度向上と目標識別能力があるいわれる。また再装填時間が短縮され、ライフサイクルコストが下がっていると Jane’s は伝えている。■

イラク急変への対応(2)航空戦力でISIS打倒は無理---現役米海軍士官の見解

Opinion: U.S. Air Power Won’t Defeat ISIS USNI News By: Cmdr. Daniel Dolan Published: June 17, 2014 7:28 AM Updated: June 17, 2014 7:29 AM An F/A-18E Super Hornet prepares to launch from the aircraft carrier USS George H.W. Bush (CVN-77) on June 15, 2014. US Navy Photo イラク・シリア・イスラム国家 Iraq and Syria Islamic State (ISIS)の非正規軍がバグダッド目指し進軍する中、アメリカの政治指導層とくにジョン・マケイン上院議員(共、アリゾナ) Sen. John McCain (R-AZ) とリンゼイ・グラハム上院議員(共、サウスカロライナ) Sen. Lindsey Graham (R-SC)中心に空爆でイラク国内の治安回復を求める声が高まっている。 航空兵力が効果的かつ政治上甘受できる選択肢としても、空軍力でISISの打倒は不可能だ。 歴史上も空軍力だけで決定的な結果を得た例がない。あえていえば1999年のNATOによる対セルビア懲罰的攻撃だけが政治目的を達成した唯一の事例と言える。 その事例から今回のイラク・シリア事例への教訓が二つある。まず、ISISに交渉相手となる政治指導部が存在していない。つまり全滅させないとイラク現政権の復権はままならない。二番目に、仮にISISが敗退しても結局は地上兵力がないと平和維持は不可能だ。イラク国連大使ルクマン・フェイリ Lukman Failyは6月16日に「イラクは米国陸上兵力を必要とせず、来てほしくない....イラク国内で兵力を確保する」と語っている。さらにイラクにビン・ラディンのような人物が千人も出現させないためには米国による航空優勢、空軍訓練、援助が必要だと語っている。 ISISは米国が空母打撃群 carrier strike group (CSG) をペルシア湾に移動させても気にもかけていない。もし米国がISISが実効支配する人口稠密地区で攻撃目標を決定すれば、ISISI

イラク情勢急変に対応した米海軍の動き(1)

イラクの国内治安が不安定になってきました。米海軍はそれに対応し艦艇配置を変更しています。今後も情勢変化に対応した動きが出てきそうです。合わせてイランの動きにも注意が必要です。原油価格の上昇の引き金にならないことを祈るばかりです。 U.S. Moves Amphibious Warship Closer to Iraq, Four U.S. Ships in the Gulf USNI News By: Sam LaGrone Published: June 16, 2014 9:38 AM Updated: June 16, 2014 9:38 AM USS Mesa Verde (LPD-19) is underway in the U.S. 5th Fleet Area of Responsibility. US Navy Photo スンニ派のISIS(イラク・シリア・イスラム国家)武装組織の進撃がイラク国で進んでいることへの対応し、米海軍は揚陸艦艇の配置をイラクに近づけているとUSNI Newsへ国防関係者が16日明らかにした。 USSメサヴェルデ(LPD-19)が現在第五艦隊作戦海域にあり、本日中にペルシア湾に入る。同艦は海兵隊員550名とLCAC揚陸用ホーバークラフト2機およびMV-22を5機搭載している。 . 同艦は空母USSジョージ・H・W・ブッシュ(CVN-77)、誘導ミサイル巡洋艦USSフィリピンシー(CG-58)よび誘導ミサイル駆逐艦USSトラクストン(DDG-103)に加わりペルシア湾内4隻目の合衆国艦艇になる。ブッシュおよび他の2艦は先週土曜日に湾内入りしていた。 メサヴェルデはバターン揚陸即応集団 Amphibious Ready Group (ARG) の一部を構成しており、他にUSSガンストンホール(LPD-44)およびUSSバターン(LHD-5)で編成された第22海兵隊遠征部隊Marine Expeditionary Unit (MEU)に属する。なおバターンは東地中海に展開中。

☆ ステルス機に有効なE-2Dの新型レーダー

空軍からちっとも華々しいニュースが来ないのと対照的に海軍からは色々と話題がでています。 ステルスの弱点もここまでわかってくるとF-35が第一線化する時点ですでに威力が低減しているかもしれませんね。宣伝してきたロッキードはその時にどうするのでしょうか。わかっているだけに海軍はF-35Cに過大な機体はしていないのでしょう。 ところで、新型UHFレーダーですが、本当にそれだけ高性能なレーダーであれば、AWACSのみならずJ-STAR後継機など用途がいろいろありそうですね。 The U.S. Navy’s Secret Counter-Stealth Weapon Could Be Hiding in Plain Sight USNI News By: Dave Majumdar Published: June 9, 2014 9:14 AM Updated: June 9, 2014 9:15 AM An E-2D lands on the aircraft carrier USS Dwight D. Eisenhower (CVN-69). US Navy Photo ノースロップ・グラマン E-2D高性能ホークアイは米海軍にとって敵の第五世代戦闘機や巡航ミサイルの脅威に対する秘密兵器になるかもしれない。 そのカギを握るのが同機が搭載する強力なUHFバンドの機械式・電子スキャン式のハイブリッドAN/APY-9レーダー( ロッキード・マーティン 製)だ。UHFレーダーはステルス技術への効果的な対抗手段となる。 その一例が国防大学National Defense Universityの合同軍四季報 Joint Forces Quarterly 学術誌の2009年第四四半期号に掲載されたアレンド・ウェストラ Arend Westra の論文だ。 「波長を延ばして共振させることでVHFおよびUHFレーダーでステルス機を探知できる」とウェストラは「レーダー対ステルス」の題で投稿している。 UHFバンドのレーダーの周波数は300MHzから1GHzで波長は10センチメートルから1メートルになる。ステルス機戦闘機では物理特性によりKa、Ku、X、Cバンドのいずれかあるいは一部のSバンドの高周波数で探知

U-2全廃してもグローバルホークに19億ドル改修しないと使いものにならないのか

予算が潤沢であればミッションごとに複数の機種を維持できたのですが、昨今の予算環境では贅沢なことは言えなくなっています。しかし海軍と同様に政治が機種選択にいらぬ口を出してくると空軍も大変ですね。ISRは大変重要な分野なので、超高度を飛行できないグローバルホークを残し、U-2を全廃することで禍根を残さないことを祈るばかりです。 Global Hawk Needs $1.9 BN in Upgrades Before U-2 Can Retire UAS Vision, 11 June 2014 ノースロップ・グラマン RQ-4グローバルホーク無人偵察機が現行の ロッキード U-2の全ミッションを引き継ぐには総額19億ドルの性能改修が必要と判明した。米空軍はU-2全機を退役させて予算節約を期待している。 「高高度ISR用には一機種しか維持できない」とロバート・オットー中将Lieutenant General Robert Otto(ISR担当副参謀総長)は語る。「もしグローバルホーク改修予算がないと各現場司令官に同機の利用を理解してもらえない」と同中将は空軍協会のイベントで話している。 改修内容は地上局以外に通信・画像送信能力、また機体に搭載された気象レーダーも含む、と同中将は話している。米空軍によるとすべての作業を完了するには6年かかり、費用は19億ドルだという。 空軍は今年早々に2012年に決定していたグローバルホークのブロック30機処分方針を撤回し、逆にU-2を全廃しようとしている。 わずか二年前には米空軍はグローバルホークの運用費用が高いとしていたが、その時点で同機をモスボール保存する案には議会の強い拒否反応が示されていた。 オバマ政権の2014年度予算要求では国防総省からRQ-4の運航コストの削減ができたとの報告があり、同機を温存し、U-2を全廃したいとしている。チャック・ヘイゲル国防長官によればこの決定は僅差で決まったという。■

今週は東シナ海上空で緊張が高まっています 今度は中国が日本を非難

Su-27が自衛隊機に嫌がらせをした翌日に中国は航空自衛隊F-15がTu-154に接近し安全を乱したと主張しているようです。日本政府は別事案の画像だと言っていますが。 米海軍協会はロイターや新華社報道を引用し、中国、日本のいずれの主張を淡々と伝えていますが、冷戦時を想起させるような事態にあきれているのかもしれませんね。ビデオを見ましたが、接近飛行は通常のオペレーションで、高速で追い越し飛行をしたとは大違いなのですが。そのそもTu-154が民間機ではなかったのではと思われますが、こうなれば自衛隊も画像を公開してはいかがでしょうか。ともあれ、偶発事故につながらないことを祈るばかりです。 China and Japan Trade Barbs Over ‘Shameless’ Fighter Buzz USNI News By: Sam LaGrone Published: June 13, 2014 11:04 AM Updated: June 13, 2014 1:46 PM A Japanese F-15J allegedly buzzing a Chinese Tu-154 on Wednesday. 中国が日本に対し「挑発的言動」を止める要求を出している。これは今秋水曜日に東シナ海上空で航空自衛隊F-15Jが中国のツポレフTu-154(NATO呼称ケアレス)に接近飛行したと中国が主張する事件への対応。中国が発表したビデオ映像ではF-15Jがケアレスの翼端近くを飛行しているのが見える。 「日本の戦闘機が中国機の30メートルに接近し、中国機の飛行に危険を与えたとの主張は真実ではないと信じる」と管官房長官は12日に報道陣に発言している。「ビデオに写っている機体は違っている」 日本政府からは中国に画像公開の中止を申し入れたが、中国は日本が「国際社会を欺瞞しようとしている」と反論している。 「事実と照らし合わせると日本側の主張は恥知らずなたわごとであり理屈が通らない。日本に挑発的行為・言動を直ちに中止するよう求める」と中国外務省報道官華 春瑩 Hua Chunying が13日記者会見で発言し新華社が配信している。 中国国防省はウェブサイトで「中国パイロットは冷静に基準通り規律正しく行動し、日本パイロットは危険な飛

先が見えない国防予算編成、EA-18グラウラー、ジョージ・ワシントン、MH-60の行方は?

Reduced Growler Buy Could Force Boeing to Restructure Production Line USNI News By: Dave Majumdar and Sam LaGrone Published: June 13, 2014 3:53 PM Updated: June 13, 2014 3:53 PM もし議会がEA-18グラウラー電子攻撃機22機追加調達の予算を認めないと、米海軍とボーイングは同機の生産継続で悩むことになりそうだ。 「上院軍事委員会が生産全体をどう考えるか次第ですが、すでにAP(先行調達)がありますので、ボーイングとは良く話し合うことになるでしょう」と海軍次官補ショーン・スタックリーSean Stackley(研究開発調達担当)はペンタゴンで13日報道陣に発言している。「あってはいけないのは追加費用で生産を人為的に引き伸ばすことですが、既存契約に効率的に費用を追加できれば利害上は最上の選択です」 ボーイングは追加22機のグラウラー発注がなければ生産ラインの維持ができないと訴えていた。 下院歳出委員会は2015年度歳出案を承認し、22機中のうち12機分のみ10.1億ドルでの調達を認めている。海軍は追加調達機で既存の電子攻撃飛行隊を各7機編成にしたいと期待していた。 一方でシコルスキーMH-60S/Rの運命はUSSジョージ・ワシントン(CVN-73)の行方とからみあっている。ペンタゴンは同空母を2016年度予算による燃料交換を実施せず退役させる提案を出しており、これは議会による予算強制削減措置が継続した場合には、という条件だった。これに対し、議会からはジョージ・ワシントンの退役には猛烈な反対が表明されている。 「海軍省は同艦を16年度予算に一旦計上した上で、最終決定を議会に任せたいと考えています」(スタックリー)「不確実な条件を考えると、H-60生産ラインを維持したいのですが、予算成立までは道のりが長いです」 ペンタゴンの2015年度予算要求にはMH-60の29機調達が入っており、同機の5ヵ年調達契約は2016年までとなっている。ジョージ・ワシントン退役が承認され、関連する航空隊兵力も同時に削減すれば海軍はその翌年にヘリコプター追加調達が不要となるというわけだ

A-10全廃を認めた下院歳出委員会の決断

House Appropriators Easily Kill Measure to Save A-10 Fleet Defense News, Jun. 10, 2014 - 11:38AM   |   By JOHN T. BENNETT The House Appropriations Committee has voted down a proposal to keep the US Air Force's fleet of A-10 aircraft flying. (Staff Sgt. Aaron Allmon / Air Force) 下院歳出員会が10日、空軍のA-10温存を狙った修正案を葬り、議会ではじめて空軍の予算削減対策を支持した。また上下両院の軍事委員会が共に予算を流用してA-10の維持を求める動きに反することになった。 A-10維持を求めたジャック・キングストン議員 Rep. Jack Kingston (共、ジョージア州)の修正案は23対13で否決。修正案は空軍の運用補修勘定から339.3百万ドルを確保しA-10を運用維持するとしていた。 空軍は老朽化進む同機を退役させて予算を捻出する意向だったが、同議員他は同機にまさる近接航空支援機はないと修正案支持を求めた。. 歳出委員会国防小委員会の議長ロドニー・フレリングイセン Rep. Rodney Frelinghuysen(共、ニュージャージー)からは歳出委員会が同修正案を可決すれば、空軍からはB-2やF-16の機数削減あるいは全廃の提案が出ると警告していた。フレリングイセンはA-10退役で生まれる原資は数十億ドル規模という。 国防小委員会の有力議員ピート・ヴィスクロスキィ Rep. Pete Visclosky (民、インディアナ)によると、もし突然予算が増えてもA-10は維持すべき最優先機種ではないと空軍上層部が発言しているという。結局、修正案は予算管理上は不健全と判断されたようだ。 だがキングストンの一派はA-10の時間あたり費用は近接航空支援を実施できる他機種よりも低いと反論している。「予算を節約しようというのに、一番低費用で運用できる機種をなぜ全廃するのか」というのがキングストンの主張だ。またイラクとアフガニスタンでの出撃実績を引

ペンタゴン報告書に見る 米国が注目している中国の軍事装備はこれ

Chinese Weapons That Worry the Pentagon USNI News By: Sam LaGrone and Dave Majumdar Published: June 9, 2014 11:24 AM Updated: June 9, 2014 11:24 AM ペンタゴンが議会に提出した2014年版の中華人民共和国の軍事力についての報告書が公表された。同報告書は2010年から提出が義務付けられており、中国の軍事技術上の進展や人民解放軍(PLA)の各軍による訓練状況や使用技術を包括している。 . 同報告書を見れば国防総省がどこに懸念を感じているかがわかる。そこで同報告書で取り上げている中国の軍事装備について解説する。 1.空母 China’s carrier Liaoning, PLAN Photo この10年間で中国初の航空母艦遼寧ほど米国で関心を集めた軍事装備はなかった。排水量55千トンの同艦はウクライナで建造された旧ソ連時代の艦艇であり、空母運用技術の習得が主要任務だ。 「同艦は局所的とはいえ広範囲に運用され、艦上訓練、艦載機運用、空母部隊編成の習得に今後3年ないし4年使われるだろう。昨年11月には東シナ海および南シナ海で作戦運用を行っており、今後は必要に応じ別種ミッションにも投入されるだろう」と報告書はまとめている。 遼寧は空母国産化に先立つ訓練艦とみられる。「中国初の国産空母は2020年代初めには実用化されるだろう。空母戦闘群を編成すれば中国海軍PLANは広範囲の制海任務および武力投射の作戦実施が可能となり、長距離作戦能力も向上する」 ただ軍事的な見地での同艦の有用性にはまだ議論の余地がある。.「遼寧は海軍力上の脅威というよりも政治発言の文脈の存在であり、合衆国や同盟国に与える作戦上の危険はわずかであり、地域内の小国各国にとっても同じだ」との見方が海軍専門家にある。 2.ステルス戦闘機 Changes between prototypes of China’s stealth fighter prototypes. 双発の成都J-20第五世代ステルス戦闘機の開発が続いており、ペンタゴン報告書では同機が戦力化するのは2018年以降だという。同機は多任務機とし

ボーイング防衛部門トップに聞く 差別化を目指すボーイング

Face to Face With Boeing's Defense, Space & Security Head aviationweek.com May 28, 2014 | Aviation Week & Space Technology クリス・チャドウィックはボーイング国防宇宙保安 Boeing Defense, Space & Security (BDS) の社長兼CEOだ。彼の眼には国防宇宙市場の予算環境が悪化する中で多くの同業他社が旧態依然に写る。そこで同社の戦略は他社から一歩抜け出し、本人がいうところの「本当の差別化」をすることなのだという。Aviation Week編集者に本人が語った。 Chris Chadwick President/CEO of Boeing Defense, Space & Security (BDS) Age: 53 Education: B.S., Iowa State University; M.B.A., Maryville University Career: On Dec. 31, 2013, the same day his former boss Dennis Muilenburg was promoted to COO of the Boeing Co., Chadwick was named to head BDS. Prior to this, he had been president of Boeing Military Aircraft. AW&ST: 他社の一歩先に行くために研究開発投資を増やすのか。群れから抜け出るためにはボーイングはもっと多くの資金を投入するのか。 チャドウィック: 当社はかねてより国防関連を重視し、ここ数年は投資規模が他社より大きくなっている。この市場では強制予算削減があるが、世界的なバランス再編のニーズがあり、いまこそ先に進むべき時だと判断している。新規案件が少なくなっており、足元を固めるべきで、今後もこの姿勢を守る。 差別化というが、具体的にどうするのか。たとえば、海軍の無人空母運用監視偵察攻撃機 (Uclass) の受

海軍向けF-35Cも開発は順調とはいうものの 

初期作戦能力獲得を急ぐ海兵隊、それに次ぐ空軍と一歩離れて米海軍はゆっくりとF-35Cの実戦化をめざしているようです。ただし、海軍の作戦構想ではF-35をセンサー機材として運用するとみられ、実はJSFに対する期待が低いのかもしれませんね。 Navy Joint Strike Fighter Set for October Tests at Sea USNI NEWS IBy: Dave Majumdar Published: June 3, 2014 10:56 AM Updated: June 3, 2014 10:56 AM An F-35C Lightning II aircraft makes an arrested landing during a test flight at Naval Air Station Patuxent River, Md. on May 7, 2014. US Navy Photo ロッキード・マーテインF-35C空母運用型のJSF開発は着実に進展しており、今年10月のUSSニミッツ(CVN-68)艦上での公試は予定通り実施の見込みだと同社は説明している。 ロッキードによれば公試はDT-1と呼ばれ、10月12日から11月3日までの予定だという。ただしその前にまだ解決すべき課題が多く残っている。 最大の課題は着陸装置および機体の構造強度で、各種の条件で空母着艦を想定したフライトテストが行われている。 テストはパタクセントリバー海軍航空基地(メリーランド州)に設置したカタパルトと着艦装置を使って行われているが、海上の空母とまったく同じ条件ではない。 直近では5月29日にC型が毎秒21.4フィートと言う最大降下率で安全に着艦できる能力を実証している。 そこでDT-1でのポイントは発艦、着艦の実用上の手順を確立することにある。DT-1が成功すれば、艦上でもっと難易度の高い課題を試すことになる。その際にはF-35Bが行った海上公試(USSワスプ LHD-1)が参考になるだろう。 着艦、発艦以外にC型の性能限界を徐々に引き上げる努力が続いている。C型にブロック2Bソフトウェアが導入されると、マッハ1.2,7.5G、高度40千フィート、迎角50度の飛行が可能となる他、基本兵装としてAIM-