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グローバルホークがふたつの難関に直面中

Global Hawk Variants Face Airspace Showstoppers By Bill Sweetman Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com August 21, 2013 ノースロップ・グラマン がグローバルホーク/トライトン無人機で技術課題二点に直面している。 ひとつが米海軍が ITT Exelis の作業中止を命じたことで、同社はMQ-4Cトライトン洋上監視型UAV向けの感知・回避型レーダー開発に従事していた。ノースロップ・グラマンによればこのレーダーは同機に必須の装備だという。同機が洋上運用を前提とし他の手段によるレーダー監視をあてにできないためだという。 また同社は今回のレーダー問題は機体への統合問題がかぎだという。ITT Exelisの空中感知回避レーダーairborne sense-and-avoid (ABSAA) radar はKuバンドを使い、自立型のアクティブ電子スキャンアレイでサブアレイを使い220度の探知が可能。 同社は海軍および業界提携先と共同で「広範なオプション」によりMQ-4Cの安全かつ自律運航を実現しようとしてる。 もうひとつがユーロホークだ。ノースロップ・グラマンはユーロホーク計画の延命にも懸命で、ドイツ政府が5月にキャンセルしたのは600百万ユーロ(800百万ドル)という巨額をかけても自国内の空域で民間機と並んでの運航は難しいと見たためであり、型式証明が交付される見込みが薄いと見たためでもある。「課題は滞空性能であり、システムではない。需要はまだあるので、解決方法としてのユーロホークは有効。ここで断念すべきではないでしょう」と同社副社長は語る。  ユーロホークはグローバルホーク派生型として EADS Cassidian 製の情報収集パッケージを搭載している。■

韓国F-X3はF-15SE採用が濃厚に

    South Korea Looks Ready To Order 60 Boeing F-15SEs By Bradley Perrett perrett@aviationweek.com aviationweek.com August 19, 2013 Credit: Boeing 韓国のF-Xフェイズ3選定でボーイングF-15SEサイレントイーグル60機を発注する見込みが濃厚で、実現すれば同機生産ラインが延命するとともにこれ以降の競合に弾みをつけそうだ。 韓国国防調達計画庁Defense Acquisition Program Agency によればEADS提案を却下したもよう。同社は提示価格を下げるべく、以前の合意内容を一方的に変更してきたのが理由だという。現地報道によれば同社はユーロファイター・タイフーン単座型を当初の45機を54機に複座型15機を6機にして提示したという。 また現地報道によれば三番手のロッキード・マーティンF-35ライトニングも除外されたとし、提示価格が8.3兆ウォン(75億ドル)という予算を上回ったためだという。ただしロッキードはこの報道に反論している。「韓国政府から結果通知は未着であり、F-X選定は複数の段階をへて決定されるものであり、当社は米国政府と連携してF-35の採用を期待する」 F-15SEはF-15の発展型でレーダー断面積の縮小が特徴だが、生産を実現するためには韓国の発注が必要だ。F-Xフェーズ3で受注できないと84 機受注したサウジアラビア向けF-15SAの最終号機が2019年で引渡しとなり生産ラインは閉鎖になる。これに対しF-Xフェーズ3で受注に成功すればラインは2021年まで延長となり、初飛行から実に49年間のライン稼動になる。 ボーイング案には有利な点がある。同機は韓国で採用済みで、競合他社よりも安価であることが長所となり、これは国会による制約を受ける調達庁が予算額を超過する選択肢を検討する余地がない現状を鑑みると大きな強みだ。先回の選定では提案すべてを却下したのは各案が予算想定を超過していたため。そこで再提案を集めたわけだが、ロッキード・マーティンはF-35のそもそもの高価格があり、米国政府による海外軍事装備品販売制度を使わざるを得なかった。 F-15で

英国によるF-35飛行中隊は2018年に誕生か

U.K. Prepares For Major JSF Procurement Decisions By Tony Osborne Source: Aviation Week & Space Technology aviationweek.com August 05, 2013 英国防省がF-35による最初の戦闘機中隊編成の最終決定段階に入った。. 74百万ポンド(114百万ドル)のどんでん返しでF-35C艦載型へ変更を2010年にしたあとで2012年には短距離離陸垂直着陸型F-35Bへ再度変更した同国は「メインゲート4」と呼ばれる調達契約上の大きな通過点に向かいつつあり、英国初の飛行中隊の機材購入のみならず実際の運用への移行を始めようとしている。調達契約ではF-35Bを14機の発注となろう。 英国防装備支援部門でライトニングIIプロジェクトチームを率いるリック・トンプソン准将Royal Navy Commo. Rick Thompsonによると第一号中隊の編成は2018年になるという。その時点でクイーンエリザベス級空母の一号艦の公試が開始されているはずだが陸上運用能力の獲得が同年末になるという。 当初英国が同機開発に参加した時点では138機を購入するとしていたが、現在は48機の確約をしているにすぎない。メインゲート5の決定は2017年ごろの予定で残りの機体導入を承認する。トンプソン准将によると2015年の戦略国防安全保障見直しまでいかなる決定もされないという。この見直しで英国が購入するJSFの機数が決まるという。ただし同准将は英国が48機を超える調達の予定があるかについては言及していない。 JSFを空母運用想定しているとはいえ、中心的な役割は英国空軍(RAF)がとることが増えている。ノーフォーク州のマーハム空軍基地が同機の運用拠点と位置づけられている。第17飛行中隊がライトニング運用評価部隊として再編成され、2015年にエドワーズ空軍基地(カリフォーニア州)に誕生する。そして有名な第617飛行中隊ダムバスターズが最初の運用部隊となる。両隊には英海軍とRAFから人員を派遣する。第二番目の運用部隊が英海軍の中隊番号をつけられる予定。 英国が受領済みのF-35Bは三機で、すべて英米合同海兵隊訓練部隊としてエグリン空

予算強制削減によりF-35取り止めになる可能性---有力シンクタンクの見方

Think Tanks: Cancelling F-35 Among SCMR Options By Bill Sweetman Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com August 05, 2013 Credit: Lockheed Martin もしペンタゴンが現有部隊構造を維持しつつ、即応体制の切り下げなしかつ民間人職員規模を維持して強制予算削減の目標額を達成しようとすれば、F-35共用打撃戦闘機計画は破棄を迫られるだろうとワシントンの大手シンクタンク各社の代表が見ている。同時にB-1B爆撃機部隊はいずれの場合でも退役を迫られる。 この分析をしたのは戦略予算評価センター、戦略国際研究センターCenter for Strategic and Budgetary Assessments、戦略国際研究センターCenter for Strategic and International Studies,、新アメリカ安全保障センターCenter for a New American Security 、アメリカンエンタープライズ研究所 American Enterprise Instituteで、今年に入って画期的な合同予算検討に携わっている。 この分析によると実際にペンタゴンがF-35開発取りやめの選択をする可能性は少ないとし、作戦上の優位性を自ら失い、かつ産業基盤への影響を与えるリスクがその理由。なお、F-35はこのたび発表された戦略選択肢・管理検討過程Strategic Choices and Management Review (SCMR)で公表された二つの話題のひとつ。米空軍が求める長距離打撃構想の新型爆撃機も取りやめになるという。さらにこのアプローチでは「アジア重視」戦略構想を支えきれない、という。というのは大規模陸上兵力を維持することになるからだという。 反面、CSBAのパネルではペンタゴン高官による背景説明を全員が受けた結果、SCMRの選択肢ではB-1B爆撃機の退役に全員が賛成した。同機はB-52より航続距離、兵装搭載量のいずれも下回り、生存性が大きく優れているわけでもない。 各シンクタンクの専門家はSCMRを三つの点で批

F-35機体価格は着実に下がるのか ロッキードは信頼出来るのか

New F-35 Cost Target Slips Toward Goal By Amy Butler Source: Aviation Week & Space Technology aviationweek.com August 05, 2013 ペンタゴンとロッキード・マーティンがF-35の生産ロット最新分で交渉妥結し、同機では初めて機体価格が100百万ドルを割る可能性が出てきた。ただし、ここにはエンジンおよび後日改装は含まれていない。 繰り返すが、機体のみの価格であり、F135エンジンや後日装備分を加算するとはるかにこれより高くなる。一方、ペンタゴンは同機の本格生産対応ができるかを検討しようとしており、その場合は生産ピーク時点で機体単価を80から90百万ドルにする目標だという。 今回合意されたのは低率初期生産LRIP-6で36機、LRIP-7での35機分。 ただし契約総額および単価の数字は契約締結までは公表しないとロッキード・マーティンが発表している。 ただし同社によると各型式の機体単価は以前のロットから約4%下がっているという。LRIP-5の価格目標値が新規のLRIP-6および7での根拠となる。 米空軍向け通常離着陸型F-35AはLRIP-6で単価100.8百万ドルと算定されており、LRIP-7では96.8百万ドルになるとみられる。 ただし上記価格にはエンジンは含まれていない。政府調達契約はプラット・アンド・ホイットニーと別個契約でF135エンジンを購入するもの。プラットからは価格の発表がないが、国防関係者によればF-35A向けエンジンの価格は大体14百万ドルで、F-35Bは38百万ドルだという。プラットとペンタゴンはLRIP-6のエンジンで引き続き交渉中だ。 ただしテスト結果で必要となる改修費用の後日発生分はコストに含まれていない。5月時点でペンタゴンが出した試算ではLRIP-6および7の機体では7.4百万ドル相当の改修が必要になる。政府とロッキード・マーティンはすでに判明している改修費用の分割で合意ずみ。今後発生する問題改修は政府が全額負担する。 エンジン価格も含み、この改修費用も加算するとLRIP-6におけるF-35Aは118.5百万ドル、LRIP-7で114.5

A400M引渡しがついに実現

                            French Air Force Takes Delivery Of First A400M By Anthony Osborne aviationweek.com August 02, 2013 Credit: Airbus Military フランス空軍がエアバスミリタリーA400M初号機を正式受領した。 大幅に遅れた引渡しがついに実現し、A400Mの歴史のひとつの転換点となった。フランス国防調達庁DGAが7月31日に同機の軍用運航許可がOccar(共同軍用装備整備協力機構)から出たことで翌8月1日の引渡しを認めたもの。DGAからは軍用型式証明が7月24日に交付されていた。 フランス空軍向け一号機MSN7は8月2日にオルレアン・ビシー基地Orleans-Bricy air baseに回航された。同基地がA400M部隊の基地となる。エアバスミリタリーによると一号機は乗員訓練用に使用される。 同社は一号機を7月12日に納入し、革命記念日の記念飛行に間に合わせようとしたが、結局記念飛行にはテスト機材MSN3を代わりに投入した。引渡しの公式式典は今夏おわってから同社のセビリア工場(スペイン)で開催する。なお、同社はA400Mの重要機能である空中給油、戦術飛行能力など運用能力を徐々に引き上げていくべく作業中だ。このため5機のテスト用機材を投入している。 月内に二号機MSN8を受領予定で、MSN9はトルコ空軍に今年内に引き渡される。MSN10はフランス向けの機体になる。■

F-35JSF 海外販売に期待せざるを得ないロッキードの事情

Lockheed Martin Counts On Global F-35 Buys To Ease Sequestration Pain By Michael Fabey, Bill Sweetman Source: Aerospace Daily & Defense Report aviationweek.com July 25, 2013 Credit: Lockheed Martin 米国防予算が強制支出削減の影響を受ける中、 ロッキード・マーティン は海外販売でF-35事業の安定化を図ろうとしている。 同社CEO兼社長マリリン・ヒューソン Marillyn Hewson は「F-35への影響を考えると海外での営業機会で補完されると見ており、営業体制を強化しています。今後5年で受注の5割は海外からとなるでしょう。そこで海外顧客が動き出すまで、あるいは国防総省の考え方がわかるまでは静観しますが、その後は柔軟に対応します」 2014年度予算案は強制支出削減前のもので、ペンタゴンは今後5年間でF-35各型合計300機以上を発注する予定だ。海外向けは複数年度発注となる見込みで、ヒューソンの見立てが実現するのはオーストラリア、英国、日本その他が現状案をそのまま変えない場合および韓国向け商談が成立した場合だ。 ペンタゴンは「強制支出削減をどう考慮すべきか明確な立場を示していない」とヒューソンは7月23日のウォールストリートの投資アナリスト陣向け四半期営業電話報告の中で発言している。「観測は多数ありましたが、今後どうなるか見込みを立てるつもりはありません」 「ペンタゴンとは密接に連絡しています。それぞれちがうシナリオを見ていますが、ひとつだけ言えるのはF-35を各自が支持してくれていますので今後が楽しみです」 一方でF-35の低率初期生産第6および第7ロット交渉は今夏末に終了見込みだ。同ロットには海外向け発注分の生産が入っている。同社CFO兼執行副社長ブルース・タナーは「交渉中の生産量は強制支出削減の影響は皆無で交渉は早期に終了すると見ています。ケンドール(副長官)は生産量の維持を声高に主張しています」 これに対しクレディスイスから質問が出ている。「お二人の発言どおりなら問題は生産量ではないでしょう。総収益

フィリピンを支援して米海軍が南シナ海上空に偵察機を派遣中

Report: U.S. Flying Reconnaissance Missions for Philippines in South China Sea By: USNI News Editor                          USNI Website,Tuesday, July 30, 2013                                                   A P-3C Orion. US Navy Photo . 米海軍がP-3Cオライオンを南シナ海上空で飛行させており、フィリピンを支援していることが報道で明らかになった。 . 共同通信が秘密文書から監視偵察機がスプラトリー島嶼の第二トーマス砂洲上空を飛行していることを突き止めた。同島嶼は中国とフィリピンの間で緊張が高まっている舞台である。 「フィリピン軍は装備、海軍艦船、航空機、施設ならびに作戦継続の資金のいずれもが不足していることを認識している」と同文書は説明。フィリピン軍には「情報収集活動が必要であり、それはより高い次元の指揮命令系統や専門機関により実施されるべき」としている。 在ハワイの米太平洋艦隊司令部から USNI Newsに対し共同通信の通信内容は承知しているが報道内容の詳細を確認はできないとの回答があった。「わが国は通常的に国際空域で活動し、前進配備を維持することで安全と安定を維持している」との声明文が USNI Newsに配信された。 報道によるP-3Cの飛行地域は次のリンクを参照されたい。 Alleged P-3C Flights フィリピンの大統領ベニグノ・アキノ三世は該当地区から東側の監視活動の実施を昨年の時点から要請しており、同国の軍事装備の不足をその理由としていた。今年二月以降は中国が海軍艦艇・監視船舶を第二トーマス砂洲周辺に派遣しているとの現地報道がある。 . 中国の活動強化に呼応する形で、日本とフィリピンは7月27日に協定書を交換し、日本からフィリピンへ沿岸警備艦船10隻を貸与することとした。アキノ政権は米国と米軍の国内施設使用拡大で交渉中との報道もある。

次期大統領専用ヘリ選定は結局単独入札になる見込み

                            VXX Becomes One-Horse Race By Anthony Osborne tony.osborne@aviationweek.com Source: AWIN First aviationweek.com July 29, 2013 Credit: Sikorsky 米海軍による「マリーンワン」大統領専用ヘリコプターの次期機種選定が アグスタウェストランド・ノースロップグラマン 組の辞退で単独入札になりそうだ。 両社は共同でAW101をVXX候補として提示し、現行の シコルスキー VH-60ホワイトホーク・VH-3シーキングの後継機として売り込む予定だった。しかし、仕様書内容から入札を見送ることとした。 アグスタウェストランドから書面でAviation Weekに届けられた声明では「総合的に仕様書最終版を検討しましたが、当社はその内容では当社が有効に競争力を発揮できないと判断に至りました。提案評価では根本的な問題があり当社の提案を妨げる要素がある一方、想定される競合他社には有利な条件になると見ています。辞退の結論は困難なものでしたが、当社は現在も大統領輸送用の機体として最適かつ最高の製品を有していると信じています」 一方、 ボーイング もV-22オスプレイまたはCH-47による入札を断念している。同社スポークスマンは「ボーイングカンパニーは米海軍の求めるVXX大統領専用ヘリコプター計画に提案書を出さないこととしました。H-47チヌークおよびベル・ボーイングV-22はとも人員輸送に使用中ですが、両機種ともに現状の条件では競合機種に対して競争力を発揮できないと考えた次第です」 ただし同スポークスマンはV-22オスプレイを海兵隊ヘリコプター第一飛行隊(HMX-1)に「大統領飛行隊用支援機」として納入することは断念していない。 そこで各社が辞退したことでシコルスキーおよびシステム統合事業者としての ロッキード・マーティン の共同提案が唯一の入札になり、シコルスキーH-92が同社の民生用S-92を原形に提示されることになった。また同じ両社が米空軍の戦闘救難ヘリコプター(CRH)計画にも入札し、112機68.5億ドルの契約獲得を目指す。HH-60Gペイブホ

英国の核抑止力維持に黄色信号  スコットランド独立運動の影響が心配

U.K.’s Future Nuclear Policy Comes Under Scrutiny By Tony Osborne Source: Aviation Week & Space Technology aviationweek.com July 22, 2013 Credit: U.S. Navy 今日も大西洋のどこかの海中で英国のヴァンガード級弾道ミサイル原潜が核抑止パトロール任務についているはずで、英国の国家主権はトライデントミサイルが守っている構図だ。しかし、英国政府が次期抑止力装備の調達に乗り出そうとしたところ核抑止力の存続そのものが議論対象になっている。 英政府が求めているのは現行の原子力弾道ミサイル潜水艦4隻を新型潜水艦に交代させ、トライデントミサイルを改修し瀬新設計の弾頭を搭載することだ。だが費用は150億から200ポンド(230億から300億ドル)といわれ、政府支出を減らそうとしている中、とくに国防支出を減らそうという中ではそのまま受け入れられない規模だ。 現政権は保守党・自民党連立で新型SSBN(名称サクセッサー級)を推進してきたが、同潜水艦の最終開発決定はこれからだが、すでに30億ポンドを支出している。 トライデント代替建造案が公表されるや、議論が活発になった。検討内容の公表は自民党からの要求で、かねてから建造費が高すぎるとし、資金は通常装備に回したほうがよいとの主張だ。 4隻あれば英国は24時間連続で抑止力を維持しつつ、一隻はドックで待機し、もう一隻は修理点検にまわせる。だが自民党の意見では「連続海上配備抑止力」なくても目的は果たせるというのだ。 自民党出身の大蔵政務次官でトライデント代替案検討担当大臣ダニー・アレクサンダーが7月16日に検討過程で長期的に節減効果が出る「真の機会」が浮上し、「現在の状況に応じた核兵器政策見直しおよび核軍縮につながる」機会になるという。 サクセッサー原潜調達を一隻減らせば耐用期間通じ40億ポンドの節約効果がある、というのがアレクサンダーの主張だ。 確かに英国の核兵力は冷戦最盛期に比べ大幅に縮小され、空中落下型弾頭WE177は1998年に退役している。英国が保有する弾頭は225発で核保有国中で最小規模といってよい、とアレクサンダーは

韓国からひとまわり小さいKF-Xコンセプト登場

KAI Publishes Small KF-X Concept By Bradley Perrett, Bill Sweetman Source: Aviation Week & Space Technology aviationweek.com July 22, 2013 Credit: KAI 韓国航空宇宙工業 Korea Aerospace Industries (KAI) が中程度ステルス性能を有する戦闘機の構想図を公表した。同機は同社のT-50超音速練習・軽攻撃機が原形。構想は双発で完全新設計のKF-Xよりずっと小型かつ控えめな想定となっている。KF-Xを主導しているのは同国の国防開発庁the Agency for Defense Development だ。 ただし韓国国内の業界関係者には同庁の国産化構想に懐疑的な向きが少なくない。国内にKF-X生産の基盤が不足おり、民間向け開発も同時進行すれば不足は明らかだとする。現在90席のターボプロップ旅客機開発の提案がある。だが現行機種を基にしたKF-Xなら技術開発規模も少なくてすみ、価格競争力も高くなり ロッキード・マーティン F-35との価格競争も回避できる。ただし サーブ がすでにこの市場で高性能かつ比較的小型のグリペンE/Fを投入している。 T-50練習機、FA-50軽戦闘機自体がF-16を原形とし、ロッキード・マーティンの援助で開発した機体だ。しかしKF-X-Eの呼称のステルス機構想はF-16から程遠い機体になる。主翼と胴体の一部は共有するが、主翼・水平尾翼の後縁は前進翼となっている。機体側面には畝がついている。同機の機首は小さいのでレーダーアンテナ収納サイズが制約を受けるが、機体全体はT-50より大型化されており、機内搭載燃料量が増えて外部タンク搭載の必要が減り、レーダー断面積を小さくできる。 KF-X-Eの尾翼が一枚構造になっていることが同機設計が高望みしていないことを如実にあらわしているが、ステルス性では ユーロファイター ・タイフーンや ボーイング F/A-18E/Fスーパーホーネットを上回る水準を実現するが、ロッキード・マーティンF-22およびF-35には及ばない。後者ふくみステルス機では角度つき尾翼二枚構成が多い。 同様に同機の空気