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英軍が運用するUASは現在合計500機規模になっている

British Military Now Has 500 UAS                                             UAS Vision, Posted on May 8, 2013                                                              英軍はUAS500機を運用中で、国内空域での運用を検討中とガーディアン紙が報道している。 UASの拡充は2030年までに保有機の三分の一を無人機にする英空軍の目標の一環。 現時点で英国内で無人機と通常機が一緒に運用されているのは民営のウェストウェールズ空港のみ。国防省は同空港で新型ワッチキーパー監視用UASのテストを行うとともに運輸省、民間航空局と共同で「遠隔操縦航空機への空域開放」の実証をしている。 英軍運用のUASには、ヘルファイヤミサイルやレーザー誘導爆弾を搭載するリーパーから片手に入るブラックホーネット超小型ヘリコプターまで多数ある。両機種はアフガニスタン戦に投入され、ハーミーズ450監視無人機は陸軍が導入したワッチキーパーに代替されている。 国防省によれば各無人機は有人機と共通の交戦規則で運用しているという。 アフガニスタンに配備中のリーパー5機で合計350発のミサイルおよびレーザー誘導爆弾を投下発射している。さらに5機が追加配備され、その操縦運用はリンカンシャー州ワディンゴンの英空軍施設で行う。 . ただ国防省によればアフガニスタンに投入する10機のリーパーは来年中の英軍撤退に伴い国内に再配備する。「リーパー各機の配備場所は未定」と国防省ス ポークスマンはいい、「現状では国内運用の予定はない」とする。英軍の配備済みリーパーは累計飛行時間45千時間を越えて、国防省は今後の無人機運用に自 信を持つにいたった。 同スポークスマンによれば将来の戦闘航空機勢力は有人高速ジェット機と遠隔操縦航空機の混成となる。リーパーの運用経験で21世紀の空軍力で無人機が重要な存在となることが実証された、という。 ただし国防省は完全自律型無人機の導入予定は持っていない。自律型無人機は批判勢力が警戒する構想だ。「操縦、武装利用で人員が介在しないシステムの開発予定はありません。」

F-35運用コストをめぐりペンタゴン内部で見解の相違

Pentagon Struggles To Pin Down F-35 Ops Cost By Amy Butler aviationweek.com May 06, 2013 Credit: U.S. Air Force Samuel King Jr. Amy Butler Washington ペンタゴンでF-35の飛行時間あたりコストをめぐり意見対立があるのは運用費用がいくらになるのか把握できないことの証拠と通常なら受け止められる。 こんな論争は顧客予定国の懸念を増すだけで、運用コストの前では開発コスト、購入コストが小さく見えてしまうが実際はこれらも大幅に伸びているのだ。運用コストが判明するまでは導入を先送する動きもでてきた。 . この数ヶ月にわたり、ペンタゴン関係者はF-35の飛行時間あたりコストcost per flying hour (CPFH)を同一条件で既存機種と比較検討しようとしてきた。ただし異なる数字がペンタゴンのF-35プログラム推進室責任者であるクリストファー・ボ グダン中将 Lt. Gen. Christopher Bogdanと調達責任者のフランク・ケンドール国防次官Frank Kendall,から相次いで飛び出した事実は価格の比較検討は言うほど簡単でないことを示している。ただしどこかで数字の合意ができないとワシントンお よび各国で困ってしまう状態になる。各国とも財務情況に与える影響を今後数十年間にわたり考慮した上で導入を決意する必要があるためだ。 ボグダン中将はオランダ国会議員にF-35運用費用はF-16の10%高と先月に発言している。 F-35AのCPFHは$24,000と米軍関係者は見ている。ボグダン中将はこのデータをオランダ関係者に開示し、「F-16とF-35の飛行時間あたりコスト比較」と説明した。 ただしこれは仮数字だと関係者は言う。F-35Aの飛行訓練は始まったばかりで、テストは継続中なので、データが集まっても機体のライフサイクルコストに直結していない。耐久性テストで部品またはシステムでサポートが必要なものが出ればCPFHの上昇要因となる。 開発費は急上昇し、機体単価は2001年の原契約時の二倍まで増加しているのに加え、就役開始時期が遅れているので購入予定各国は

ペンタゴンは中国の軍事力整備をこう見ている

China Expanding Its Military Mindset, Pentagon Says aviationweek.com May 07, 2013 Credit: Chinese Internet 中国は軍事影響力をグローバル規模で広げようとしており、各種演習、海賊対策その他手段を使っているとペンタゴン報告書が分析している。 「中 華人民共和国(PRC)は長期間にわたり軍備近代化を進めており、交戦力向上に加え短期紛争での勝利と高密度地域内軍事紛争でも勝利を目指している」と恒 例の議会向け年次報告書でペンタゴンは分析している。5月6日公開の「PRC関連軍事保安関係の動静報告書2013年版」“Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2013”である。 台湾海峡の軍事対立に備えるのが依然として中国の軍事関連支出の主要関心事だとペンタゴンは分析。 「台湾海峡の有事に備えることが人民解放軍(PLA)の重大任務であり、馬総統の2012年1月再選後は緊張状態が減っているが変化はない」「抑止力が低下すれば、PLAは台湾に対し独立姿勢の撤回を求めるか軍事力での統一を図り台湾支援の外国勢力の撃破を狙うだろう」 「ただし中国の関心対象は拡大しており、国際秩序にも影響を与えやすくなっており、軍近代化も領土紛争の範囲を超えた広範囲のミッション遂行能力への支出が中心で、海賊対策、平和維持活動、人道援助、災害援助、地域大軍事活動を視野に入れている」 「想定ミッションには国際安全保障体制に挑むものもあれば狭い範囲の国益追求をめざす領土主張の解決、海外における勢力圏の拡張を狙うものもある」 そ の実現手段として2012年も高性能の短距離、中距離弾道ミサイル(通常弾頭搭載)、対地・対艦巡航ミサイル、宇宙兵器、軍事サイバー空間作戦能力の整備 をした。ペンタゴンは「接近阻止領域拒否(A2/AD)ミッションを想定している」と分析している。(PLAは「干渉排除作戦」と表現) 核抑止力と長距離通常兵器抑止力の整備も続けており、高性能戦闘機、限定つき地域内軍事力投射、初の空母就役、統合防空体制、水中戦、指揮統制能力の改善に加え

英空軍 リーパーに自国製ブリムストンミサイルを搭載する意味は何か

U.K. Looks To Integrate Brimstone On Reaper UAV By Anthony Osborne tony_osborne@aviationweek.com May 03, 2013 Credit: Tony Osborne MQ-9 Reaper UAV fleet.英空軍は MBDA 製ブリムストン空対地ミサイルを保有する ジェネラルアトミックス MQ-9リーパーUAVに搭載する検討中。 このため実証作業を米国内で行う予定で、案が国防装備支援技術開発担当国務大臣フィリップ・ダンのスピーチによりワシントンで披露された。「現在ビッグサファリグループと共同で英国製ブリムストンを米国製機体に装着する作業を進めております」 英国防省がスピーチ内容を確認しており、それによると英国製ミサイルを米国製機体に取り付けようとするが、機体は米国の海外軍事販売制度により購入しているため、米側のビッグサファリ担当室が実証作業を担当する。 「ブ リムストンをリーパー含む英空軍が運用する攻撃用機体で運用する方法を検討中です。テストは米国内で行います」と国防省担当者がAviationweek に話している。「英国の海外ビジネス拡大の一環として世界で通用する英国製技術を示す機会をたえず模索しており、国内雇用と投資を確保する一助にしようと しています」 英空軍のリーパー5機がアフガニスタンに配備中だが、米国内の試験運用で影響を受けることはない。配備中の機体は武装偵察任務に投入中で、 ロッキード・マーティン 製ヘルファイアミサイル、500ポンドのGBU-12ペイブウェイIIレーザー誘導爆弾を搭載する。 ブ リムストンはヘルファイアと共通点が多い、デュアルモード誘導はレーダーとミリ波シーカ0を使い、打ちっぱなしモードで複数目標を打撃する同時発射も可能 だ。合同保護者作戦(リビア)Operation Unified Protectorでその効果が実証されており、トーネードGR4から発射されている。現状ではブリムストンを装備するのは同機のみである。 同ミサイルの装備は英国防省がリーパー部隊を2015年以降も稼働させる意向であることのあらわれだ。現状の5機はまもなく10機に増強されるが、アフガニスタンでの戦闘作戦が2

X-51ウェイブライダーが極超音速を持続して飛行実験に成功

X-51A Waverider Achieves Hypersonic Goal On Final Flight By Guy Norris guy_norris@aviationweek.com aviationweek.com May 02, 2013 Credit: USAF 米空軍のX-51Aウェイブライダー実証機がスクラムジェット推進による極超音速飛行に5月1日成功した。 ま だ空軍から発表がないが、X-51Aはテスト飛行では想定通りマッハ5を維持したと思われる。持続時間は300秒と見られ、無動力滑空時間500秒ののち に、太平洋上の試験海域に突入した。以上の時間及び速度が確認出来れば、空気取り入れ式での極超音速飛行の記録更新となろう。 X- 51Aは自由飛行可能なスクラムジェット機の可能性を実証する意味で製造されて、極超音速兵器・高速航空機に向けた重要な足がかりとなることが期待され る。しかし、2010年5月の初回飛行ではマッハ4.88と部分的な成功をしたものの作動不良でミッション中止となり、2011年3月と2012年8月の テストも不調に終わっている。 これまでが期待以下の結果だったのに対して、今回の飛行は研究開発にはずみをつけるもので、空軍は極超音速飛行の実用化を模索している。機体は ボーイング が製造した4機の最後の機体で、動力はプ ラット・アンド・ホイットニー ・ロケットダインSJX61ラムジェット/スクラムジェットのデュアルモードエンジンだ。さらに前回の試験で得た知見と改良が施されていた。 そ の内容にはエンジンのフローパス間のシーリング改良があり、第一回飛行ではこれが不足して高温ガスが機体内部に入ったことで「溶融」が発生し飛行が持続で きなくなったと見られていた。さらにハードウェア、ソフトウェアでも改良があり、今回のテスト飛行では機体の制御フィンも変更が加えられ、三回目ミッショ ンの失敗原因への対策とした。 ミサイルブースターに装着されてB-52H母機から太平洋上空で発進された。切り離しは予定通り実施され、Atacmsが作動終了し分離された後、スクラムジェットが点火されている。■

UASによる領空侵犯に断固対応しているイスラエル空軍の事例は日本にとって他山の石でしょうか

Israeli F-16 Downs Another Hezbollah UAS                                             UAS Vision, Posted on April 30, 2013 by The Editor                                                                  イ スラエル空軍のロッキード・マーティンF-16がレバノンから飛来したヒズボラの無人機一機を撃墜した。この無人機は地中海上空を飛行中に4月25日探知 された直後に空対空ミサイルで撃破されたもの。交戦は現地時間13:30に発生し、その時点でベンジャミン・ネタニヤフ首相が公式行事で同国北部にヘリコ プターで移動中だった。今回のUAS撃墜は10年間で5回目。 .迎撃地点はイスラエル・レバノン国境に近い沿岸部で、撃墜されたUASが武装されていたか、あるいはイスラエル沖合の天然ガス採掘施設を狙っていたかは不明。イスラエル空軍はテロ組織の標的となりうる施設の防衛用に特殊システムを運用している。 「イスラエル軍はレバノンから飛来するUASを軽く見すごしていません、飛行目的に単なる写真撮影のみならず要人暗殺の可能性があるからだ」と西側外交筋が現地Nahar新聞に語っている。 無人機が発見された時点でイスラエル首相が搭乗のヘリがイスラエル北部ハイファの西10キロ地点を飛行中だった。同ヘリは着陸を指示され、イスラエル空軍が領空の安全を確保するまで地上待機した。 事 件直後の報道ではヒズボラが発進させたUASと見ている。昨年10月にイスラエルのネゲブ上空で1.5時間の無人飛行に成功とヒズボラが発表していたた め。この無人機はイスラエルが撃墜したが、ソレク核施設Soreq nuclear facilityから数マイルの地点だった。当時のイスラエル軍発表は無人機が「レバノンから」発進したとのみだった。 この際はイランの関与があったとされ、米国政府が自制を求めたのでネタニヤフ首相が報復を断念したとされる。同首相は「我が国の国境を侵犯する深刻事態に」対応しただけと発言している。 シ リア叛乱軍およびイスラエル情報部によるとイランは革

軍用衛星通信回線の保全に使われるRaidrsシステムとは

U.S. Air Force Makes Raidrs System More Permanent   By Amy Butler April 30, 2013 Credit: Staff Sgt. Angelita Lawrence 米空軍は重要な衛星通信を妨害から守る恒久的な解決策を実戦配備している。 ロ ジャー・ティーグ准将Brig. Gen. Roger Teague(宇宙軍団Air Force Space Command戦略立案担当)が第29回国家宇宙シンポジウムの席上、急速攻撃識別探知報告システムRapid Attack Identification Detection Reporting System (Raidrs)の配備状況について触れ、2012年の実績の一つと紹介している。Raidrsは衛星通信リンクの防御手段としてC、Ku、X、 UHFの各周波数帯での異常を警告する機能を有する。 Raidrs試作型はインテグラル・システムズ(本社メリーランド州ランハム) Integral Systems of Lanham, Md.が設計し、中東で2005年から供用中。システム構成は妨害電波の発信元を探知するアンテナ各種を含む。 こ の配備でシステムが衛星通信をモニターし、干渉信号の発信元を探知する能力があることが実証された。このミッションは米軍部隊が分散配置され、衛星通信に 依存する傾向が強まっていることから重要度が増している。Raidrsは静止衛星による民間通信のモニターを重視し、海外展開する各部隊にとっては頼みの 綱となっている。 こ れに対して空軍はより恒久的なシステムの配備を開始している。空軍はコロラド州ピーターソン空軍基地に中央一括オペレーションセンターを設けた。 Raidrsの移動可能地上施設Raidrs Transportable Ground Segments (RTGS) が以下の5地点に戦略的に配備されている。ハワイ州ルアルアアレイ海軍基地、フロリダ州ケイプカナベラル空軍基地、日本の三沢空軍基地、ドイツのカパウン 空軍基地および非公表の中央軍施設である。「RTGSを日本とハワイに配備していることで、太平洋地区全域での電子電磁干渉信号の監視が可能となっていま す」と宇宙軍団は説明して