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シンガポールがF-35購入に前向きな関心、中国軍拡の影響がアジア各国に及んでいきます

Lockheed Sees Increased Singapore Interest In F-35 Fighter aviationweek.com November 09, 2012 シンガポールが ロッキード・マーティン F-35共用打撃戦闘機購入に前向きな関心を示していると同社幹部が明らかにした。ちょうど中国が第二のステルス機J-31を開示してから一週間である。 シンガポールは同機開発のsecurity partnerに2003年2月からなっており、イスラエルも同じであるが同国はすでに同機の発注をしている。 security partnersとしてシンガポール、イスラエル両国は同機開発に50百万ドル支出の公約をしている。 ワシントンの米政府はF-35はじめとする各種兵器の輸出増大を進めており、同盟国との関係強化に加えて予算問題による自国調達規模の縮小を補う狙いがある。 バラク・オバマ大統領とレオン・パネッタ国防長官は今月アジアを歴訪しアセアンの年次総会に出席する。シンガポールも加盟国である。 ワシントンはアジア大での米国の影響力テコ入れと関係強化を求めており、イラン・アフガニスタンの戦闘低下後は同地域を中心に考える意向だ。 ロッキード社幹部はシンガポールとF-35導入の具体的協議を行なっており、頻繁に同国を訪問していることを認めた。ただし、シンガポールは正式な購入意志を明確にしておらず、導入がいつになるかは未定だ。 中国の軍拡がシンガポールに圧力となっている可能性があり、アジア各国で次世代戦闘機導入の機運が高まっていると分析する専門家もある。 中国は先週に入り第二のステルス戦闘機の画像を公表している。同機は遼寧省で初飛行した。これに対し航空専門家には同機はF-35ときわめて類似していることを指摘する向きがあり、改めて米国の中国スパイ活動に対する警戒心を強める効果が出ている。 シンガポールは米海軍の沿岸戦闘艦「フリーダム」の母港にもなる。同艦もロッキード製品であり、来年シンガポールで10ヶ月の配備につく予定だ。 シンガポールの戦略的な位置関係はマラッカ海峡にあることで、インド洋と太平洋を結ぶ要所であり、世界貿易量の40%がここを通過していることにある。■

イランが米無人機をペルシャ湾上空で攻撃

Iranian Warplanes Fired On U.S. Drone Over Gulf aviationweek.com November 08, 2012 イラン軍用機複数が米国の無人機一機に自国領空外で発砲をしていたことがペンタゴンの発表で判明した。事件は先週発生したが、前例のない出来事でもあり、イラン政府には外交チャンネルを通じて厳しい警告が発せられている。 ペンダゴンによると11月1日の交戦はイランから非武装米軍機体に発砲した初の例で、無人機はMQ-1プレデターだった。 .ペンタゴン発表によるとイラン空軍Su-25フロッグフット二機が東部標準時午前4時50分に米軍無人機を迎撃してきた。無人機は極秘監視ミッションに従事しており、飛行地点はイラン沿岸から16海里離れていた。 イラン機は数回に渡り発砲したあとプレデターを追尾し、すくなくとも数マイルこれを維持したが、プレデターはイラン領空から相当離れて飛行していた。 .米国政府は警告メッセージを外交チャンネルでイランに送っており、米国は自国の軍用機材を防御し、今後も監視任務に機材を送り続けるとしている。 今回の事件はイランが墜落した極秘CIA無人機を回収した昨年の事件の後を受けて、米国とイランの間の緊張状態がエスカレートする可能性をあらためて認識させている。 .バラク・オバマ大統領は国内及びイスラエルから高まるイラン軍事攻撃の実施に抵抗し、数次にわたる制裁の継続が有効だとしている。今週木曜日に制裁内容がまたきびしくなったばかりだ。 .米国はイラン通信相および文化イスラム指導省がイラン向け国際衛星放送を妨害し新聞報道を検閲、ジャーナリストを次々に勾留しているとして制裁措置を課している。 .米国務省はイラン通信相レザ・タキプールReza Taqipourが放送妨害とインターネット接続を制限する命令を出したとしている。 「わが国はイラン国民が自らの尊厳と自由を求める横に立ち、イラン政府が『電子カーテン』を形成し、イラン国民を世界から切り離すことを発生させない」との声明が国務省から発表されている。■

THAADミサイル防衛システムのUAE、カタール向け販売は間もなく認可

U.S. Clears Sale Of Lockheed Missile Defense System To UAE, Qatar aviationweek.com November 06, 2012 カタールおよびアラブ首長国連邦から総額76億ドルで ロッキード・マーティン のミサイル防衛システム購入要望が出ているとペンタゴンが11月5日に発表した。 海外向け武器販売を統括する国防安全保障協力局 Defense Security Cooperation Agency (DSCA) から先週金曜日に正式な通達が議会に入り、販売許可を求めてきたもので、イランとの緊張の高まりが背景にある。 議会では販売の成立の阻止が30日以内に限り可能で、実際には商談が細かく組み立てられており、議会もすでにこの案件に以前から関与していることから妨害は考えにくい。 今回の売却は湾岸諸国とのミサイル防衛で協力関係を深めようとする米国の施策の一環であり、イランへ圧力をかける効果も期待される。 ロッ キードからは報道陣にサウジアラビアおよび湾岸協力協議会(GCC)加盟国から同社の終末高高度地域防衛Terminal High-Altitude Area Defense (THAAD)兵器システムへの関心が示されていると伝えられたのは今年の8月のこと。ヒラリー・クリントン国務長官が9月にGCC関係者に会っており、 米国関係者よりミサイル防衛で最初の商談結果がまもなく発表になると明かされた。 GCCは政治経済上の同盟でサウジアラビア、クウェート、アラブ首長国連合、カタール、バーレーン、オーマンが加盟。米国は湾岸諸国と二国間ベースでレーダー有効範囲の拡大やイラン発射ミサイルへの早期防衛体制の実現を目指し共同作業を展開してきた。 米国および同盟国にいわせるとイランは核兵器開発能力を民生用の隠れ蓑で追い求めているという。イランはこれを否定するが、これまで数次の国際制裁を核開発を理由に受けている。 11月5日にペンタゴンからカタールがTHAAD発射ユニット2組(発射装置12、迎撃体150基、部品、訓練および兵站支援)を総額65億ドルで購入希望が出ていると発表があった。 UAEからはすでにTHAADシステムの初期発注19.6億ドル相当が出ているが、追加でTHAADミサイル48基、発

イランとの秘密戦争が拡大中 日本ももっと関心を

From Sudan To Cyber, Secret War With Iran Heats Up aviationweek.com November 06, 2012 イスラエルによるものと言われるスーダン空爆から湾岸地帯でのサイバー戦さらにイスラエル上空で撃墜された無人機まで、イランとその敵対国間の隠れた戦争は過熱し広がる様相を見せている。 イスラエルによるイラン核施設攻撃のリスクは今のところは減ったとはいえ、戦闘は形を変えてあらわれている。 米国と欧州各国にとって中心となる手段は禁輸で、大きな損害をイラン経済に与えている。 ただしオバマ政権とイスラエルは秘密工作に資源を投入しており、これに対してイランも反応を示している。 イランのものと疑われるハッカー集団によりサウジの石油施設内のコンピュータが深刻な被害を受けたほか、ヒズボラ所属と見られる無人機がイスラエル上空で撃墜されており、以前は米国のみが使っていた戦術手段がいまや相手方も使っていることが明らかだ。 シリア内戦で増え続ける死者数も進行中の代理戦争の結果の一部と見られる。 「代 理戦争なんて冷戦時代のようです。ただし当時と違うのは非対称戦技術が増えていることです。目に見えない場所で進行しているのがほとんどですが、現代にお いては秘密を長く保つのは難しくなっています」(ハヤット・アルヴィHayat Alvi海軍大学校、中東政治学講師) .秘密裏に対立することはなんら新しいことではない。海外の情報機関はこれまで何十年もイランほかの国家が核物質を入手するのをとめようと努力しており、イスラエル・イラン両国は代理戦場での対立をレバノンやパレスチナで繰り返している。 米 国・イスラエルはスタックスネット(コンピュータ・ウォーム)によりイランの核遠心分離機を狙ったと広く信じられている。一方で専門家の多くがイスラエル のモサド核科学者数名の暗殺に関与していると見ており、そのせいでイスラエル外交官がインド、グルジア、タイで爆弾テロの対象となり、ブルガリアではイス ラエル旅行者が襲撃された。 状況はエスカレートしているようだ。イランは報復を実施しようとしており、同国指導部は各施設が攻撃されればいっそう広範囲で破壊効果の高い手段も選択すると公言している。 イスラエル領空を無人機が侵犯したが、同機

第二の中国ステルス機J-31登場をどう見るべきか

Second Stealth Jet Puts China On Path To Top Regional Power: Expert aviationweek.com November 02, 2012 .中国のステルス戦闘機で二番目の機種の登場は中国が地域内で最大の軍事大国になる証と安全保障専門家が断言している。J-31は水曜日に遼寧省の瀋陽航空機施設で初飛行したと中国のメディアが伝えている。 「中国から登場した新型戦闘機はこれでニ年間でニ機種となり、技術の発達度合いを示しており、近隣国と大きな差をつけています」と語るのはシドニーのロウリー研究所 Lowy Institute の安全保障専門家サム・ロッゲビーン Sam Roggeveen だ。 中国軍部は「これまで極端に慎重かつ十分な予算を投入しており、また一貫した努力を払っており、今やその成果が実を結び始めており、90年代から始まった同国の第一級地域軍事大国化の成果です」(ロッゲビーン) 中国国防省は一切のコメントを出していない。先に出たステルス機J-20はより大型の機体でJ-31よりも操縦の機敏さで劣ると言われる。 中国軍事力は米国より大きく遅れを取っているのが現状だが、中国は精力的に軍事力拡大を目指しており、航空母艦の運用も今年9月に開始したばかりだ。 中国の軍事力増強は隣接する各国には心配の種であり、中国が領海をめぐる対立で軍事力を行使するのではないかとの疑念が日本、ベトナム、フィリピンで根強い。 「米国のF-22やF-35のようにJ-21とJ-31は任務を補完する関係になるのでしょう」(Aviation Worldの前副主筆バイ・ウェィBai Wei) J-31は明らかに空母運用を想定して開発されており、機首の降着装置が二重輪になっており、尾翼も大きくなっているので安定性が優れていることからも明らかです」(バイ)バイによれば中国は大型のJ-20と機敏なJ-31の両方で防空体制を築くつもりだ。 Global TimesはJ-31のエンジンはロシア製を今は搭載しているが、後日中国国産エンジンに換装されると報じている。 「中国の航空宇宙産業でアキレス腱はエンジンです」とロッゲビーンは自身のオーストラリア政府情報機関アナリストの経験から語る。「今でも海外技術への依存が高く、国産高性

中東の核バランスを守るのは強固なミサイル防衛体制だ

11月になりました。ハリケーンのため新規記事が不足しており、ちょっと古いネタをご紹介します。有効なミサイル防衛体制がその効果をあげている事例がイスラエルです。東アジアで、現実に冷戦時代並のの安全保障環境になっているわが国にも参考になりますね。   Defense Plays Key Role In Nuclear Balance aviationweek.com October 22, 2012 もしイランがイスラエルに脅威感を持たせれば、真の脅威となるはずである。イラン指導部の最悪のシナリオは核攻撃が失敗し、同国が国際社会の笑いものになったあともたっぷりと武装をした敵対国の怒りを無視することだ。 核 脅威がどこまで信用性をもつかには兵器体系、運搬手段、防衛体制が関係する。核兵器を日本に対して使う決定をした際には多くの要素が絡み、現時点から見れ ば考慮の不要なものもあったのは事実だ。日本には報復手段が存在しておらず、大量破壊兵器使用に対する良心の咎めも連合国側にはそれまでの大量爆撃により とうに消失していた。その時点で運搬手段も利用可能となっており、B-29は昼間に日本上空に到達し、高い確率で任務に成功し無事帰還する見通しが立って いた。 イ ランの場合では中距離ミサイルと核弾頭の同時開発で目的を実現できる。これまでのところ、この仕事を迅速かつ安価に完成させた国はない。通常弾頭を搭載し た非精密誘導ミサイルが地域を横断する距離で発射されても意図したとおりの目標に正確に到達することはできず、でたらめな地点が破壊されたり、大都市圏内 で破壊効果が薄く広がるだけだ。イランはこれにかわる核兵器運搬手段の実現ができる見通しが立っていない。 冷 戦時代に米ソ両国が核兵器運用体系としてミサイルと弾頭を生産している中で、双方ともに効果ある兵器の生産確保に時間がかかったという事実が特に初期段階 で存在したことがともすれば忘れられがちだ。目的達成には特別な技術が必要で、高温に耐える素材とか液体あるいは固体燃料の推進機や核分裂物質の起爆材料 が研究開発された。研究開発をさらに複雑にしたのは実験を行うことでそもそもの装置そのものが破壊されたことだ。 . イランについていえば、複数の筋から同国が「数百基の」シャハブー3Shahab-3ミサミサイルを有

スーダン軍事工場を奇襲攻撃したのはイスラエル? それとも米軍UAS?

Surprise Strike Against Sudan Arms Factory – Israeli Air Force or American UAS ?                                             UAS Vision Posted on October 29, 2012                                              スーダンが自国内ヤルモウク弾薬工場(ガザ地帯のハマス向けに武器生産していると考えられていた)がイスラエル空軍による攻撃を受けたと非難している。 イスラエルはこの主張を確認も否定もしていないが、奇襲作戦の実施になれた空軍部隊がスーダンを強襲することは大いにありうる。 仮 にイスラエル空軍による空襲だったとしても、(巡航ミサイルによる攻撃ではなかったとして)イランの各施設攻撃で想定される作戦よりも実施はずっと難易度 が低かっただろう。投入されたのは少数のF-15IラアムF-15I Ra’amあるいはF-16IスーファSufaで十分だったはずだ。 ハッツエリムHatzerimあるいはオヴダOvda基地を離陸し、電子戦機材の支援を受けて、ヨルダン、エジプト国境を探知されずに紅海へ到達し、空中 早期警戒機により空中脅威の有無を確認し、1,800キロメートル離れた目標に、給油機の助けを借りて到達したのではないか。 この際に無人機がISR(情報収集・監視・偵察)任務を攻撃前に実施した可能性がある。 このシナリオでは総計15機が投入されていたはずで、予備機、CSAR(戦闘捜索救難)、その他支援機もここに含む。イラン攻撃の事前演習としてか、ある いは何らかのメッセージを危険な隣国に送る意図もあったかもしれない。イスラエルはこの種の作戦実施能力を有し、実際に数回の成功事例がある。 それでもヤルモク工場攻撃にUASを投入していたら実行はもっと簡単だっただろう。目標は小さく、しかも防空体制が未整備の領空の内部に位置していた。これは無人攻撃機の目標としては完璧で音も立てず24時間飛行で到達していたろう。 ただ攻撃目標の近辺地図を見ると、米軍最大の無人機運用基地が実はそう遠くない地点にあることがわかる。ジブチのキャンプ・レモニ

インド空軍がチヌークヘリ導入を決定

Indian Air Force Selects Chinook Helos aviationweek.com October 29, 2012 インド空軍 (IAF) が ボーイング のチヌークCH-47F導入を決定し、15機を大型輸送ヘリとして運用する。 ライフサイクルコストまで入れるとボーイングの入札額が一番低いことが決め手となった。ロシアのMi-26が選に漏れた結果となったと選定に詳しい筋が明らかにした。 「ボーイングとの個別商談は間もなく開始され、契約交渉委員会によりチヌーク導入が最終的に決まる手はずです」(同上筋) 今回の入札はチヌークとMi-26の戦いになった。IAFはすでに4機のMi-26を運行している。 .ボーイングによるとチヌークは24千ポンドまでの貨物を搭載し、総重量の上限は50千ポンドだという。 チ ヌークは米陸軍、米陸軍予備役・州軍および各国の軍により運行されている。米陸軍の近代化改修ではチヌーク513機を対象に、うち452機が新造および再 生産されたCH-47Fとなり、61機をMH-47G再生産機とする。CH-47Fが実戦に配備されたのは2007年7月が最初のことであった。 .このところ米インド国防装備調達で米国製装備の成約案件がふえており、総額で80億ドル相当の売上を記録している。その中には41億ドルでボーイングC-17を10機、21億ドルでボーイングP-8I海上哨戒機8機、962百万ドルで ロッキード・マーティン C-130Jを6機調達する商談が制約している。さらにP-8I追加4機とC-130Jも6機追加する商談が現在まとまりつつある。■

ミサイル防衛演習:同時発射5目標のうち3つの迎撃に成功

MDA Goes 3 For 5 In First-Of-Its-Kind Flight Test By Amy Butler   aviationweek.com October 26, 2012 米ミサイル防衛庁(MDA)が5発の迎撃発射中3発の迎撃に成功した。これは統合空中演習の初の試みとしてPAC-3地域防衛システム、終末段階高高度地域防衛システム (Thaad) 、SM-3IA搭載イージス艦を同時に運用した演習でのこと。 迎 撃に失敗したのはイージス艦USSフィッツジェラルド発射のレイセオンSM-3IAミサイル二発であった。MDA関係者によると同ミサイルは予定通りの飛 翔だったというが、イージス即応度評価用機-Bの短距離弾道ミサイルの迎撃に失敗している。SM-3IA二回目の発射ではBQM-74巡航ミサイルを目標 とした。この際は標的ミサイルと交叉することに成功したが、迎撃は確認できなかった。失敗の原因は調査中である。レイセオン空のコメントは出ていない。 今回の演習はMDAで最大規模でフライトテスト統合演習-01 Flight Test Integrated (FTI)-01の名称でクェジェリン環礁とレーガン試射場で実施された。現地時間10月24日夜間に実施された。 今 回のテストでは各種標的に対して三種類の迎撃手段が使われた。敵が複数種のミサイル数機を同時に発射して防衛体制を制圧しようとした想定(ペンタゴンが 「強襲」攻撃と想定するもの)をした。陸軍のPAC-3は標的二基の短距離弾道ミサイルの探知、追跡、迎撃に成功した。標的に使用されたミサイルは海外か ら入手したものとMQM-107巡航ミサイルであった。迎撃に使ったのは標準型PAC-3であった。 ロッキード・マーティンのThaadシステムも探知、追跡をAN/TPY-2レーダーにより成功させている。標的はC-17が投下した中距離弾道ミサイル (MRBM)を長距離空中発射目標と想定した。Thaadはこれを迎撃破壊し、初めてMRBMの迎撃に成功した。 強 襲タイプの脅威に対応する演習はMDAが長年にわたり実施しようとしていたもので、MDA長官パトリック・オライリー陸軍中将 Army Lt. Gen. Patrick O’Reillyも実施を望んでいたものだ。オライリー中将は来月退役

F-35初の運用準備を進める米海兵隊

        Marines Get Ready For F-35 Ops At Yuma By Amy Butler aviationweek.com October 22, 2012 米海兵隊が初の実戦F-35飛行隊運用の準備に入っており、その舞台となるユマ海兵隊航空基地(アリゾナ州)では来月の運用開始に向け楽観的なムードが高まっているが、課題も残っている。 部隊立ち上げの鍵になるのがパイロット、整備員そして機材で、小規模ながら次第に組織の形をつけつつあるとケヴィン・キリア大佐Col. Kevin Killea(海兵隊航空装備部長)は言う。 F- 35Bを運用する最初の海兵隊飛行隊は第121戦闘攻撃中隊で11月初旬の予定、第二番目の部隊は同月中旬に機材を受領する予定。この機材は低率初期生産 により主契約先ロッキード・マーティンから国防総省へ納品されたものだが、各中隊の定数を満たすだけの機材が同基地にそろうのは来年になるとキリア大佐は 言う。 ユ マ基地での運用に備え6名のパイロットが選抜されており、各自で訓練修了段階が異なる。1Aソフトウェア取り扱い資格を取っパイロットのもあれば、ブロッ クの違う機材間の習熟訓練のみ残っているものもあり、11月には5人のパイロットをエグリン空軍基地(フロリダ州)へパイロット訓練に派遣する。 そ の中には自律的情報ロジスティックシステムAutonomic Information Logistics System (ALIS)のブロック1.03の納入据え付けがある。クリストファー・ボグダン少将(F-35総括副主任)が先月に同飛行隊はこのシステムなしには満足 に立ち上がらないだろうと発言している。ALISとはF-35運用に使うハードウェア、ソフトウェアのシステムで、各機の状況を診断し、タスクを割り当 て、ミッションを立案することに用いる。1.03のリリースがユマ基地には不可欠であるのは極秘作戦執行に必要なセキュリティ機能が組み込まれているから だ。キリア大佐はエグリン基地はALIS1.02を使用しているといい、訓練基地は極秘情報にアクセスしなくてもよいという。実戦部隊はこれが不可欠であ る。 海兵隊は依然としてF-35Bの初期作戦能力(IOC) 獲得予定を具体的に示すことを拒んでいる。IOCにはF-35B計10機

日本が目指す次期戦闘機はF-3、米F-Xとの統合の可能性も

Japan Aims To Launch F-3 Development In 2016-17 aviationweek.com October 22, 2012 もし米空軍の原案が成立していれば、 ロッキード・マーティン F-22およびF-35の技術水準から大幅に進歩した新型戦闘機が2030年ごろに配備されるはずだ。もし日本の原案が成立してればほぼ同時期に同様に高性能の戦闘機が太平洋の反対側で配備されることになる。 ひ とつの機体にできるかもしれない。日本側の要求性能を米国がめざすF-35後継機に盛り込むことは産業政策上で有意義に思える。日本は今後五年以内に国産 戦闘機開発を始める構えで、F-3の呼称で2027年ごろに生産を開始しようとしている。防衛省はステルス技術と強力な戦闘機用エンジンに的を絞り基盤固 めを狙っている。 IHI が推力15トン(33千ポンド)の実証エンジンを開発する予定であると本誌は理解している。一方、三 菱重工 はすでに機体技術の実証用縮小機をATD-X心神の名称で製作中であり、防衛省は平成26年度に同機のテストを実施する予定だ。F-3生産は三菱重工の実施となる公算が大で、同機は有人機となるという。 . 実寸大の本開発は2016年(平成28年)あるいは2017年(平成29年)に開始され、試作型の初飛行を2024年ないし2025年と想定するのが防衛 省案である。量産開始を2027年とし、三菱重工業製F-2と2030年代半ばで交代する。さらにボーイングF-15Jを2030年代後半で交替する予定 だ。F-15は機齢が増えるが必要な改修を加えることで防空の主力として残る。 . ただしこの防衛省案の正確な位置づけは不明だ。とはいえ、同案は防衛省の希望内容を代弁し、正式な承認を期待しているのだろう。同案ではF-3を200機 生産と想定し、その前にロッキード・マーティンF-35ライトニングを配備する。日本はF-35合計42機の導入を決定済みで、ある。一方、米海軍・米空 軍は新型戦闘機の配備開始を2030年から2035年と仮決定しており、米海軍はF/A-XX、米空軍はF-Xの呼称を使っている。 防衛省は二年前にi3戦闘機の名称で研究活動内容を公表している。将来型戦闘航空機に先端技術を搭載する構想だが、一部では日本が米国の次世代戦闘機に技術提