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進化するプレデター無人機

Predator C Set For Testing At Edwards aviationweek.com Feb 19, 2010 ジェネラル・アトミックス-エアロノーティカルシステムズはFAAより同社開発のステルス・ターボファンエンジン搭載の無人機プレデターC アヴェンジャーの飛行テスト開始許可が出ることを機体している。飛行テストはエドワーズ空軍基地(カリフォルニア州)で実施の予定。 V字型尾翼と後退角付き主翼の同機は昨年4月に初飛行に成功しているが、同社は三ヶ月間の予定でテストを開始する意向。 今 までの同機の飛行テストは比較的制限された飛行区域に限定されており、同社のモハーベ砂漠試験施設付近のみとなっている。エドワーズ空軍基地に移動されれ ば飛行テストの高度も速度も制限がなくなる。アヴェンジャーの運用高度限界は6万フィートで、プラットアンドホイットニーカナダ製PW545Bエンジンに より最高速度は400ノットを僅かに上回る程度だという。二号機は今年後半に完成すると言う。 プレデターAを改修した米陸軍向けMQ-1C スカイウォリアーは今月初旬にヘルファイアP+ミサイルの実弾発射テストを完了している。このミサイルは無人機用にロッキード・マーティンが開発したもので360度で目標補足できる。 まもなくグレイイーグルと改称される予定のMQ-1Cは陸軍の長距離多用途無人機構想で開発されたもの。新編成の即応能力部隊(QRC)でイラクとアフガニスタンにおいて先行使用されている。 ガー ディアンUAVの税関国境警備隊(CBP)の洋上運用テストがカリフォルニア州ポイントマグー海軍航空基地で実施中であったが、2月11日に完璧な8時間 連続飛行の成功で完了している。機体下にAPS-134シーヴュー監視レーダーを搭載しているのが特徴の洋上飛行タイプは麻薬取引取締用に投入される。

センサーの性能向上で無人機の可能性は広がる

General Atomics Chief Forsees Advances In UAS aviationweek.com Feb 12, 2010 技術革新で無人航空機(UAS)の状況把握能力は5年のうちに大幅に向上すると無人機業界をリードするジェネラルアトミックスの会長兼CEOのニール・ブルーは考えている。 ブルーは通信リンクあるいは「帯域幅ダウン」が高解像度の広範囲状況把握機能の制約条件となっているという。これに加えて飛行中の複数の機体から送信されるデータの統合処理能力の機内搭載も必要だという。「キャッシュした情報からデータを統合すると非常に正確かつ高精度の目標所在地の情報が得られます」とブルーは本誌取材で語った。 もうひとつの課題は敵側による通信ネットワークへの侵入をどうやって防止するかである。「帯域幅ダウンを非常に高くすれば探知不能隣結果として暗号化も不要となります」という。「この技術はすでに利用可能で超広帯域の波形各種を使えます。その中のひとつが当社がチャイナレイクで実証していますし、これをオーストラリアが現在実験中で国防総省も関心を示すのではないでしょうか」 一方で国防高度研究プロジェクト庁(DARPA)は1.8ギガピクセル級のセンサーを試験中で、これによりジェネラル・アトミックス製の プレデターなら最高65機から同時にダウンリンクが可能で、単機で特定人物あるいは車両を都市規模の範囲の区内で追尾することも可能だ。自律型リアルタイ ム・ユビキタス地上監視画像システム(ARGUS-IS)の作動実証が昨年の6月から11月の間に実施されている。BAEシステムズはARGUS-ISの性能向上作業に取り掛かっており、今年内に実施予定のDARPAによる飛行実証の最終段階に間に合わせようとしている。 ●  漠とした話ですが、要は皆さんがお使いの携帯やデジカメの進化をはるかに超えた軍用のセンサー類の開発が進行中ということですね。無人機の発展性はま すます拡大するでしょう。先回お伝えしたような空中レーザーといい、戦闘のイメージを大幅に変える可能性がそこまで来ているということですね。それにつけ てもわが国が無人機開発、運用に大幅に遅れているのはどういうことでしょう。米海軍では海軍パイロット(Aviators)が無人機に反発している

ABLが飛行中ミサイルを連続破壊に成功

ABL Shoots Down Target, Engages Second aviationweek.com Feb 12, 2010 ミサイル防衛庁(MDA)の空中レーザー(ABL)が照射した化学レーザーが加速上昇中の弾道ミサイルを撃墜して高出力レーザーの有効性を証明した。 今回のテストは液体燃料弾道ミサイル一発およびテリア・ブラック・ブラント2発を対象としていた。このうちテリアは厳密には弾道ミサイルではないが、固体燃料弾道ミサイルの加速段階の想定として投入されている。この段階でABLが交戦する構想。また費用を節減できる。 実 験は2月11日実施され、747-400Fを改装したABL搭載機が単独で加速中のミサイルを追尾した。同ミサイルは移動海上艦艇から太平洋標準時午後8 時44分に発射後、数秒で捕捉している。システム内の低出力レーザーが大気中のゆがみを補正したあと、メガワット級の高出力レーザーを目標に照射した。 「上昇中の目標を加熱し構造上重大な故障を引き起こした」とMDA関係者が説明。交戦は全体で2分間で終了したという。 その一時間後にMDAは二番目の実験を実施。テリア・ブラック・ブラントミサイルへのレーザー照射は破壊前に停止された。MDAは今回の実証実験はすべての点で成功だったとしながらも、なぜ完全な破壊まで照射を続けなかったのかについては言及を避けている。 二回のレーザー照射の途中でABL機は着陸せず、化学物質の再充填は行われていない。 今回の実験は三回目の空中交戦試験で固体燃料目標の捕捉は二回目。一回目は2月3日で目標破壊に成功していたらしい。ただし、MDAがその事実を今になってはじめて明らかにした理由は不明。 ABLの作動原理はレーザーを目標ミサイルの外皮に照射して内部に不良を発生させ飛行中に破壊すること。 今 回の実験の実施場所はポイントマグー(カリフォルニア州)沖合の兵装試射場海域で、成功したことでABL計画が大きく前進した。ボーイングが主契約社とな り開発にはこれまで数多くの技術的な困難が立ちふさがり、予算も超過していたが、ペンタゴンの化学レーザー開発の中心的存在となっていた。昨年春の段階で 40億ドルが投入されている。MDAは2011年予算で990億ドルを要求して指向性エネルギー兵器体

B-2 英空軍も飛行訓練を受ける

British Pilots Train On Upgraded B-2s aviationweek.com Feb 8, 2010 ホ ワイトマン空軍基地(モンタナ州); 米空軍の装備の中でも最大級に貴重なもののひとつ、B-2スピリットステルス爆撃機は現在も性能改良がすすんでおり、同盟国にもその利用が許されている。 英空軍との間で長く続いている人員交換計画の一環としてB-2もその対象となったのは2004年のことであった。この決定は当時のブッシュ大統領がブレア 首相に当てて送った電子メールで下されたもの。英空軍の最初のパイロットが同機をオーストラリアに着陸させた。同計画による三番目の英空軍パイロットが訓 練を完了したところだ。 これ以外の米英交換計画と異なるのは、B-2では数ヶ月をホワイトマン空軍基地に滞在することだ。これにより同機の有資格パイロット合計80名の勢力が常時維持されることになる。 ホ ワイトマン空軍基地は米国中央部にあるが、実は最前線基地である。同機運用を常時即応体制に維持していることは昨年10月の核戦力運用即応体制査察 (NORI)でも確認された。同査察で不合格となった同基地内のB-2の機数は非公開情報だが、NORIの期間中に配備中のB-2の大部分が離陸できたと している。 B- 2部隊の全容を逐次理解することは困難がつきまとう。テールナンバー82-1068のB-2 は装備改良の試験機として利用されており、エドワーズ空軍基地(カリフォルニア州)に配備されている。常時二機はメーカーのノースロップ・グラマンのパー ムデール工場にあり、そのほかにも最低二機はホワイトマン基地でメンテナンス作業を受けている。同機をステルス母機に変えるレーダー・通信機器の改修が実 施されつつあり、ボーイングの30,000ポンド級大型貫通爆弾(MOP)の搭載作業も進行中だ。さらにボーイング、ロッキード・マーティン、セイセオン 共同開発の小口径爆弾II型も完成次第同機に搭載される予定。 将来の運用では各種兵装を同時に搭載し、たとえばバンカーバスターとともに小口径爆弾100発を搭載することが考えられ、同機は真の意味でハンターキラーとなるだろう。 同じ同盟国でも米英間のつながりははるかに密度の濃いものになっているようです。それにしてもB-2という高価なウェポンシステムは

DARPAプロジェクトの最新動向

Darpa Eyes SM-3 For Hypersonic Strike aviationweek.com Feb 4, 2010 国防高度研究プロジェクト庁(DARPA)は2011年度予算要求にアークライトArcLight 長距離高速攻撃兵器開発の飛行テストを盛り込もうとしている。アークライトはレイセオンのSM-3弾道弾迎撃ミサイルが原型。 SM-3ブロックIIのブースターと超音速滑空部分で構成するアークライトのペイロードは100から200ポンドで飛行距離は2,000海里を越える。性能ではマーク41垂直発進システムと同等規模。 2010年度予算では新素材の利用可能性について予算2百万ドルを投入している。2011年度予算では5百万ドルで中核技術開発と概念開発を開始する。 DARPA全体の予算は2011年度に31億ドルを要求しており、このうち3億ドルが高度航空宇宙システム関連となっている。 そのほかに67.6百万ドルで長距離対艦ミサイル(LRASM)開発があり、発射テストが開始される。主契約社はロッキード・マーティンで、ラムジェットを主動力とした高速ミサイルと低速低高度ステルスミサイルの双方を開発する。 60百万ドルがヴァルチャアVulture長期飛行可能太陽電池動力成層圏無人監視機の縮小規模実証機に、43.4百万ドルをアイシスIsisレーダー搭載無人成層圏飛行船の縮小規模実証機製作に投入する。 さらに35百万ドルをターボジェット・スクラムジェットのコンバインドサイクルエンジン地上テスト予算として計上し将来の極超音速機用に開発する。 2011年度からスタートする新規開発案件には7百万ドルで再利用可能宇宙機の概念開発があり、DARPAによれば民間企業による開発向け助成になるかもしれないという。 5.1百万ドルが無人機対抗措置に使われ、小型低速低高度飛行の敵無人機の発見技術を開発する。 DARPAの既存プロジェクトで次年度予算増額となるのは垂直離着陸変形陸上車両(12.1百万ドル)、多用途回転翼機実証機(11.8百万ドル)、編隊飛行中の空気効力低減対策用飛行テスト(1.3百万ドル)がある。 うーん、いつもDARPAのプ

ロシア第五世代戦闘機が初飛行に成功

Sukhoi's PAK FA fighter completes first flight  29/01/10,Flightglobal.com スホーイの第五世代戦闘機プロトタイプPAK FAが本日午前47分間の初飛行に成功した。 テスト飛行はコムソモリスクで行われ、テストパイロットはセルゲイ・ボグダンで、スホーイによると「大変良い結果」だったという。 「飛行中に同機の操作性、エンジン性能、主要システムの作動状況の初期評価を行いました。」(ボグダン) 飛行中に同機の降着装置の格納、引き下げが実施された。 PAK FAのエンジンはNPOサターン「117型」が二基でスホーイSu-35とSu-27Mに搭載の117Sエンジンの改良型だ。機内の統合飛行制御システムでエンジン他機内の主要システムを制御する。  スホーイによると同機には複合材料が使われている他、より進んだ空力学技術によりエンジンの排気特徴を減らしておリ、「前例のない小さな レーダー断面積を実現し」ているという。その他、より進んだフェイズドアレイレーダーを搭載している。昨年のモスクワMAKSエアショーにおいてティコミ ロフNIIPが同機用に開発したアクティブ電子スキャンアレイレーダーを展示していた。 PAK FAに第四世代戦闘機部隊を加え、ロシア空軍は次の10年間の対応力を備えることになる。 PAK FAの飛行試験は2012年まで続き、その後ロシア空軍は同プロジェクトの成否を決定する。同機の量産型はT-50と呼称される見込み。 あるいは同機の設計を元にロシア・インド共同開発の第五世代戦闘機に発展する可能性がある。

電子戦装備の開発が進展しています

  戦闘機の話題になると急にアクセスが増えていますが、地味ながら電子戦の話題です。無人機と電子戦は日本がこれから力を入れなければならない分野ですね。 Electronic Warfare Evolves aviationweek.com Jan 22, 2010 電子戦の重点は防御ではなく攻撃に移るだろう。電子パルス、相手方の情報を混乱させるデータ・ストリーム、アルゴリズムが次世代ジャマーNext-Generation Jammer (NGJ)に搭載されるだろう。 米海軍へのNGJの配備は2018年の予定。 EP-3Eの後継となるEP-X情報収集機の最終仕様案、設計案は未定だ。 EP-Xは敵の信号を探る目であり耳となってNGJで撹乱、操作を行う構想だ。敵の信号発信源を正確に捉えることが鍵となる。 EA-18GグラウラーがNGJ搭載の主力となる。次に海兵隊のF-35に装備されるだろう。空軍のF-35Aがこれに続き同時並行で大型高速の無人機への搭載が実現するはずだ。 JSFの開発当初から電子戦に応用する構想があるが、電子装備向けの補助電源の確保が課題だ。 海軍の視点は地対空ミサイルが高性能になるほど発信する波形が複雑になることから低出力ジャミングにより敵の防空システムに攻撃を加え対応能力を低下させることであり、要は敵のネットワークを使えなくさせることだ。 そこで海軍の優先事項は既存のALQ-99ジャマーポッドの性能を向上してNGJの能力をEA-18Gに搭載することであり、F-35Aに搭 載することだ。空軍はかねてからスタンドオフ能力を求めており、B-52を電子戦に応用する構想があったが現在は継続していない。そこで空軍もNGJに関 心を寄せており、空軍が求める周波数帯が微妙に違っていることもあるが、基本設計は空軍機にも搭載可能なものだ。 レイセオンによると空軍から2012年締切で情報の提供が求められてきたと言う。同社の通信・電子攻撃・偵察監視ポッドを発展させる構想のようだ。 要求されるジャミング有効距離は秘匿情報だが情報を総合すると水平線の湾曲を考慮するとざっと200マイルというところだろう。B-52利用 案はこれよりも大きな距離を想定していたが、現有のEA-6