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速報 米空軍T-X事業にボーイング案が採択されました

ボーイングは一度は防衛産業から撤退との観測もありましたが、ここに来てMQ-25受注に加え一気に防衛産業の大手に返り咲きましたね。T-Xは今後別の機材にも発展する可能性があり目が離せない存在になりそうです。韓国が絡んだロッキードは無念でしょう。 Boeing just won a contract worth up to $9 billion to build the Air Force's new training plane ボーイングが米空軍次期練習機調達事業で90億ドル上限の契約を獲得  Idrees Ali and Mike Stone, Reuters https://www.businessinsider.com/boeing-wins-9-billion-contract-for-new-air-force-training-plane-2018-9 ボ ーイング・カンパニー が米空軍向け次期練習機選定に残り、92億ドル上限の契約を勝ち取ったと空軍が9月27日発表した。 ボーイングはスウェーデンの Saab AB と新型機を共同提案し、 ロッキード・マーティン 案、 レオナルド DRS案を破った。 米空軍は351機調達する予定。2034年にフル稼働を期待する。 今回の受注でボーイングは防衛事業での立場を大幅に強めた。 A T-38 Talon flying over Edwards Air Force Base Department of Defense A T-38 Talon takes off at at Beale Air Force Base, California, August 21, 2018. Air Force/Staff Sgt. Ramon A. Adelan ボーイングは防衛事業で大型受注を逃してきたが、同社防衛宇宙セキュリティ部門のCEO、リアン・キャレットは2016年2月の就任後、受注成功に向け同社を導いてきた。 ボーイングに破れたロッキードはT-50練習機(韓国航空宇宙工業と共同開発)を提案し、イタリアのレオナルドDRSは既存M-346の改修型をT-100として提案していた。 米空軍は導入後50年超となり老朽化したT-38の後継機を求めていた。専門

米空軍T-X選定で考慮すべきポイントはこれだ

  Choosing A New Trainer Might Prove Challenging For The Air Force 新型練習機選定は米空軍にとって重要な作業となる Dan Goure July 17, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/choosing-new-trainer-might-prove-challenging-the-air-force-21572 米空軍は新型ジェット練習機T-Xで契約企業を今年後半に選定し、老朽化進むT-38タロン後継機を実現する。調達規模は350機と大規模ではないが重要案件だ。第五世代機のF-22、F-35で複座型がなくパイロット養成は基礎飛行訓練からいきなり世界最高水準の機体に移行する。そのため新型練習機にも高性能が必要で最新鋭エイビオニクスで飛行速度も十分高速にし訓練生に第五世代機に必要な技能を獲得する機会を作る必要がある。 T-X最終提案を出しているのは三社で、 ボーイング が Saab と組んで完全新規設計を、 ロッキード・マーティン は 韓国航空宇宙工業 のT-50原型案、 DRSテクノロジーズ が親会社 レオナルド の支援を受けM-346を元にT-100を提案している。各社はパイロット養成システムを高性能シミュレーターや地上配備の支援設備も含め提案している。 選定のどこが難しいのかと思う向きがあるかもしれない。T-Xは単一ミッション機をめざし、戦闘投入は想定しない。製造機数は比較的小規模だ。高性能戦闘機、新型空中給油機KC-46、新型爆撃機B-21の決定と比較すればT-Xの選定など「朝飯前」ではないか。 だが新型高性能練習機選定には考慮すべき要素が多い。まずコストだ。空軍の要望は最低価格だが、基本性能を満たすものを選定するともしている。空軍が長期間にわたる機体改修で戦闘機、爆撃機、給油機、情報収集機で相当の費用を覚悟する中、T-Xで予算節約が望ましいのだろう。 ただ価格だけが選定基準ではない。評価部門はリスク要因に注目するはずだ。その一つに技術リスク、言い換えれば技術成熟度がある。T-X訓練システムのすべての構成部品やサブシステムが期待通りに機能し最初から仕様通りに動くか。新型機では長期テス