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★★歴史に残らなかった機体(8)ヴォートF-8スーパークルセイダー

The F-8 Super Crusader: The Hot Navy Fighter that Almost Replaced the F-4 Phantom  F-8スーパークルセイダーは米海軍がF-4ファントムの代わりに採用寸前までいった Michael Peck April 30, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-f-8-super-crusader-the-hot-navy-fighter-almost-replaced-20405 もし事情が事情なら冷戦時の米海軍トップ戦闘機はF-4ファントムの代わりにF-8クルセイダーになっていたはずだ。 北ベトナム上空でMiGを次々と撃墜したあのクルセイダーではない。F8Uを大型化しもっと強力にしたXF8U-3だった。 クルセイダーIIIはメーカーのチャンス・ヴォートが海軍が採用したクルセイダーIおよびIIに続き開発した。名前がややこしいがクルセイダーIIIは大型機で以前の型と別の機体といってよい。 スーパークルセイダーは1958年6月に初飛行した。「ダッシュIIIの全般的性能はずば抜けていた」と航空記者スティーブ・ペイスがクルセイダーの歴史をまとめた著書で述べている。「ダッシュIIIの公式最高速度記録はマッハ2.39で、マッハ2.6も無理ではないと見られていた。当時はマッハ3も実現可能との意見もあった。スーパークルセイダーはマッハ2.2の連続飛行を高度68千フィートで実現した。6-G操縦能力があり5.5G旋回をマッハ2.2で行えた。同機は単発機で世界唯一のマッハ2.4を実現した」 スーパークルセイダーは以前のクルセイダーといろいろ違う点がある。エンジンはJT-4ターボジェットに換装され出力が増え高速で上昇率、最高高度が伸びた。全天候性能、航続距離の拡大、飛行制御性能の拡張、操縦性の改良とならび引き込み式の腹部安定板二枚を追加した。チャンス・ヴォートは尾部にロケットエンジンの追加で加速力を増やす提案までしていた。 皮肉にもファントムはヴィエトナムでは性能不足の扱いだった。機関砲を内蔵せず、初期の空対空ミサイルは信頼性に欠けていたからだ。これに対してクルセイダーIおよびII型は機