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米空軍OA-X軽攻撃機構想のめざすもの、ローエンド戦闘にはローエンド機材を

筆者一押しだった軽ジェット機スコーピオンは一次評価で落選ですか。OA-Xのめざす費用対効果では優秀だったのですが....F-22を無理やり投入したというのはゲイツ元長官がF-22ではアフガニスタン等の低甚度戦では無用の長物と発言して早々に調達を打ち切ったことへの腹いせだったのでしょうか。でも今から軽攻撃機を作っても今度は中ロといった互角の戦力を有する大国相手の作戦が中心となっており、やることが半周遅れですね。スコーピオンの芽がなくなりOA-Xにすっかり興味がなくなりました。 Wilson: Leave High-End Fighters Out of Low-End Fights ローエンド戦闘にハイエンド戦闘機を投入するのはナンセンス(ウィルソン空軍長官) May 30, 2018 Jen DiMascio | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/wilson-leave-high-end-fighters-out-low-end-fights USAF 2 017年11月、F-22ラプター編隊がアフガニスタンの麻薬工場を空爆した。だが空軍長官に言わせればこの攻撃は実施すべきでなかったことになる。 「何もハイエンドのステルス戦闘機で麻薬工場一か所を攻撃しなくてもいいのでは。コスト効果比が悪い攻撃の極致だ」とヘザー・ウィルソンは大西洋協議会の場で5月29日語った。 このため空軍は軽攻撃機実証を続けているのであり、目標は時間当たり$5,000-$10,000での作戦運用で、第五世代戦闘機ではこれが$30,000超となる。 空軍は軽攻撃機実証OA-XはホローマンAFB(ニューメキシコ州)で第二段階に入っており、 シエラネヴァダ/エンブラエル A-29スーパートゥカーノ及び テキストロン・エイビエーション AT-6Bウルヴァリンの二機種についてセンサー、兵装運用、長期運用の可能性について比較検証を続けている。 ウィルソン長官は空軍としては短期間での兵装調達能力を証明しつつ、軽攻撃機をネットワーク上で中継地点にできると証明したいとする。 「この軽攻撃機にもネットワークを搭載し地上部隊や前線航空統制官とつなぎ

軽攻撃機選定、米空軍は自らの調達を真剣に考えていないのでは?

Will USAF Actually Buy A Light Attack Aircraft This Time? 米空軍は軽攻撃機を真剣に調達するつもりがあるのか The U.S. Air Force does not have the best track record of putting procurement dollars toward light attack 米空軍に軽攻撃機調達で 成功実績はない Feb 5, 2018 Lara Seligman | AviationWeek.com http://aviationweek.com/defense/will-usaf-actually-buy-light-attack-aircraft-time 米 国も軽攻撃機を導入して中東の戦闘員に対処すべきとの意見 の方にとって、米空軍が上位二機種の戦闘実証を省略してそのまま調達戦略を立案することに決めたのは朗報だろう。  だが実際に軽攻撃機部隊に予算を投じることになるのか確実ではなく、空軍はこの面で実績は芳しくない。  空軍は昨年夏に既存機4型式をホローマンAFB(ニューメキシコ)に持ち込み各機の特性を確認した。 シエラ・ネヴァダ = エンブラエル のA-29スーパートゥカーノ、 テキストロン のAT-6、同じくスコーピオン、 L3 - エアトラクター のAT-802Tロングソードで、空軍上層部は繰り返し実証がうまく行けば、次の段階は上位機種を実際の戦闘場面で実証すると言っていた。  ここにきて空軍は決定に必要な情報は十分得られたので戦闘実証は行わないとする。何が起こったのか。空軍としては購入前に実際の戦闘環境で対象機の地上部隊支援性能を確認したいはずだ。  空軍のこれまでの実績を見れば今回の軽攻撃機議論が理解できる。   「OA-X」構想は2007年にまでさかのぼる。イラク戦が激化しピークとなり空軍力への支援要請が最高潮に達した。低コスト代替策として戦闘員相手に安価で低性能武器で対抗する構想だった。  コロンビア空軍がターボプロップ軽攻撃機を供用しているのに触発され、空軍内部で費用対効果の研究が始まった。コロンビアはエンブラエルのA-29スーパートゥカーノ以外にEMB-312トゥカーノ、ヴィエト

米空軍の軽攻撃機実証はターボプロップ二機種に絞り込み、スコーピオンは落選

US Air Force kills combat demo for light attack aircraft 米空軍は軽攻撃機で比較検証対象を絞り込んだ   次回実証ではA-29スーパートゥカーノとAT-6ウルヴァリンが対象に絞り込まれた。スコーピオンは選外となった。 By: Valerie Insinna     https://www.defensenews.com/air/2018/02/02/us-air-force-kills-combat-demo-for-light-attack-aircraft/ 米 空軍は軽攻撃機の次回実証の対象を二型式に絞り込んだ。ターボプロップ機が選ばれた。予定していた実戦実証はおこなわない。 次回実証は2018年5月から7月にかけデイヴィス-モンタン空軍基地(アリゾナ)で テキストロンエイビエーション AT-6ウルヴァリンと シエラネヴァダ = エンブラエル A-29スーパートゥカーノを対象とする。テキストロンのスコーピオンと L-3テクノロジーズ AT-802Lは落選となった。 「実戦実証の代わりに各社と整備性、データネットワーク機能、センサー機能を試すこと年、最も有望な軽攻撃機候補のAT-6とA-29を対象にする」と空軍長官ヘザー・ウィルソンが発表した。「これにより迅速な調達に必要なデータを集める」 米空軍は軽攻撃機の飛行実証を行うと2016年に発表していた。その時点で航空戦闘軍団司令官マイク・ホームズ大将は安価な既存機種で近接航空支援の要求に答えられるかを試したいと希望を述べて中東を念頭にA-10やF-16で実施中のコストと比較したいと述べていた。 軽攻撃機数百機を調達すれば利点は多い、と推進派は述べる。保有機材が多ければ運用効果が上がり、パイロット訓練も毎年増やせるというのもその一つだ。 さらに低コストで取り扱いが楽な機体を導入すれば「相互運用効果があがる」と空軍参謀総長ディヴ・ゴールドフェイン大将が述べている。つまりF-35やF-15が高価すぎて導入できない各国との共同作戦の実施が視野に入るという。 初回の飛行実証を視察にホローマン空軍基地(ニューメキシコ)にやってきた空軍上層部は戦闘実証が次の段階と言っていた。ただし、中東に機材を持ち込まなくても軽攻撃機

テキストロンのスコーピオンは米空軍OA-X選考に残れるのか

以前から気になっているスコーピオンですが、いよいよ運命の別れ目になりそうです。今夏の米空軍実証では同機の性能が嫌でも目に付くはずですが(同機は唯一のジェット機)、予断を許しません。一方、同機に関心を示す海外国がサウジアラビアとはじめて明らかになりましたね 。   Could Textron's Scorpion Light Attack Jet Take Over the OA-X Competition?  テキストロンのスコーピオン軽ジェット攻撃機はOA-X選考に残れるか Dave Majumdar July 20, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/could-textrons-scorpion-light-attack-jet-take-over-the-oa-x-21610 テキストロン は同社が自主開発したスコーピオン軽攻撃ジェット機を米空軍が今夏主催するOA-X実証に出場する準備を進めている。 同社からはビーチクラフトAT-6ターボプロップ軽攻撃機も加わり、OA-X実証が正式な調達事業になり、300機程度の採用を2022年めどでテキストロンとしては期待したいところだ。 OA-X実証の結果でスコーピオン採用となればテキストロンにも意味が出てくるし、海外でも採用国が出てくるかもしれない。反対の場合、スコーピオンはお払い箱行きになりそうだ。 同機の生産型仕様を見たいとする向きも海外にあるが、OA-X結果を待つ向きもある。 「空軍の実証結果を待とうとする動きもあり、他方で当社と詳細を協議中の向きもあり実際の運用想定と予算検討をしている向きもあります」とテキストロンCEOスコット・ドネリーが投資家向け業績報告会で7月19日に述べている。 「今回の実証に本腰を入れているのは米空軍の評価のみならず海外顧客数か国も結果を注視していると思います」 OA-X実証は8月の予定でスコーピオン量産仕様機が投入される。空軍からは評価は厳格に行う旨の連絡があったという。 「空軍の実証では各機に各種のミッションシナリオで性能、実用性を試し、8月から始め9月かまでかかるかもしれない」とドネリーは見る。 「単純な合否の判定はなく、ど

米空軍OA-Xの比較検証は今夏実証、勝者は?

一番興味を惹かれる機体がスコーピオンですが、選定はA-29になるのではないでしょうか。ただしいきなり一機種に絞り込むようではないためスコーピオンにも目があると思いますが、皆さんはいかが考えますか。   New Air Force Light-Attack Plane May Soon See Combat Operations 米空軍のめざす新型軽攻撃機候補が即戦闘作戦に投入される可能性がある Kris Osborn  SCOUT WARRIOR http://www.scout.com/military/warrior/story/1791556-new-af-light-attack-plane-may-soon-see-combat 米空軍が進める軽攻撃機構想で実弾発射試験に投入する候補機種を実際の戦闘シナリオに送ると空軍上層部が説明している。 OA-X軽攻撃機は低コスト、民生仕様での製造で戦闘投入可能な機材で航空優勢を確立した環境で各種ミッションを容易に実現する想定だ。F-15やF-22のような高性能高価格機材をISIS攻撃のような対地攻撃に投入せず貴重なミッション時間を節約できないか。これが構想の出発点だった。. 今夏に空軍は提案中四機種を実弾発射試験で比較検討する。 「実弾発射飛行テストでは広く使われている戦闘機攻撃機用兵装を試し、軽攻撃機としての性能を現行機種と比較する」と空軍広報官エミリー・グラボウスキ大尉がScout Warriorに説明している。 空軍が試すのは シエラ・ネヴァダ のA-29スーパーツカーノ、 ホーカー・ビーチクラフト AT-6、 テキストロン のスコーピオンジェット、 エアトラクター のAT-802Uだ。 評価試験では各種武装の投下、センサー機能、監視偵察機能と各種ミッションを戦闘状況を想定して行う。 各シナリオでは実際の戦闘状況を想定し近接航空支援、航空阻止、戦闘捜索救難、攻撃偵察がある。 アーノルド・バンチ中将(調達担当空軍次官補付き軍事補佐官)はScout Warriorに対し一ないし二機種を戦闘投入する可能性があると紹介した。「良好な結果が得られれば戦闘実証したい。一部の機種を作戦戦闘シナリオに投入し限界を確認したい」 事業には相当の予算

★★★米空軍軽攻撃機OA-X実証は来月実施へ、スコーピオン、AT-6、A-29が登場

Scorpion: Textron Airland 鳴かず飛ばずのスコーピオンですが、ここでひとつ当たりを付けたいところでしょう。しかし軽攻撃機の本命はターボプロップ機でしょうか。ここでも軽攻撃用途以外も想定しパイロット養成が米空軍の急務であるのがうかがわれます 。 Scorpion, AT-6 and A-29 Chosen For Light Attack Demo 軽攻撃機実証の対象に選ばれた三機種はスコーピオン、AT-6、A-29 May 15, 2017  Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/scorpion-6-and-29-chosen-light-attack-demo 米空軍が今夏実施する軽攻撃機OA-X実証の対象機に テキストロン からスコーピオン・ジェット機およびAT-6ウルヴァリン・ターボプロップ機、そして シエラネヴァダ = エンブラエル のA-29スーパー・トゥカーノの三機種が選ばれたのは業界で当然との声が強い。 各機は低コスト軽攻撃機として対テロ任務用に採用となる可能性がある。 このうちスーパー・トゥカーノは米空軍軍用機型式証明を有する世界唯一の軽量小型支援機で本命といわれてきた。近接航空支援(CAS)用のターボプロップ機で低脅威環境での対ゲリラ戦や偵察ミッションを想定し、アフガン空軍が供用中だ。高温かつ過酷環境での運用を想定し、操縦性がすぐれ高温を放射しない。またジェット機のほとんどより運航経費が低い実績は、予算が厳しい中で有利だ。米空軍はOA-Xのねらいのひとつが経済性だと述べている。 「A-29は戦闘機パイロット養成にぴったりの機体です」と エンブラエル・ディフェンス&セキュリティ の社長兼CEOジャクソン・シュナイダーは語る。「つまりパイロット訓練を念入りに行い、迅速かつ安価にこれを実施すれば他機材は本来の任務に専念できます」 テキストロン・エイビエーション のAT-6も低価格ターボプロップ機で原型はビーチクラフトのT-6テキサン練習機だ。米軍で広く使われており、カナダ、ギリシア、イラク、イスラエルにも採用されている。