いつも思うのですが、米国連邦議会の議員にはこうした調査報告が定期的に提供され、判断の材料となっているのですね。週刊誌ネタで政府を追求できる日本の国会とは大違いですね。では、日本にも専門の調査部門が必要でしょうか。残念ながら現在の国会議員の資質をながめると、どんな形の報告であれ、受け入れがたいものについては拒絶し、事実を事実として受け止められる方は極めて少ない気がします。指導者の資質が国民の資質を反映するという指導者原理が正しく働いている気がします。USNI Newsの記事のご紹介です。 以下は、2024 年 1 月 30 日付の米国議会調査局の報告書「中国海軍の近代化: Implications for U.S. Navy Capabilities - Background and Issues for Congress」の抜粋である。 報告書より 海軍近代化を含む中国の軍事近代化は、米国の国防計画と予算編成上の最重要課題である。中国の海軍近代化努力は、1990年代初期から約30年間進められており、中国海軍ははるかに近代的で能力の高い部隊へ変貌してきた。中国海軍は、中国近海地域で強大な軍事力であり、西太平洋、インド洋、ヨーロッパ周辺海域の広範な海域で、多数の作戦を展開している。 中国の海軍は、東アジアで最大で、2015年から2020年にかけて、戦闘艦艇数で米海軍を上回った。DODは、中国海軍は「主要な水上戦闘艦、潜水艦、外洋水陸両用艦、水雷戦艦、航空母艦、艦隊補助艦を含む370隻以上からなる戦闘力を持つ世界最大の海軍である」と述べている。特筆すべきは、この数字には対艦巡航ミサイル(ASCM)を搭載する約60隻の紅稗級哨戒艇が含まれていないことだ。中国海軍の戦闘艦艇は、2025年までに395隻、2030年までに435隻に増加すると予想される。 これに対して米海軍は、2024年1月29日現在、292隻の戦闘艦艇を保有しており、2024年度予算提出案では、2030年度末までに290隻を保有すると予測している。米軍当局者やその他のオブザーバーは、米国の造船産業の能力と比較した中国の造船産業の能力、そしてその結果としての中国海軍と米海軍の相対的な規模と能力に関する傾向で懸念や警戒を表明している。 中国の海軍近代化努力は、艦船、航空機、兵器、C4ISR(指揮統制、通信、コン
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