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最新鋭戦闘機のホットな市場として注目を集めるアジア:GCAP共同事業での日本の立ち位置、F-35・F-15EXの導入状況....

  次期戦闘機の輸出可能性をめぐり、人殺し兵器の輸出に反対などと方向違いの主張が出ていますが、国際共同開発として日本が他国と同じレベルに立つ必要があるわけで、これは感情やイデオロギーとは無縁のきわめて論理的な選択なわけです。それもあわせ、アジア・太平洋が新型機の大きな市場になりつつあるのを実感します。National Defesenがシンガポール航空ショーでの取材を元にうまくまとめてくれましたのでご紹介します。 BAE Systems image 最新鋭戦闘機のホットな市場として台頭するアジア イ ンド太平洋地域は世界的なホットスポットとなりつつあり、航空宇宙産業や地域各国の軍用機、特に戦闘機でアップグレードに多額の投資が行われている。  2月に開催されたシンガポール・エアショーを前に、シンガポール空軍の総司令官ケルビン・コン少将 Maj. Gen. Kelvin Khongは、同国空軍の最新状況についてインタビュー記事を発表した。  ウクライナからイスラエル、紅海に至るまで、今日の「紛争は、将来の空軍が対処する必要のある新たな脅威を明確に示している」とコンは書いた。特にウクライナ紛争は、「航空優勢を達成することの重要性を補強した」。「もしどちらかが制空権を獲得していれば、紛争はまったく異なる軌道をたどっていただろう。紛争がここまで長期化しなかった可能性が高い」。  シンガポールは、2030年代半ばから運用中のF-16戦闘機隊を退役させる準備として、次世代戦闘機隊を調達している。2020年、米国務省の国防安全保障協力局は、ロッキード・マーチンF-35B短距離離着陸戦闘機最大12機のシンガポール向け売却27億5000万ドル案件を承認した。  エアショーの翌週、シンガポール国防省は12機のF-35Bに加え、8機のF-35A通常型離着陸機も取得すると発表した。  シンガポール空軍は、次世代戦闘機の購入にあたり、現在および将来の作戦上の要件を満たすため、タイムリーかつ費用対効果の高い購入を確実にするため、段階的アプローチを採用した。「F-35は、先進的なセンサーや通信システムなど、先進的な能力を備え、マルチロールF-15SGと連携して、脅威の激しい環境でRSAFの戦闘力を強化する」。  ロッキード・マーチンのF-35国際事業開発担当ディレクター、スティーブ・オーバーは、シン

インドネシアがF-15EX導入の意向。海外セールスで初となる。多様な機種を運用するインドネシア空軍はこの新鋭戦闘機で南シナ海の国益を守ろうというのか。

  インドネシアは、フランス製ラファール戦闘機の購入に続き、F-15EX派生型戦闘機24機の購入を計画している   イ ンドネシアは、 ボーイング から最大24機のF-15EXイーグルIIマルチロール戦闘機を購入すると正式に約束し、同型機で最初の海外オペレーターになる。契約にはアメリカ政府の署名が必要だが、アメリカ国務省は以前、F-15IDとして知られるF-15EX派生型のインドネシアへの対外軍事売却の可能性を承認しているため、おそらく形式的なものだろう。このバージョンは現在F-15INDと改名されているが、この構成が、一部の米国固有の装備が削除される以上の、重大な、あるいはそれ以外の違いを含むかは不明である。 最大24機のF-15INDを購入するための覚書(MoU)は、昨日、ミズーリ州セントルイス(F-15の生産施設がある場所)で、インドネシア国防省の防衛施設庁の責任者であるユスフ・ジャウハリ航空少将 Air Vice Marshal Yusuf Jauhari と、ボーイング・ファイターズの副社長兼プログラム・マネージャーマーク・シアーズ Mark Sears によって署名された。 また、インドネシアのプラボウォ・スビアントPrabowo Subianto国防大臣も出席し、F-15の生産ラインを見学した。F-15のコックピットにはスビアント大臣の名前が刻まれ、記念撮影も行われた。 「インドネシアにとって重要なF-15EX戦闘機の調達を発表できることをうれしく思います」とスビアント国防相は述べた。この最新鋭戦闘機は先進的な能力で我が国を守り、安全を確保する」と付け加えた。 ボーイングとインドネシア政府関係者が、F-15INDとF-15EXを区別して話していることが注目される。 ボーイングはプレスリリースの中で、F-15EXを「デジタル・フライ・バイ・ワイヤ飛行制御装置、新しい電子戦システム、全面ガラス張りのデジタル・コックピット、最新のミッション・システムとソフトウェア機能を備えた、これまでに製造されたF-15の中で最も先進的なバージョン」と説明した上で、「これらはすべて、新しいF-15IDNを提供する際に活用される」と述べている。 「当社はF-15EXの能力開発に長年の専門知識を投資してきました。世界でF-15のような戦闘機は他になく、このプラットフォームはイン

インドネシアF-15EX購入で支払い能力にボーイングが懸念。総額1兆円。同国は分割払いを主張。

  米空軍第48戦闘航空団が、英サフォーク州ブランドン近郊の英空軍レイケンヒースの米軍基地からNAT合同演習「ポイントブランク」に参加すべく、ボーイングF15-Eストライクイーグル戦闘機が離陸した。Photographer: Simon Dawson/Bloomberg , Photographer: Simon Dawson/Bloomberg   ボ ーイング が提案した、インドネシアへの新型F-15戦闘機36機と装備品の売却は、資金調達をめぐる暗礁に乗り上げていると、関係者が語った。  ボーイング幹部は今週ジャカルタに飛び、インドネシア政府関係者とこの取引で協議したと、関係者は述べた。  ボーイングは、東南アジア最大の経済大国インドネシアが購入資金を調達できるか懸念しており、インドネシア側は分割払いを主張している、と関係者は語った。会議は決定的な成果なしで終わり、今年末までの契約締結はおそらく延期されるだろう、と言う。   地政学的に、この発注は、同地域の重要なパートナー強化する意味で、アメリカの国益に極めて重要である。国務省は2月に売却を承認しており、機体の評価額は約95億ドル(約1兆円)。また、取引では約44億ドルの関連機器も別にある。  ボーイング広報は、インドネシアの空軍および国防省の「高官と有意義で生産的な会話を続けている」と述べ、ブルームバーグ・ニュースに対し、米国およびインドネシア政府にさらなるコメントを求めていると伝えてきた。インドネシア国防省には、コメントを求めたが返答はなかった。  インドネシアは今年初め、ダッソー・エイヴィエーションSAとラファール戦闘機42機(81億ドル相当)の契約に調印している。  先月末、インドネシアのプラボウォ・スビアント国防相は、ボーイングとの交渉が進行中であると述べた。また、資金調達に関する課題も示唆した。  プラボウォは当時、地元記者とのメディアブリーフィングで、「一度に購入することはできないが、分割払いが必要と明確に要請した」と述べた。「政府は常に経済発展などを優先しています」。"  インドネシアにとって、F-15購入は軍の近代化の一部である。しかし、パンデミックによる財政圧迫、インフレの高騰、インフラ・プロジェクトの完了を考えると、軍隊は財源で他部門と競わなければならないことになる。■ Boei

インドネシアがラファール、F-15EXをと同時調達の意向。ラファール先行し、国務省が慌ててボーイング機販売130億ドルを承認。南朝鮮のKF-21共同開発はどうなるのか。

  F-15EX がオハイオ州ライトパターソン基地の駐機スポットへ移動中, Nov. 8, 2021. (U.S. Air Force photo/Jaima Fogg) ( メディア関係者の皆様へ。F15ではありませんのでご注意ください ) イ ンドネシア国防相プラボウォ・スピアント Prabowo Subianto はラファール、F-15EX双方の導入に意欲を見せており、国防予算を増額する同国で大型案件が出そうだ。 米国務省はインドネシアへの ボーイング F-15EX36機推定139億ドル売却を承認した。直前にインドネシアは ダッソー・ ラファール導入を発表していた。 「ラファール42機導入で合意できた。本日契約に署名し、まず6機、その後36機を調達する」とのスブリアント国防相発言をFrance 24が伝えている。 同相はラファール、F-15EXともに導入したいとの意向を表明していたが、今回の販売承認で国務省はラファールと合わせインドネシア仕様F-15EXの並行購入を可能とした。なお、同機はF-15IDと呼称される。 国防安全保障協力庁(DSCA)の発表では国務省が海外軍事販売として案件承認したとあるが、FMS案件が承認されても商談がまとまるわけではない。契約調印後に当初の見積もり価格と実際の一括価格が異なることがあるためだ。 ボーイングは議会が同案件の通知を受けたことを歓迎し、以下の声明を発表した。 「F-15によりインドネシア空軍に高性能の作戦能力が実現します。堅実な補給基盤があり、次代の技術ロードマップに基づく産業協力の機会がインドネシア産業界に生まれます」「議会承認が下り次第、米イ両国政府を支援し、案件が実現するべく動きます」 インドネシア関連のDSCA通告案件では2020年7月に総額20億ドルでのMV-22ティルトローター8機調達案件が先にあった。 今回提示の内容ではF-15ID36機の他、F110-GE-129またはF100-PW-229エンジン87基、AN/APG-82(v)1 高性能電子スキャンアレイレーダー45基、AN/ALQ-250イーグルパッシブアクティブ警戒生存システム45基、高性能ディスプレイコアプロセッサー(ADCP)IIデジタルコンピュータ48基、AN/AAQ-13 LANTIRN 航法ポッド40基、AN/AAQ-33スナイパー高性

アジア太平洋の重要位置にあるインドネシアへ米中の関心が強まる。非同盟主義の同国も中国を意識し軍備増強、西側との協力強化に向かうが、中国との関係も維持する姿勢ですっきりしない。

  Business Insider記事からのご紹介です。 インド太平洋地区での影響力をめぐり米中両国が綱引きしている 注目を集めるインドネシアは一方の陣営に組みすることに抵抗を示してきた だが中国への懸念が高まる中でインドネシアは軍備増強に乗り出した イ ンド太平洋で緊張が高まりを続けており、中国の経済成長と軍事力近代化に域内のみならず世界各国が懸念を強めている。 米中両国が域内で影響力を強めようと競合する中、両国から注目を集める国がある。歴史を通じ外交関係で一定の距離を保ってきたインドネシアだ。 人口270百万人のインドネシアは世界第四位、アジアでも三番目の大国だ。17千を超える島しょ国家で太平洋とインド洋を結ぶ位置にあり、重要なマラッカ海峡を抑える位置にある。 「これからの地政学でインドネシアの戦略的位置は重要性を強めていく」というのが戦略国際研究センターのアジア日本部門上級研究員マイケル・グリーンの見解だ。 中国、域内、さらに世界にとってインドネシアの重要性はどれだけ強調しても足りない。同国は大部分の問題で中立を維持しつつ、大幅な軍事力強化を目指している。 非同盟主義の伝統 インドネシアは超大国の一方の陣営にくみすることを避けてきた。オランダ植民地だったが1949年にスカルノ大統領の下で独立を勝ち取って以来、反帝国主義を貫いてきた。 インドネシアは非同盟運動を冷戦時に提唱し、1955年に第一回世界会議を主催した。1960年代に入り中国や共産主義ブロックへの傾斜を強めた。 これに対し米国西欧の支援を受けた軍部が1965年にインドネシア共産党員を粛正し、左翼陣営や少数派を活動停止させた。 この中で50万人から3百万人が1965年から1966年にかけ殺害されたといわれ、共産主義は今日も禁止されたままだ。ただし、インドネシアは西側に完全に組したわけではない。 グリーンは「インドネシアの対米関係の歴史は複雑で振り子のように行き来している」と表現。 インドネシアの西側との関係は20世紀後半に気まずくなった。オーストラリアがインドネシアの人権実績を非難し、米豪両国が東チモール独立運動を支援したためだ。 2000年代に入ると米軍の中東介入をインドネシアは否定的にとらえた。同国は世界最大のイスラム教徒を抱える国家である。 その後の関係修復の背景に安全保障面の協力の強化、特に対

中国がインドネシアの戦略地点で傍若無人な水中調査活動を行っているのはPLAN潜水艦作戦に資するデータ収集が目的か。神経を高ぶらせるインドネシア

  HI Sutton Image   中 国政府の観測船がAIS(自動位置情報システム)を切ったまま航行しているのをインドネシア政府が見つけた。インドネシアでは中国の無人水中機(UUVs)が見つかっており、関連を疑う声が出てきた。   観測船向陽虹 Xiang Yang Hong 03は1月6日に海南島の三亜を出港している。インドネシア沿岸警備隊がスンダ海峡付近で同船を停船させたのは1月11日の週のことだった。重要地点の同海峡を通行する船舶はすべてAISを作動させることになっているが、向陽虹03はAISが故障したと説明したと記事にある。   「インドネシアは同海峡を通過する全船舶にAISを作動させるよう求めており、海洋観測の実施は禁止している」と Asia Times が伝えている。 「海洋保安庁は向陽虹03は発信機を2回切り、南シナ海南端のナトゥナ諸島を通過し、その後カリマタ海峡に入った」   12月に中国製Sea Wing UUVがインドネシア領海内で見つかったのを受け、当局は同船を停船させた。近隣で少なくともSea Wing4機が見つかっている。この種のUUVは海流、音響、海中環境の測定に使われる。浮上潜水を繰り返す可変浮力で前進する。こうした水中グライダーは各国が利用している。   Undated photo of Xiang Yang Hong 03   グライダーが集めたデータの科学調査への活用に問題はない。だが軍事情報収集も可能で、潜水艦作戦を助ける。同様に水上艦のセンサー、サイドスキャンソナーや遠隔操縦機(ROVs)も活用できる。観測船が軍事情報収集に従事することも普通だ。   今回の発見から中国がインドネシア周辺海域の調査を進めていることがわかる。PLAN潜水艦に関連することだろう。スンダ海峡はロンボク海峡、マラッカ海峡と並び南シナ海とインド洋を結ぶ戦略的水路だ。すべてインドネシアの領海がからむ。PLANがインド洋で活動を強化するためには、広範囲の観測から最も安全な経路を選ぶ必要がある。   向陽虹03はインドネシア周辺さらにインド洋をしばしば訪れていることがMarineTraffic.comのAISデータで判明しており、ここ2年間でインド洋に数回移動している。   2019年11月に同船はスンダ海峡からインド洋に入り、インドネシア西端で海洋調査

インドネシアF-16が4機展開するとあわててEEZから退去した中国漁船団の事例から日本は何を学べるか

日本の排他的経済水域には北朝鮮漁船多数が毎日遊弋しており、海上保安庁は放水で退去させようと対応していますが、尖閣沖辺の展開もあり法執行体制が手薄なようです。法の下の支配を理解しようとしない勢力には実力行使が有効と改めて教えてくれる事例ですね。ただし、メンツを重んじる中国からすれば次回はこれまでと異なるアプローチをとってくるはずで、当面インドネシアも目が離せなくなります。とまれ、インドネシアの対応は有効でしたね。 中 国 の漁船、沿岸警備艦船が南シナ海南端に位置するインドネシア、ナトゥナ諸島沖の海域から退出した。ジョコ・ウィドド大統領が同地域を1月9日訪問し、国家主権の行使を公言した直後の展開となった。 それに先立ち中国船が同諸島沖合の排他的経済水域からの離脱を拒否するや、インドネシアはF-16戦闘機4機編隊および艦艇4隻を投入した。 インドネシア国軍は中国漁船の動向を監視すべく、派遣中の艦艇をそのまま留める。 ジョコ大統領は現地の艦艇、航空基地を1月8日視察しナトゥナ諸島沖合水域の同国主権は「交渉の余地がない」と述べ、中国が同水域での漁業操業は合法的と主張したことへ対抗していた。 先月インドネシア政府は在インドネシア中国大使を呼びつけ、インドネシアの排他的経済水域で中国漁船65隻の操業を非難した。国連によれば、排他的経済水域はインドネシア沿岸の基準点から200海里となる。 ジョコ大統領には国軍から中国艦船はインドネシア領海には侵入していない旨の報告が入っていた。 中国は同海域は歴史から見て中国の領海とする主張を展開しているが、インドネシアは国連海洋法に鑑みると中国の主張には根拠がないとしている。■ ——— この記事は以下を参考にしています。 Chinese ships leave disputed waters after Indonesia deploys 4 warships and F-16 fighter jets WIB SEA January 9, 2020 Staff Writer 0 https://warisboring.com/chinese-ships-leave-disputed-waters-after-indonesia-deploys-4-warships-and-f-16-fi