いまだにオーストラリアがまだ実艦が存在しないバラクーダ級改を採用した理由がわかりませんが、艦の大きさが決め手だったのでしょうか。よくわかりません。
France Is Building a New Nuclear Powered Submarine. Here Is What It Can Do.
フランスが建造中の新型原子力潜水艦の能力は?
May 12, 2018
フランスが攻撃型原子力潜水艦を追加発注した。
国防大臣フローレンス・パルリが主催した5月2日の大臣間投資会合を受けて、フランス政府はバラクーダ級原子力攻撃型潜水艦の5号艦発注を発表した。この前にフランス海軍参謀総長クリストフ・プラザック大将が議会で昨年10月に5号艦の発注が近づいていると発言していた。
さらに2019-2025年にかけての国防予算原案が2018年2月に発表され、その中でバラクーダ級6隻の建造予算の言及があった。艦名はシュフランSuffren、デュゲイ=トルーアンDuguay-Trouin、トゥールヴィルTourville、デュプティ=トゥアールDupetit-Thouars、デュケーヌDuquesne、ド・グラースDe Grasseと決まっており、一号艦のシュフランは2020年に海軍へ引き渡し予定だ。
パラクーダ級の建艦工程は1998年に始まったと国防関連データベースGlobal Securityが特記している。建艦に向けた設計作業はその四年後の2002年に始まり、2006年にフランス国防省が国営艦船建造企業DCN(その後DCNSに、さらに今日はNaval Groupへ社名変更)に79億ユーロ(93億ドル)で発注された。原子力関連部分はArevaが担当する。原子炉はフランス海軍の原子力空母シャルル・ドゴールの炉を原型とするが、フランスは高濃縮ウラニウムを使わず民生市場で核燃料を調達する。
バラクーダ級では原子力弾道ミサイル潜水艦(SSBN)ル・トリオンファン級の最終艦ル・テリブルで採用した戦闘制御システムSYCOBSを採用する。Naval Technologyによれば「同システムはアクティブ、パッシブ双方のセンサー、電気音響視覚の各センサー、データ処理、外部戦術データダウンロードの処理、魚雷、ミサイル、対抗措置の制御、外部通信、航法をすべて統合する。通信装備には衛星通信や超長波リンクを使う」とある。
完成すればバラクーダ級SSN各艦は四隻残るリュビ級潜水艦、二隻在籍する改良型アメティスト級に交代する。新型潜水艦は潜航時おおむね5,300トンでリュビ級のほぼ二倍となる。艦体は大型化するが新型バラクーダ級乗組員は60名のみと現行艦より10名少ない。全長99.5メートル、全巾8.8メートルで最大深度は350メートルとなる。潜航時の巡航最大速度は25ノットと言われる。
兵装では533mm魚雷管4本で魚雷あるいはミサイル発射管18から20本をミッションで使い分ける。「F21魚雷、エクゾセSM39ブロック2Mod2対艦ミサイル、MdCN(巡航ミサイル)、FG29機雷を搭載する」との元関係者証言もある。
新型潜水艦でフランス海軍は二種類の新しい機能を実用化する。まず対地攻撃能力でこのため空中発射式巡航ミサイルスキャルプEP(英国名称ストームシャドウ)の改装が進んでいる。Naval Technologyによれば「長距離精密攻撃能力があり最大1,000キロの攻撃能力がある。スキャルプには慣性誘導で飛翔中もデジタル地形マッチングとGPSによる補正を行う。赤外線イメージシーカーと自動標的認識能力で最終誘導を行う」とある。また「同ミサイルは潜水艦魚雷発射管からと水上艦の垂直発射管の双方での運用を目指す」
次の新機能は特殊部隊チームを上陸させることでフランスが展開中の北アフリカでの対テロ作戦をにらむと有益だ。さらに無人水中機(UUVs)の運用も将来実現できる設計だともいわれる。
就役前の艦であるが、バラクーダには海外からの関心も集まっている。まず、オーストラリアが通常動力型のショートフィン・バラクーダを現行コリンズ級の後継艦として実績のあるドイツ提案の216型、日本のそうりゅう級を押さえて採用している。さらに韓国がバラクーダを国産原子力潜水艦の原型として注目している。韓国にとってバラクーダ級の魅力は前述のように高濃縮ウラニウムが不要な点だ。■
Zachary Keck is a former managing editor of the National Interest and the official foreign-policy advisor of the 06010. He tweets at @ZacharyKeck.
Image: Wikimedia Commons
常温核融合技術でAIPが実現できるなら、海自も採用するだろうけど。
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