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軍事予算増を正当化する中国の説明ぶりを注視してください

中国も日本も英語は外国語であり、苦手な面もあるのですが、メッセージとしていかに間違っていても堂々と伝える中国と、文法や発音にはこだわっても中身がスカスカな英語しかしゃべれない日本では大きな違いが生まれます。 間違っていても(嘘でも)主張するほうが正解になるのでは真面目な日本が浮かばれないのですが、これが世界の実情です。

 小学校から英語を始める日本の教育改革ですが、自分の考えをしっかりと持つことを奨励する教育ではなく、サウンドだけ頭に組み入れるのではいつまでたっても日本は存在感を示せません。

 以下中国人民解放軍傘下のメディアが伝える「正当化」の主張を見てください。


China's military budget ranks world's second, REASONABLE! 中国軍事費が世界二位というのは 当 然 だ !

Source
Editor
Yao Jianing
Time
2018-03-06

BEIJING, March 6 (ChinaMil) --
「中国の2018年度軍事予算が8.1%増」と海外メディアは伝えまたもや「中国の脅威」を騒ぎ立てている。中国が年間国防予算を3月5日に発表し中国国内の専門家に意見を聞いたがことごとく大国として中国が軍事予算を世界第二位に拡大するのは当然との答えが返ってきた。
中国の国防支出比率は高くない
中国の軍事支出は毎年行われる全人代二回の開幕で必ず話題になる。今年の8.1%増は伸び率が一けた台が今年で三年連続となる中、自然な数字だ。2017年予算時よりわずかに高いだけだ。英「フィナンシャルタイムズ」は中国のGDP比国防支出はここ数年にわたり1.3%相当で安定していると伝えた。
 中国の水準は米、ロ、印各国より低い。米国防予算(2018年度)はGDPで3.4%相当で2012年以来最高水準だ。インドの2018年度国防予算は前年から7.8%も増加しGDP1.58%相当だ。ロシアの2018年度予算は5.0%減とだがGDP2.8%相当。日本、韓国がともに2018年度の国防予算は記録更新の増額になっている。
 中国の全国人民代表会議広報官 Zhang Yesui は中国の国防支出はGDP比率で世界主要国水準以下であり、国家予算比率や国民一人当たり水準でも同様と言う。
 一貫して中国は平和的発展にこだわり防衛的国防政策を希求している。中国の発展はいかなる国にも脅威を与えないとZhang報道官は述べる。
 ロシア大統領が新兵器を公表し米大統領トランプが国防予算増額をしたといわれるが、大国間の新たな軍拡レースに世界は捕まったようだ。このような状況で中国の国防支出も着実に増加され今年も増えたわけだ。
 着実な増加は自国の主権と安全を守る中国軍事力がの強化が必要と判断されているためだ。
 さらに重要なのは中国は軍拡レースに加わっていないことだ。つまり中国はあくまでも防衛的な国防政策を追求している。また同時に中国は自国の防衛能力整備に自信があり外部の干渉・影響を受けない。
中国には不透明な軍事支出がない
米メディアCNNは米国防予算が中国よりはるかに大規模だと伝えている。しかしながら、西側メディアの最近の報道でお約束の「不透明な軍事支出」に触れ、「中国国防費はほかの大国より低いように映るが、実は公表数字には軍関連経費が含まれていない。他国はこれも含めた数字を出している」というものだ。
 これに対し軍事筋は中国の不透明軍事支出は過去の問題と一蹴する。各国にも複雑な軍事支出形態があり、軍民共通のプロジェクトも多数あるという。
 例として米宇宙計画の目的でが民間と軍事をはっきり分けるのが困難だ。消息筋は「大国なので中国の軍事予算が世界第二位になるのは当然」と言う。
 PLA軍事科学研究院の研究員Chne Zhou少将は数回にわたり中国国防白書編纂に携わっており、取材で中国の国防費は目的にかなったものであり透明性があり、「隠れ軍事支出」などというものはないとする。
 少将によれば2007年以来の中国は国連の進める軍備状況透明化に協力し、前年の軍事支出実績を毎回国連に提出している。また通常兵器7種類に関する輸出入実績を国連通常兵器登録制度(UNROCA)にも提出している。
新規増額部分の目的
Zhang Yesui報道官はここ数年にわたり中国は国防支出を適正に増加させているがその大きな部分は過年度の不足分を補正することへの支出と説明。兵器装備には改修が必要であり、軍構成員の生活環境の改良も必要であり、訓練や第一線部隊の改善も必要だ。
 ただし2017年発表の声明は今回と微妙な違いがある。2017年3月6日に財務省は2017年度国防予算の増額は主に国防体制や軍改革の支援・深化に充てられ、軍民統合や訓練、生活環境の改善に使うと言っていた。
 微妙な違いは「国防体制や軍改革の進化・支援」が「兵器装備の改良」になったことである。
 李克強首相は3月5日に「過去五年間、すべての関係部門が協調活動したことで軍規模の30万名削減はほぼ達成された。軍装備の近代化も大きく改善された」と述べている。
 中国は2015年9月に2017年末までに軍規模を30万名削減すると発表した。この間に国防予算が有効に使われて国防体制の深化と軍改革が実現したと言える。
戦闘力の向上には装備開発が避けて通れない。軍事専門家によれば「現代戦は過去の戦闘と全く違う。兵器、装備、性能、要求内容いずれも異なる。情報化前提の兵器装備はすべてお金がかかる。第二次大戦時のジェット戦闘機は数十万ドルで導入できたが米国の最新ジェット戦闘機はいずれも千万ドル超だ」
 CNNは最近の中国装備の整備状況として国産空母建造、J-20ステルス戦闘機の配備、DF-41大陸間弾道ミサイルの配備がまじかになったこと、ジブチ基地の設営を挙げ、実戦訓練にも触れ中国の国際影響力増加を報じ、中国が平和への脅威になる度合いが増えていると報じた。
 CNNは中国指導部は軍事力行使で自信を深め、過剰行動をとり、近隣国への危機状況の引き金を引きかねないと報道した。
 だが前出の軍事専門家筋はいずれも「CNNの見立ては極めて素人的だ」と一蹴。各国軍組織が訓練を通じ実戦能力を引き上げていくことは当然で装備面の向上を続けることも当然だとする。世界最強の軍事力を誇る米国の装備能力向上のペースは速く実戦能力も非常に高く維持している。
 軍事消息筋の結論は「プロとして言わせてもらえれば装備開発で実戦能力を引き上げていくことは当然だ。なぜなら軍事力整備として当然の行動だからだ。中国は大国なので国民多数があり、安全保障措置を強化するのは理にかなったことだ」となった。■

The author is Guo Yuandan, reporter with the Global Times.

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