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★中国の2018年国防予算はこう読み取れ

中国の軍事支出がこのまま成長を続けると大変なことになりますが、基本は経済力であってあれだけ人為的に数字を操作し多額の負債を作ったため破綻は必至なのですがなかなかその日は来ませんね。(これは政府借入=国民貸付がほぼ国内だけで完結する日本と同じ状況)こうなるとかつてのデタントと同様に米国は敵の敵は味方とばかりにロシアと組めばいいのですが今の状況ではとてもこれは無理ですね。またロシア経済も一次産品価格に大きく左右される途上国型になっており、米国としてはインド、日本と言う域内大国の力への期待が大きくなるはずで、その分中国は日本への警戒心を強めるはずです。今後中国からの「間接侵略」に注意が必要です。



What we know about China’s increased defense spending in 2018 中国の2018年軍事支出を概観する



By: Christopher Bodeen, The Associated Press    
年の中国の国防予算は8.1%増の1.1元(1,734億ドル 約18.4兆円)となる。
多分に儀礼的な全国人代表会議で発表された数字で昨年予算は前年比7%増で1兆元の大台に乗った。
連続二桁成長で中国の国防予算は米国に次ぐ世界第二位になった。米国の次年度予算要求は7,160億ドル。
「中国のめざす軍事力増強の道を続け戦争に備える」と李克強首相が三千人の代表を前に人民大会堂で発表した。
軍は「固い決意で国家主権、安全、発展を護持する」(李首相)
兵員数では中国軍は世界最大だが、李首相は30万名削減の目標は「ほぼ達成した」とし、人民解放軍は2百万名体制となる。
中国の国防支出はGDP比並びに国家予算比率で世界主要国の水準より低いと全人代広報官Zhang Yesuiが語っている。今年の国防予算は中国のGDP82.7兆元の1.3%相当だ。
ただし中国の公表予算の精度を疑う専門家は多く、国防装備品の調達は「簿外」支出扱いのためだ。
インフレ調整後の予算増加分はほぼ昨年並みであることに注目し、上海在住の軍事専門家 Ni Lexiong は中国は数の上での軍拡競争を避けてハイテク装備や訓練に重点投資すると見る。
中国のライバル国たる米国、日本、インドも予算増加率が中程度になって警戒心を和らげるだろうが、中国の空軍力、海軍力、ミサイル、衛星攻撃力の急速な整備には「心穏やかでないはず」と上海政治科学法律大学教授のNiは解説する。
予算増相当は軍人員の生活環境改善に投入し、その他訓練強化のほか、朝鮮半島の危機に備え、インドとの国境、南シナ海、台湾海峡の情勢変化に備えるはずとSongは言う。
中国が熱を入れるのが接近阻止領域拒否で米海軍他外国軍を中国沿岸に近寄らせないことだ。
海軍関係
中国海軍は空母遼寧での訓練を続けており、昨年4月には5万トン新空母を純国産艦としてウクライナ建造の遼寧をモデルに進水させた。
さらに093B型商級原子力推進攻撃型潜水艦の改良型に対艦攻撃ミサイルを搭載し、米海軍のロサンジェルス級よりやや劣る存在とみられる。また055型誘導ミサイル駆逐艦は中国の最先端海軍技術を搭載した艦だ。
こうした新鋭艦艇でインド太平洋のパワーバランスに変化が生まれ、米海軍がこれまで圧倒的に強く、域内主要国の日本やインドがプレゼンスを高めようとしている。中国海軍の艦艇多くに対艦巡航ミサイルが導入しており、有効射程は米海軍装備より長い。
中国海軍は数の威力で影響力を高めようとしている。
中国の海洋軍事力は三つの組織で構成しており、海軍、沿岸警備隊、水上民兵でともに艦艇数で世界最大で「重要水域でプレゼンスと影響力を維持」していると米海軍大学校のアンドリュー・S・エリクソン(中国海洋問題研究所)は語る。
ただし三組織の艦艇数の増加が「先細り」傾向にあるのは高度技術化に重点を置いてきたためとエリクソンは分析しており、米国は現状の二倍程度の中国潜水艦隊に将来直面するとみている。ただし技術は劣るとする。
航空宇宙
中国は先月にJ-20ステルス戦闘機の戦闘部隊配備が始まったと発表し、米F-22やF-35に対抗している。同様に注目されるのはミサイル技術の進展でDF-21Dは米空母を狙い開発され、新型空対空ミサイルは射程400キロで早期警戒機や給油機を標的とし、米空軍の作戦能力を劣化させる目的がある。
技術開発力を誇示するべく中国は2月に中間段階でのミサイル防衛装備のテストに成功したと発表し、2007年に中国が実際に衛星を破壊させた事例を思い出させた。
他の超大国への意識
中国の軍事開発部門は米国が今年になり対テロ作戦からロシア・中国を脅威評価の中心に変化させたことに注目していると退役大佐Yue Gangが述べている。

中国はロシア同盟国と見られることは快く思わないものの超大国間で競合が改めて感じられるとYueは述べている。「きな臭い感じが濃くなってきた」■

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