スキップしてメイン コンテンツに移動

日豪でVFA相互部隊訪問協定が2018年1月に成立の見込み、その後どうなるか

VFAは日本初の成立になります。いっぽう、いずもで海兵隊F-35Bを運用するというのは英海軍の新空母と同じ話ですね。運用が実際に始まる前から日米英の密接な準備態勢が動くということでしょうか。楽しみです。最近は動きが速いですね。フォローするのが大変になってきました。


Australia and Japan Expected to Finalize Visiting Forces Agreement Next Month

オーストラリアと日本間の訪問部隊協定の成立は来月に近づく

オーストラリア海軍アデレード級誘導ミサイルフリゲートHMASメルボルン(FFG 05)が定期巡回寄港として2017年10月9日に佐世保基地に到着した。 US Navy photo.

 By: Ben Werner
December 26, 2017 5:02 PM


日本とオーストラリアが軍部隊の相互訪問協定にまもなく調印すると円滑な合同軍事作戦に道が開く。

オーストラリア首相マルコム・ターンブルは1月に訪日を控えており、安倍晋三首相と協定成立を発表する見込みだとシドニー・モーニングヘラルド紙が伝えている。両国はVFA協定を2014年から協議してきた。
訪問部隊協定により一時的に軍事活動に参加する外国軍の法的立場が定義される。合同演習や救難活動が例で軍事装備の税関手続き免除やその他作戦に必要な装備も同じ扱いとなり、弾薬類の搬送も許可される。
オーストラリアはすでにVFAを米国含む数か国と締結しているが、日本には初となる。在日米軍はこの枠組みとは別の地位協定で活動を第二次大戦後から展開している。なお、日本は英国ともVFAを模索しているとシドニー・モーニングヘラルドは伝えている。
両国が協議開始した三年前は日本がそれまでの防衛のみの軍事活動を脱し各種軍事演習に参加する道を模索し始めた時であった。
オーストラリアと日本の協定は両国やその他太平洋の各国との取り決めの最新事例になり、北朝鮮の敵意ある態度や中国、ロシアが今までになく軍事力を誇示する傾向が強まる傾向の中でこうした取り決めが増えている。
例として一年前に日本とオーストラリアから両国の揚陸作戦能力や沿岸防護能力の増強を図る案が発表されれている。米国の揚陸部隊が太平洋、中東その他に出動して投入できない場合を想定して日本やオーストラリアに揚陸能力強化が期待されている。
北朝鮮が日本上空を通過するミサイルを発射した事例ではターンブルは安倍に電話し支援と密接な協力を与えると伝えている。
両国は米国製高性能装備を採用しており、米国交えた相互運用体制を強めている。日豪両国にはイージスシステム駆逐艦があり、日本は一週間前にイージスアショアの調達を閣議決定し、オーストラリアはレイセオンによる協調交戦能力 Cooperative Engagement Capability システムの国際パートナーになっており、米海軍が進める海軍統合火器管制対空(NIFC-CA)体制の中核機能に関与する。

その他でも相互運用体制は強化されており、日本は海上自衛隊のヘリコプター空母JSいずも(DDH-183)を改修して米海兵隊のF-35B共用打撃戦闘機を搭載する。日本は通常型のF-35Aを発注中だが、海兵隊F-35Bは日本国外での運用を2018年から開始する。■

コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ