Why America Should Disinvite China to RIMPAC 2018
アメリカはRIMPAC2018に中国を招くべきではない理由
December 7, 2017
中国を「市場経済」と認めないトランプ政権は、軍事面でも次回Rim of the Pacific
(RIMPAC)演習に中国を招へいすべきではない。
RIMPACは米海軍最大の多国間演習でハワイで隔年開催される。もともとアジア太平洋内の米国友邦国のための機会だった。2012年に初招へい以来中国は毎回参加し来年も参加予定だ。
米国をアジアから駆逐すると公言する中華人民共和国が実際にその意思を示していることを考えると毎回招くのは不思議だ。
情報活動の観点でも中国をRIMPACに参加させるのは得策ではない。
敵に回る可能性のある国がRIMPACで有益な音響特性他電子情報を収集できるからだ。人的情報収集でも艦船を身近で観察し、その他ハードウェア、戦術、運用手順など情報面で優位になる。
米太平洋軍PACOMの報道官は繰り返し中国にRIMPACの機微情報に触れさせていないと説明している。そうかもしれなだが米国は以前も中国の能力を過小評価している。
これだけ情報リスクがあるのが分かっていながら中国海軍招へいをつづけるのにいい訳が聞こえる。すべて中国の行動をよくするためだというのだ。
友好姿勢をこちらから示しても中国には何も恐れる要素はないとの意見もある。多分そうだろうが、アメリカが考えるのとは違う。中国の出方に米国がなにもしないと北京はわかっているのだ。
南シナ海の事実上の支配を強化すべく中国の海軍、海警、「軍事民兵」がベトナム、フィリピンに相変わらずいやがらせをしており、インドネシアにも通知をし、中国は南シナ海を自国の行政管轄区域と宣言している。法執行がその後に来るのだろう。
一方でアジアでの米国の有力同盟国である日本は中国艦船、航空機により東シナ海で嫌がらせを常時受けており、中国は日本領土を奪おうとしている。北京は荒っぽい人種差別ともいえる宣伝活動で日本人を悪の象徴のように宣伝している。
またRIMPAC主催国の米国さえも嫌がらせ対象だ。
USSカウペンスが中国艦艇と衝突しそうになった2013年の出来事を思い返してほしい。また米無人水中機を中国がルソン島近辺で盗んだ2016年の事例はトランプの当選後のことだ。
中国が文明国の振る舞いを見れば自らも同様にふるまうようになるとの主張がある。米国人の態度を見れば中国人も考えを改めるはずとの見方がある。
中国人は単に「時間がかかり」他国のふるまい方を知らないだけ、あるいはそもそもルールに無知なだけとの思い込みがこうした見方の前提にあるようだ。だが現実を見てほしい。中国人は愚かではない。PRCが2012年のRIMPAC初参加以来してきたことを考えてほしい。
米同盟国フィリピンのスカボロー礁を奪取した。南シナ海で人工島七か所を強行造成した。うち三か所に軍用飛行場を、すべてに海軍施設を設置した。
習近平は軍事転用はしないと2015年に米政権へ約束してもこの始末だ。
中国国内の新聞に一週間目を通せば米国への軽蔑にあふれ、米国にアジアからの退場を求めている様子がわかる。
だがそれは「公式政策」ではないという向きがあろう。その通り。中国共産党が好ましくないと考えることは出版されない。
改良された行動でこれなら、悪い行動とは何だろうと思えるはずだ。
ご近所を招くパーティーで、あなたの友人(あなたからも)平気でモノを盗み、友人(あなたも)を恐喝し、人の敷地に車を乗り入れ勝手に駐車し、銃を見せつけてあなたにここから出ていけと毎回口にする隣人を招くようなものだ。
RIMPAC招へいをくりかえすと米国が懇願しているように見える。対中関係を重視しているのか、中国は同様に考えていない。米国の同盟国友邦国がこれを見て失望しないか。
2016年演習で中国艦船のパールハーパー一般公開日に日本の海軍関係者が乗船を拒否された。演習のルール、良識の双方に反する行為だ。強烈な抗議の代わりに米側はひたすら鎮静化を図った。日本はこの動きを注視していた。
中国政府は差別と封じ込めに反論しRIMPAC完全参加を強く求めてくるだろう。次に中国がRIMPACの共催を主張してくるのは目に見えている。さらに独自にRIMPACに匹敵する演習をはじめるかもしれない。
トランプ政権あるいは国防総省には記録を調べてほしい。2014年、2016年のRIMPACで中国の行動に改善のきざしがあったのか。
そのあとでPLAをRIMPAC2018を招いてよい結果が期待できるのか説明してほしいがかなり難しいはずだ。北朝鮮問題で中国の助けが必要との声が聞こえてきそうだが、平壌には影響力を行使できないと北京は主張している。
RIMPAC2018招へいを取り消すのは簡単だ。中国がやっているように時期が悪いとか検討中と述べればよい。あるいは台湾を招けばよい。民主主義の同盟国であり、参加してしかるべき国だ。
失敗も一回なら許される。二回続けて繰り返せば困惑せざるを得ない。
三回になれば米海兵隊将校ではないが「すみません、わざわざ負け戦したいのですか」
と言わざるを得ない■
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RIMPACは米海軍最大の多国間演習でハワイで隔年開催される。もともとアジア太平洋内の米国友邦国のための機会だった。2012年に初招へい以来中国は毎回参加し来年も参加予定だ。
米国をアジアから駆逐すると公言する中華人民共和国が実際にその意思を示していることを考えると毎回招くのは不思議だ。
情報活動の観点でも中国をRIMPACに参加させるのは得策ではない。
敵に回る可能性のある国がRIMPACで有益な音響特性他電子情報を収集できるからだ。人的情報収集でも艦船を身近で観察し、その他ハードウェア、戦術、運用手順など情報面で優位になる。
米太平洋軍PACOMの報道官は繰り返し中国にRIMPACの機微情報に触れさせていないと説明している。そうかもしれなだが米国は以前も中国の能力を過小評価している。
これだけ情報リスクがあるのが分かっていながら中国海軍招へいをつづけるのにいい訳が聞こえる。すべて中国の行動をよくするためだというのだ。
友好姿勢をこちらから示しても中国には何も恐れる要素はないとの意見もある。多分そうだろうが、アメリカが考えるのとは違う。中国の出方に米国がなにもしないと北京はわかっているのだ。
南シナ海の事実上の支配を強化すべく中国の海軍、海警、「軍事民兵」がベトナム、フィリピンに相変わらずいやがらせをしており、インドネシアにも通知をし、中国は南シナ海を自国の行政管轄区域と宣言している。法執行がその後に来るのだろう。
一方でアジアでの米国の有力同盟国である日本は中国艦船、航空機により東シナ海で嫌がらせを常時受けており、中国は日本領土を奪おうとしている。北京は荒っぽい人種差別ともいえる宣伝活動で日本人を悪の象徴のように宣伝している。
またRIMPAC主催国の米国さえも嫌がらせ対象だ。
USSカウペンスが中国艦艇と衝突しそうになった2013年の出来事を思い返してほしい。また米無人水中機を中国がルソン島近辺で盗んだ2016年の事例はトランプの当選後のことだ。
中国が文明国の振る舞いを見れば自らも同様にふるまうようになるとの主張がある。米国人の態度を見れば中国人も考えを改めるはずとの見方がある。
中国人は単に「時間がかかり」他国のふるまい方を知らないだけ、あるいはそもそもルールに無知なだけとの思い込みがこうした見方の前提にあるようだ。だが現実を見てほしい。中国人は愚かではない。PRCが2012年のRIMPAC初参加以来してきたことを考えてほしい。
米同盟国フィリピンのスカボロー礁を奪取した。南シナ海で人工島七か所を強行造成した。うち三か所に軍用飛行場を、すべてに海軍施設を設置した。
習近平は軍事転用はしないと2015年に米政権へ約束してもこの始末だ。
中国国内の新聞に一週間目を通せば米国への軽蔑にあふれ、米国にアジアからの退場を求めている様子がわかる。
だがそれは「公式政策」ではないという向きがあろう。その通り。中国共産党が好ましくないと考えることは出版されない。
改良された行動でこれなら、悪い行動とは何だろうと思えるはずだ。
ご近所を招くパーティーで、あなたの友人(あなたからも)平気でモノを盗み、友人(あなたも)を恐喝し、人の敷地に車を乗り入れ勝手に駐車し、銃を見せつけてあなたにここから出ていけと毎回口にする隣人を招くようなものだ。
RIMPAC招へいをくりかえすと米国が懇願しているように見える。対中関係を重視しているのか、中国は同様に考えていない。米国の同盟国友邦国がこれを見て失望しないか。
2016年演習で中国艦船のパールハーパー一般公開日に日本の海軍関係者が乗船を拒否された。演習のルール、良識の双方に反する行為だ。強烈な抗議の代わりに米側はひたすら鎮静化を図った。日本はこの動きを注視していた。
中国政府は差別と封じ込めに反論しRIMPAC完全参加を強く求めてくるだろう。次に中国がRIMPACの共催を主張してくるのは目に見えている。さらに独自にRIMPACに匹敵する演習をはじめるかもしれない。
トランプ政権あるいは国防総省には記録を調べてほしい。2014年、2016年のRIMPACで中国の行動に改善のきざしがあったのか。
そのあとでPLAをRIMPAC2018を招いてよい結果が期待できるのか説明してほしいがかなり難しいはずだ。北朝鮮問題で中国の助けが必要との声が聞こえてきそうだが、平壌には影響力を行使できないと北京は主張している。
RIMPAC2018招へいを取り消すのは簡単だ。中国がやっているように時期が悪いとか検討中と述べればよい。あるいは台湾を招けばよい。民主主義の同盟国であり、参加してしかるべき国だ。
失敗も一回なら許される。二回続けて繰り返せば困惑せざるを得ない。
三回になれば米海兵隊将校ではないが「すみません、わざわざ負け戦したいのですか」
と言わざるを得ない■
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