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北朝鮮情勢で最悪のシナリオに備え米中両国が対応を強めている

The US and China are preparing for all hell to break loose in

North Korea 北朝鮮で最悪の状況に備え米中両国が準備中



US Marines South Korea drill
米軍の韓国で軍事演習を今までになく増やして実施しているFlickr/Marines

  • 朝鮮半島の緊張の高まりに米中両国が前例のない対応に走っている
  • 中国は難民収容施設を作る一方、国民向けに核攻撃の生存方法を教示し空軍攻撃力を増強中
  • 米国は軍事演習を強化し、空爆作戦訓練を実施しており、北朝鮮核兵器の制圧を準備中か


朝鮮半島の緊張がこれまでにない高さに上がる中、米中両国が今までと違う準備を始めており最悪の可能性に備えている。
北朝鮮と国境を接する吉林省では国営メディアが核爆発から生き残る方法を解説し、北朝鮮の国名こそないがいわずもがなである。
吉林省では難民キャンプが五か所に新設された。「中朝国境の状況がここにきて厳しくなっている」とニューヨークタイムズが入手した現地文書が述べている。キャンプは北朝鮮難民数千名が国境に押し寄せた際を想定している。
中国は難民だけ心配しているのではない
だが中国の準備態勢に防御的かつ静観の姿勢は見えない。中国空軍部隊は「未経験地帯の経路」を今月初めから飛ぶ演習をしており、朝鮮半島近辺で黄海から日本海までを飛行範囲にしているとサウスチャイナモーニングポストが伝えている。
「PLA上層部からの発表はワシントン、ソウル双方への警報であり、平壌をこれ以上挑発するなというものだ」と北京在住の軍事専門家Li Jieがポスト紙に語っている。
また中国が米国に軍事示威活動をするのみでなく南シナ海で一層強硬な態度に出ており、台湾を一周飛行するスパイ機も飛ばしたのは「極めて異常だ」とマカオ在住の軍事専門家Antony Wong Dongがポスト紙に述べた。

米国は北朝鮮非核化を軍事力で実施する準備へ

他方で北朝鮮へ圧力をかける固い決意が米国にあるようだ。
韓国政府が軍事演習を休止し冬季オリンピックを平和裏に開催したいと提案したが米側は演習の一時停止に同意しない。
さらに12月は通常は軍事演習が少ないのだが米軍は記録的な数のステルス機を持ち込み、北朝鮮空爆の演習をしている。
空爆演習の直後に米韓両国は北朝鮮侵入演習を行い大量破壊兵器を使用不能にする訓練をしている。
レックス・ティラーソン国務長官は米国は北朝鮮が崩壊あるいは不安定になれば米国は核兵器を制圧すると述べた。
国家安全保障担当補佐官H・R・マクマスターも米国は核武装した北朝鮮は認めるわけにいかないとし平和への道が簡単でないことを示し、必要なら武力を行使すると再確認した。
「平和的解決に全幅の信頼を置いていない。解決そのものを進める。準備を進める必要がある。必要なら北朝鮮政権の意思を関係なく非核化を進める」とBBCに述べた。

最大限の圧力

B-1 T
トランプ政権はあらゆる種類の圧力をかけて同国を制圧するとしている。戦争の恐れ、軍事力行使、演習の増加、ステルスで強力な装備の展開、制裁措置、さらに海上通行の遮断も現実のものになりつつある。

だが米国のとる新しい動きには北朝鮮のみならず中国も気づくところになった。中国は米国が国境に沿って緊張を高めている様子を注視しており、米軍の動きは全面開戦を想定している証と見ているのだ。■

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