こうあってほしいと願うだけでは現実は変わりません。まだモリカケが国政の最優先事項だと考えている人たちは同じ国内ですでにこういう想定で準備がされていることをどう受け止めるのでしょうか。おそらく受け入れないでしょう。しかし、これが冷徹な現実であり、言葉の応酬を繰り返す「民主体制」を冷笑している外部勢力が日本の価値観など全く気にもかけずに着々と準備をしていることを忘れてはなりません。
America's F-35s are Preparing to Fight North Korea During a Nuclear War米軍F-35部隊は北朝鮮へ核兵器投入後の想定で準備中
November 17, 2017
- 米国と北朝鮮のにらみ合いが続く中、朝鮮半島は戦争の不安でおおわれている。
- 北朝鮮と開戦になれば、史上最も残虐な戦いになりそうだ。核兵器、化学兵器に加え生物兵器まで投入される可能性がある。そうなると米軍は汚染された環境での作戦を覚悟しなければならない。このため岩国基地の121海兵隊戦闘飛行隊は隊員は任務対応防護体制(MOPP)第四段階装備を着用してロッキード・マーティンF-35B共用打撃戦闘機の離発着を繰り返している。
- 「MOPPは海兵隊でも普段は使わない装備ですので訓練は重要です。実際に着用しても抵抗がなくなる効果があります」とVMFA-121付け整備統括官マーティン・アルドレーテ二等軍曹が太平洋軍公式報道資料で語っている。
- MOPP装備を着用しての訓練で海兵隊はF-35B運用を化学攻撃、生物兵器攻撃後の環境でも実施し、核攻撃後の放射性降下物からも身を守れる。各隊員には北朝鮮による攻撃は現実的な想定だ。
- 核、化学攻撃を基地から離れた地点が受ける想定も非現実的ではない。北朝鮮との緊張は高く、開戦となれば平壌は核兵器投入もためらわないはずだ。北朝鮮が化学兵器、核兵器で米軍の大規模航空基地を攻撃するのは論理的にありうる。
- ただし、ジム・マティス国防長官は外交手段で北朝鮮との交戦は回避できると信じているようだ。「交渉機会はまだ残るが向こうがミサイル発射、核兵器開発を止めた場合だ」と長官は述べている。
- マティス長官によればトランプ政権は北朝鮮問題解決をあくまでも平和的に進める考えだという。「今のところは外交主導だ」「できることは全部想定している。制裁、国連安保理決議、経済制裁の強化、世界各地での外交官追放などすべて外交経済面で北朝鮮に圧力をかけ方向を変えさせるためだ」
- だがトランプ政権が北朝鮮に政策変更を期待する中、北朝鮮が核兵器を放棄するとはとても思えない。平壌は核兵器を金政権存続の切り札と見ている。米国がリビア独裁者ムアマ・カダフィに大量破壊兵器廃棄の代わりに政権温存を持ちかけながら2011年に駆逐した事例を見て、北朝鮮は同じ過ちは繰り返せないと決意しているはずだ。
- 米国も最終的には核武装した北朝鮮を認めたうえで、抑止政策を採用する必要に迫られるかもしれない。■
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @Davemajumdar.
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