なるほど一世を風靡したミグが消える可能性があるわけですね。スホイと一緒になれば完全消失ではないでしょうか。中国に技術が流出しないためにもなんとしてもロシアはミグの知見をかこっておきたいのでしょうね。重厚長大のスホイにロシア軍の関心が向いているのは大は小を兼ねるという発想なのでしょうか。
Russia's MiG-35 Is Almost Done with Flight Testing (But There Is a Problem)
ロシアのMiG-35はフライトテストほぼ完了(だが問題が残っている)
November 14, 2017
RSK-MiGは新型Mig-35フルクラム-F戦闘機のフライトテストを年末までに完了する。
- 同社はロシア国防省からの契約交付を待ち量産を始めたいとする。ロシア空軍が第一期分24機を購入する期待がある。MiG-35はMiG-29の改良型だ。
- MiG広報のアナスタシア・クラブチェンコはTASS通信にドバイで「MiG-35の工場内テストは今年完了します。契約が成立次第、バッチ生産をルホヴィツィ工場で開始します。現時点では国防省待ちです」と語っている。
- ロシアの言い方はペンタゴンの低率初期生産に相当し量産と異なり、検定試験が量産開始後も並行実施される。
- MiG-35はロシア軍に納入されるだろうが、基本的に輸出を狙う。ロシア空軍はスホイのフランカーシリーズの方が高性能で使い勝手がいいとしてMiG-35への関心は低い。
- 現時点のMiG-35は2011年にインドがフランスのダッソー・ラファールに軍配を上げた当時の性能より向上している。新型MiG-35はMiG-29KR艦載型フルクラムを改良した機体と言ってよい。推力偏向制御はついておらずアクティブ電子スキャンアレイレーダーも装備していない。
- 「MIG-35事業の意義はいまやRSK-MiGの生産ライン温存と輸出だけだ」とロシア軍事産業筋がThe National Interest に今年初めに語っていた。「技術諸元は二の次で、MoDはAESAレーダーがほしいというが、MiG-35は低価格にしたいという。MiG購入は可能な海外顧客は多いがやはりAESAは価格から不要だと言っている」
- 海外発注をなんとか確定したいためロシアはMiG-35をドバイで展示中だ。MiG-35が成功するかは時がたたないとわからないが、フルクラム-FはRSK-MiGにとって海外市場の奪回で最後のチャンスだ。さらに国際市場でのMiG-35の成否でMiGが合同航空機企業体内で独立事業体として生き残れるかが決まる。だめなら同社はライバルのスホイに吸収合併されるだろう。■
Dave Majumdar is the defense editor for the National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
Image: Reuters.
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