ドイツとイスラエルが過去は過去、と割り切り現実を直視しているのがすごいですね。東アジアの某国たちには到底理解不能でしょう。インドはC-130だけ参加させて既成事実をつくったのでしょうか。イスラエルとの連携にすぐ迎えない不都合さがあるのかもしれません。演習は隔年実施のようですが、どこかの段階で日本も参加できればいいですね。
Israel Just Proved Why No Nation Wants to Fight Its Air Force in a War
イスラエルとだけは交戦したくないと各国がなぜ思うのか証明中
November 10, 2017
イスラエルが同国最大規模の空軍演習を実施中。
- 11月2日にイスラエル空軍はブログで「ブルーフラッグ2017はイスラエル史上最大の国際空中戦闘演習で本日開始され、7カ国空軍部隊がウヴダAFBに到着した。合同演習は三度目で各国飛行隊がイスラエル飛行隊とともに飛行する」と述べている。ブログではさらに「演習は二週間にわたり展開し第一週では各国部隊は基地で寝食をともにし、お互いをよりよく知る機会となる。第二週は複雑なシナリオによる合同作戦を展開する」と伝えている。
- 二週間の演習でほぼ100機が飛ぶのは世界最大規模の空軍演習とメディアが報道している。
- エルサレムポスト記事ではブルーフラッグ演習は「現実の交戦状況をシミュレートし、参加部隊はアラヴァ砂漠上空で数百回のソーティーをこなし、制空攻撃、敵防空網の制圧破壊含む戦闘シナリオを実施する」と報道。
- 参加するのは米国、ポーランド、イタリア、ギリシャ、インド、フランス、ドイツの各国だ。このうち米国、ポーランド、イタリア、ギリシャは以前も参加しており、フランス、インド、ドイツが初参加だ。
- 中でもドイツの参加が注目だ。同国にはナチの歴史がある。イスラエルの左寄りHaaretz新聞がこの点をとらえ「ユーロファイター機にドイツ空軍の十字マークがついてイスラエルのダビデの星を付けたF-15とならぶ光景には違和感がある」と伝えている。イスラエル空軍高官は「過去は過去。現在はドイツと良好な家関係にありドイツの参加に意義がある」とエルサレムポストに述べている。ドイツ空軍代表も同紙にイスラエル上空を飛行する初のドイツパイロットになり「光栄の至り」と述べている。
- 演習に参加する機体ではイスラエルはF-15、F-16I各1飛行隊、F-16C/D二個飛行隊の他、戦術輸送機、ブラックホークヘリコプター、UAV、電子戦機を投入する。米国、ギリシャ、ポーランドはF-16、フランスはミラージュ2000D、ドイツはユーロファイター・タイフーンだ。イタリアはパナヴィア・トーネード、インドはC-130J「スーパーハーキュリーズ」だ。
- イスラエル空軍の訓練部門トップは演習に目標が二つあるという。「まず空軍全体の準備態勢度を上げることで内容の濃い訓練経験が役立ちます。二番目は世界に対してIAFの先進性、戦力を示しイスラエルの国際的地位を引き上げることです。その意味で参加隊員は大使の役割を果たします」
- 米部隊はイタリア駐留の第510戦闘機飛行隊でウヴダ空軍基地と周囲の地形は比類ない訓練環境だとパイロットや支援クルーの経験上重要だと述べる。「演習場の環境はイタリアでは実現不可能で、イスラエル側は現実的な標的や地上脅威を訓練用に用意してくれました」と飛行隊司令ベンジャミン・フリーボーン中佐が語る。「不慣れな飛行基地から不慣れな空域にしかも各国部隊と飛ぶのは訓練体験として貴重です」
- フリーボーン中佐は演習は補給支援隊員にもよい機会だとも述べる。「本拠地の支援体制がない場所から発進させるのは整備補給要員の実力を試す機会になります。当地では全員が迅速に動いていますよ」
- ブルーフラッグ演習は米空軍の有名なレッドフラッグにも似ており、2013年に初実施されている。第二回は2015年10月で規模を拡大し米国、ギリシャ、ポーランドが参加した。演習は34か国が視察している。■
Image: Wikimedia Commons.
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