これも無人機の話題です。(当ブログではドローンという言い方はしていません。もともとドローンを多用したのは当方が嫌うヒラリー・クリントンでしたので)ジェネラルアトミックスはプレデターのジェット化アヴェンジャーを原型に迅速に実現できる案を考えているようですね。ところで前回の記事にでX-47Bが旧称MQ-25aだったとのキャプションがありましたが本当なのでしょうか。海軍でも混乱があったのでしょうか。それにしてもスーパーホーネットの相当数を給油機に使って飛行時間を消費するのは本当にもったいないですね。
Navy Releases Final MQ-25 Stingray RFP; General Atomics Bid Revealed
米海軍がMQ-25スティングレイ最終仕様書を交付開始、ジェネラルアトミックス提案内容が公開されています
Artist’s Concept of the General Atomics MQ-25 Stingray. GA Image used with permission
October 10, 2017 5:51 PM
https://news.usni.org/2017/10/10/navy-releases-final-mq-25-stingray-rfp-general-atomics-bid-revealed
- 米海軍航空システムズ本部(NAVAIR)がこっそりと無人機MQ-25スティングレイ給油機の仕様を業界に伝えていたことをUSNI Newsがつかんだ。
- 海軍は先週にRFPをロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマン、ジェネラルアトミックスの四社に渡し来年9月予定の契約交付に備えた対応をはじめたとNAVAIR広報官がUSNI Newsに伝えてくれた。
- 海軍はF/A-18E/Fスーパーホーネットに給油機の役割も与えて飛行時間を使っているが負担軽減のためにも無人給油機の早期投入を急ぎたいところだ。スーパーホーネットの二割から三割が空中給油ミッションに投入されている。
- 海軍はまだ新型無人機の最終目標を明らかにしていないが、基本要求では空母から500カイリ地点まで進出し15千ポンドの燃料補給を想定している。
- 「MQ-25は航空部隊の飛行距離を300から400マイル延長する。これで遠距離で相当の機数を展開できる」とエアボスのマイク・シューメーカー中将Air Boss Vice Adm. Mike Shoemakerは9月号のproceedings誌上で語っている。
- 現在のスーパーホーネットの有効戦闘半径は450マイルほどだがMQ-25はこれを700マイルに延長する。
- 先の四社のうち、ジェネラルアトミックスがまっさきに構想案を発表している。
MQ-25 model. USNI News Photo
- 同社の構想は主翼胴体尾翼で構成され同社のアヴェンジャーの特徴を共有しターボファンエンジン一基でV字型尾翼が特徴だ。同社からUSNI Newsが入手した構想図ではD-704標準型バディタンク給油システムを採用しているのがわかる。
- 同社もまだ手の内を明かしたくなく詳細は触れていないがGA案の特徴については別だ。同機には電気光学式ボールが同社のMQ-1プレデター、MQ-9リーパーUAVと同様に搭載されており、降着装置は機内に格納されるのはまるで懐かしいS-3ヴァイキング対潜哨戒機を思い起こすものがある。また飛行甲板上の取り回しを考え、飛行要員が示すジェスチャーを認識させる機能を考えていると現在はジェネラルアトミックス(GA)で働く退役少将テリー・クラフトretired Rear Adm. Terry KraftがUSNI Newsに説明してくれた。
- 空母運用に特化した機能以外にGAは将来の拡張性も確保している。
- 「将来の武装搭載案もあり、ISR能力の搭載も想定していますよ。海軍からレーダー搭載の可能性で打診もありましたが、レーダーは論理的な選択でしょうね。UAVはつまるところトラックなんですから」とクラフトは語っている。■
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。