F-117記事の後編です。墜落機はSu-27Pの模様です。いったいどこから米空軍は入手したのでしょうか。ウクライナかもしれません。事故がなければわからなかったかもしれませんね。
New Details on Mysterious Crash of Lt. Col. Eric “Doc” Schultz Near Area 51 Emerge
エリア51近くで墜落したエリック・「ドク」・シュルツ中佐の謎の機体の詳細が浮上
Sep 12 2017 - 74 Comments
By Tom Demerly
Unnamed Sources in Published Report Suggest Pilot May Have Been Flying Russian Aircraft.
AviationWeek.comの2017年9月11日付け記事であらたな情報があり米空軍エリック・シュルツ中佐(コールサイン「ドック」)がネリスAFBから100マイル北西のネヴァダ試験訓練空域で墜落をした際の謎の機種が分かってきた。
空軍のメディア向け発表がシュルツ中佐が9月5日に墜落した機種名を明らかにしなかったため関心を呼んでいた。また報道機関発表が遅れたことも別の関心を呼び、A-10墜落との誤報まで流れた。
エリック・「ドック」・シュルツ中佐の資料写真 (USAF Photo)
AviationWeek.comのガイ・ノリス記者が9月11日に書いたのは「各種筋からシュルツは墜落当時レッド・ハッツ飛行隊の指揮官だったらしい。レッド・ハッツはAFTC実験航空団第三分遣隊で第413フライトテスト飛行隊が2004年解隊され生まれた番号のない部隊のようだ。同飛行隊はロシア開発の機材多数を運用し、MiG-29のほかスホイSu-27P含む各種機材を運用している」
ノリスがAviationWeek.comでSU-27Pの写真数点を初掲載したが2017年1月6日フィル・ドレークがグルームレイク(ネヴァダ)そばのティカブーピークTikaboo Peakで2016年11月8日に撮影したものだ。
撮影者フィル・ドレークはAviationist.comで「カメラを向けるとフランカーとF-16がドッグファイトしていた。高度3万から2万フィートで真正面からの迎撃練習のようだった。Su-27Pは高度の操縦性を誇るフランカー単座型でF-16の背後に回っていた。両機はその後高度を上げてグルームレイクの制限空域に戻っていったがその間驚きの目で見ていた」と述べていた。
ガイ・ノリスのAviationWeek.com記事でも「空軍発表の大まかな地点からも事故が発生したのはグルームレイクとトノパ試射場空域の中間地点と思われ、ともに空軍テストセンター(AFTC)第三分遣隊の管理かにある。同地区は極秘『ブラック』機材のテスト評価に使われており、レッド・ハッツ飛行隊が海外機材を使い、通常の第一線空軍機材に対して戦術評価や訓練に従事することもある」
第447テスト評価飛行隊は敵勢力の機材、戦術を評価するのが任務で、この公表写真でパイロットが整列している。同隊はエリック・シュルツ中佐が今回墜落した地点で運用されていたことが知られている。 (Photo: USAF)
エリック・シュルツ中佐の墜落事故に関して空軍から追加情報が出ておらず、ただ空軍参謀総長ディビッド・L・ゴールドフェイン大将のツィッターをMilitary.comが「事故機がF-35ではなかったことは確実に言える」とつぶやいたのを伝えているだけだ。
フィル・ドレークが撮影したテスト場を示す地図 (Map: DailyMail.com)
空軍がシュルツ中佐事故の追加情報を出すか不明だ。中佐が敵勢力の機材を使ったテスト評価や訓練という極秘事業に従事していたのなら今後も同事業が続くこともあり、追加情報は絶対出てこないはずだ。さらに今回の事故機が米国製以外の機材なら空軍は敵軍を模した戦術を使う訓練方法を変える必要に迫られるかもしれない。■
Top image credit: Phil Drake
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