F-35の配備でますます劣勢を自覚する北朝鮮が自暴自棄になり日韓両国にむけて先制攻撃をする可能性が増えないか心配です。逆に言えば北朝鮮に退路はもうないのですが。
F-35 Is Newest Thorn In North Korea’s Side
F-35は北朝鮮から見れば最新の棘だ
ロッキード・マーティンF-35の日韓両国配備は北朝鮮の通常兵器での劣勢拡大を明らかにする効果がある: U.S. Marine Corps
- 米海兵隊は自らを「槍の先頭」と自慢するが東アジアでは「グリーンナイツ」の海兵戦闘攻撃第121飛行隊(VMFA-121)は氷山の頂点以上の存在で、実戦投入可能なロッキード・マーティンF-35最初の十数機を配備した飛行隊として今後数十年にわたり同地域に駐留することになりそうだ。
- 2020年代初頭には北朝鮮は米最新第五世代戦闘機100機超と対峙することになり、うち42機が日本、40機が韓国所属でここに米空軍・海兵隊・海軍の前方配備機材が加わる。
- 中国・ロシアの支援がなければ北朝鮮に共用打撃戦闘機部隊に対応する可能性は皆無となる。制空し、ミサイルを地上で捕捉破壊し、地上部隊の前進を支援するのが同部隊の任務となる。北朝鮮には旧ソ連製および自国開発レーダーや地対空ミサイルがあるが、ステルス機を事実上止められない。
- Randコーポレーションのセキュリティ専門家によればステルス機投入で北朝鮮の「通常兵器の著しい不利性」があらわになるという。だからこそ北朝鮮は核兵器とミサイル開発に躍起となっているのだ。
- 北朝鮮に核濃縮工場が三か所あるといわれ、核弾頭30ないし60個があるはずだ。大陸間弾道ミサイル三種類を同時開発中でこのうち二段式火星-14型を7月に二回発射した。
- 北朝鮮は核兵器を西側軍侵攻を食い止める究極の手段と見ており、連合軍が先制攻撃の兆候を見せれば一気に短距離ミサイルで韓国や日本国内の軍事施設や主要都市を攻撃するだろう。
- 「あちら側は通常兵器で相当不利と認識しており、特に航空兵力不足を痛感しています」とRandの上席国防政策研究員J・D・ウィリアムズは解説する。「現指導体制の狙いを見れば通常兵力で格差が広がる一方の中で一気に穴を核で埋めようとするのは明白です」
- 北朝鮮は核兵器、弾道ミサイルの他に特殊作戦集団の整備に注力しており、高性能機材や防空装備の調達は後回しにしている。朝鮮人民軍空軍には中国製ソ連製の旧式戦闘機多数があり、対空ミサイルの中心はベトナム戦当時のSA-3、SA-5が近代的なS-200を一部配備している。最新対空ミサイルはKN-06で今年初めに実証している。
- これに対する韓国空軍はノースロップF-5、ボーイングF-15K、ロッキードF-16、KAIのFA-50を運用する。日本の航空自衛隊は三菱F-2、F-15があり最近通常離着陸型のF-35Aの受領をはじめたところだ。
- ウィリアムズによれば北朝鮮は通常兵力で劣勢になる状況を認識するからこそ連合軍部隊に大損害または壊滅的被害を与える手段に目を向けているのだ。「そこでF-35が新しく登場すると動きが加速します。ただしこの傾向は前からあり同機が直接刺激するわけではありません」
- Randで北東アジア軍事情勢を専門とするブルース・ベネットは通常兵力面で北朝鮮が格差を広げている状況は不安定を招く効果があるという。「新型機が配備されたとしましょう。あちら側の地対空防衛能力では対応できませんので、『地上にある間に攻撃しなくては』と思うようになるでしょう」というのだ。「そのためミサイルや核兵器またはその他兵器を使い主要航空基地を攻撃し脅威を取り除こうとするでしょう。両陣営に先制攻撃に向かう同機があるのです」
- 海兵隊はVMFA-121は岩国基地で実戦投入可能な状態にあり、韓国には三月にはじめて移動し、フォールイーグル演習に参加したと認めている。「F-35Bを岩国海兵隊航空基地に常駐させ日本で作戦投入可能にしておくことで第三海兵遠征部隊による米国の同盟国への責務の遂行の支援が可能となります。第五世代機のステルス、精密攻撃、多機能センサーの各性能が短距離離陸垂直着陸を活かした前線運用能力に加わり強力な戦闘爆撃機になります」
- 空軍のF-35Aも数か月で太平洋地区に移動する予定だ。空軍はすでに今年初めにヒルAFB(ユタ州)の第34戦闘飛行隊を太平洋に展開すると発表していた。同隊は4月に初の海外展開を英国で行い、さらにバルト海諸国にも共同訓練の形で進出した。
- 米国防総省は空軍向けF-35Aを計1,763機、Stovl型と空母運用型を合計693機海兵隊・海軍向けに調達する予定。F-35Aは誘導方式B61-12熱核爆弾が搭載可能。
- 日本は2011年12月にF-35導入を決定し、海外軍事販売制度を利用し42機調達する。うち38機は国内生産で名古屋の生産施設で製造が今年始まっている。
- 韓国向け引き渡しの開始は来年で、一号機(AW-1)の生産がフォートワース製造ラインで始まった。引渡しは2021年まで行われる。■
あ、この理屈では北朝鮮は核兵器を放棄すれば貧弱な通常兵力しか残らず西側の方位の前に弱体をさらすことになります。貧者の核として核兵器による国体護持をねらっているのが現在の北朝鮮ですので、核を使えないままにされれば国が消滅しかねないのです。
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