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★米海軍レイルガンの現在の課題は連続発射の実証だ---戦闘艦への導入大日程



Navy Rail Gun to Test Rapid Fire & Move Closer to Combat

海軍のレイルガンの反復射撃テストで戦闘投入が一歩近づく
(コメントは下にあります)

U.S. Navy
Visit Warrior By Kris Osborn Scout Warrior - Aug 16, 3:23 PM


電流の力でマッハ7.5でレイルガンから発射される米海軍の高速度発射体は敵の艦船、航空機、ミサイルを最大100カイリで撃破できる...

  1. この未来兵器はもはや空想やSF映画の世界でなく、実戦投入段階が近づく装備だ。これだけの威力、速度、有効距離を実現する兵器が出現すれば敵攻撃を遠距離で食い止める効果が生まれる。  
  2. 海軍研究本部Office of Naval Researchは電磁レイルガンを実験室から外に持ち出し海軍水上戦センターのダールグレン施設のレイルガン用反復射撃テスト場で実用試験を行う。
  3. 「初期のレップレート(反復射撃率)は低砲口出力で成功しており、次は発射エネルギーを徐々に上げて集中砲撃の発射回数にもっていくのが目的」とONRは発表している。
  4. レイルガンのレップレートテストでは今夏終わりまでに20メガジュール、来年までに32メガジュールが目標だ。ちなみに1メガジュールは車重1トンのクルマを時速250キロで動かすのに相当する。
  5. 「レイルガンはじめ指向性エネルギー兵器は将来の海上戦で優位性を約束する」とトーマス・ビュートナー博士(ONR海軍航空戦兵器開発部門長)が述べている。「米海軍が飛躍的技術を先に導入し敵対勢力への優越性を維持することが求められる」
  6. この兵器の作動にはパルス生成ネットワークを充電する必要がある。パルス生成ネットワークには非常に大きなエネルギーを極めて短時間に放出するコンデンサーが必要だ。
  7. 一回の作動で3から5百万アンペアの放電が発生する。これは1,200ボルトを千万分の一秒に放出するのに等しいと専門家が説明する。つまり約45ポンドの物体を静止状態から時速5千マイルまで100分の一秒で加速するのに等しいと海軍関係者が述べる。
  8. 時速5,600マイル(約8,900キロ)に達する高速度発射体は純粋な運動エネルギ-弾頭となる。つまり爆発物は不要だ。毎秒2千メートルの速度は通常の弾薬の三倍に近い。開発陣の説明では発射回数は毎分10発だ。
  9. 運動エネルギーを利用する超高速弾頭で製造費用と運用経費が下がる効果が期待できる。巡航ミサイル迎撃能力があり艦船に多数を搭載することが可能だ。超高速発射弾の費用は一回当たり25千ドルで済みミサイルより格段下がる。  
  10. レイルガンには大量の電力あるいは大型バッテリーが必要となる。システム構成は5つにわかれ発射装置本体、エネルギー貯蔵システム、パルス生成ネットワーク、超高速弾頭、砲台だ。
  11. 現在は固定標的へ砲弾をGPS誘導する構想だが、将来のレイルガンは移動目標の撃破も可能になると海軍は長年説明してきた。
  12. 海軍、DoDさらに陸軍がレイルガンの超高速砲弾を既存装備の海軍の5インチ砲や陸軍のりゅう弾砲に使えないか検討している。海軍駆逐艦へのレイルガン導入が可能なはずでDDG-1000級ハイテク駆逐艦に2020年代中頃に導入する検討が始まっている。DDG-1000の統合発電システムで艦内には十分な電力が利用できレイルガンにも最適と海軍開発陣は見ている。
  13. DDG-51アーレイ・バーク級駆逐艦への導入も可能となる日が来るだろう。装備の必要条件を考えるとこのサイズの艦体でも技術的にふさわしいといえる。逆に沿海戦闘艦には搭載できないはずだ。■

-- Kris Osborn can be reached at Kris.Osborn@Scout.com

なるほど、今回は作動原理やシステム構成が分かりました。しかしズムワルト級でなくても新型フォード級空母でも統合電力発電給電システムがありしかも原子炉から潤沢な電力供給が可能なはずで航空戦力とともにレイルガンが加われば恐るべき打撃力が実現するのではないでしょうか。今回は触れていませんが、砲身の耐久性も重要な分野で日本の冶金工学と製造能力が生かせませんかねえ。


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