スキップしてメイン コンテンツに移動

THAAD陣地を撮影していた北朝鮮のUAVのカメラは....


韓国では毎度毎度のことなのかもしれませんが気になるのでお伝えします。まずJane's Defense Weeklyが簡潔に伝えています。

  
韓国で見つかった北朝鮮UAVにはカメラが付いていた。発見場所は韓国東部で軍事境界線近く。韓国国防部が6月12日に発表した。Source: South Korean MND

 

South Korea finds suspected North Korean UAV near border 

北朝鮮付近の地点で韓国が北朝鮮所属と疑われるUAVを発見

 Gabriel Dominguez, London - IHS Jane's Defence Weekly
13 June 2017


  1. 韓国内で北朝鮮のものと思われるカメラを搭載した無人機(UAV)が北朝鮮国境に近い東海岸で見つかったと韓国国防省が6月12日発表した。
  2. 韓国統合参謀本部(JCS)によればUAVの大きさは全長1.8メートル、翼幅2.4メートルで江原道インジェ山中で発見された。2014年に韓国が占拠する黄海白ニョン島で見つかったUAVと類似している。
  3. 「白ニョン島で見つかったUAVにもカメラがついていた。今回の機体のカメラと同種類か分析中だ」とJCSは説明し、解析に約10日かかるという。
  4. 聯合通信はインジェ地元住民から「小型飛行物体」を発見したと連絡があり、軍関係者が現地入りしていたと6月9日に報じていた
  5. 今回のUAVをレーダー探知できていたかは不明。■

ちょっと淡泊な伝え方ですね。今度はDefense Newsを見てみましょう。

Suspected North Korean drone photographed US missile defense site

北朝鮮無人機は米ミサイル防衛陣地を撮影していた

 By: Hyung-jin Kim, The Associated Press, June 13, 2017 (Photo Credit: South Korean Defense Ministry via AP)

SEOUL, South Korea — 北朝鮮所属と疑われる無人機が韓国国内で見つかったが、墜落前に米ミサイル防衛装備を撮影していたと韓国国防部が発表した。
  1. 今回の発見は北朝鮮が対艦ミサイル4発を発射してから4日後のことで新大統領文在寅の北朝鮮対策を一層複雑化している。
  2. 無人機がみつかったのは軍事境界線近くの地点で調査チームは機体ないでソニー製カメラに数百枚の写真を見つけた。
  3. うち10枚が南東部星州に展開中の米THAADミサイル発射装置とレーダー装備だった。残りは住宅地や農耕地と機微情報と言えない対象だった。
  4. 無人機は北朝鮮に戻る前に燃料切れで墜落したようだ。解析をさらに進め、THAAD陣地を撮影した10枚が送信されたかも調べる。
  5. 北朝鮮は無人機に力を入れていると韓国は注目し、北朝鮮軍には無人機300機近くがあるという。2014年には北朝鮮無人機数機が韓国内で見つかっている。専門家によれば機体はローテクだが安全保障上の脅威になる可能性は排除できないという。
  6. これに対し今回見つかった無人機は双発エンジンで前回見つかった単発エンジン機より航続距離も長いと韓国国防省は指摘。北朝鮮が無人機部隊の戦力向上を図っていることが分かる。
  7. 2014年に見つかった無人機にも日本製カメラが搭載されており、韓国大統領官邸青瓦台他を撮影していたと韓国は説明。ただし調査の結果、画像はリアルタイムで送信していないと判明した。
  8. 一方で韓国軍によれば北朝鮮兵士一名が地雷原を徒歩で縦断し亡命してきた。韓国統合参謀本部の発表では亡命の動機を尋問中。■
気を抜くことができない韓国内の緊張状態は大変ですね。それだけに韓国内にとりたてて緊張感がないと伝わると日本では理解しにくいのです。一方で韓国の学校で朝鮮戦争は日本を相手に戦って韓国が勝利したとの誤った教育を本当にしているのなら将来が心配ですね。SONYのカメラなど生々しい内容は日本では報道していないのでは。


コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ