文在寅大統領はトランプ大統領との首脳会談を控えており、この件をどう説明するのか見ものです。法理よりも感情を優先するのは韓国特有の現象ですが、対外的には全く通用しません。韓国が虎の尾を踏んでしまった気がするのですが。米国も韓国の動向を理解できなくなりつつあるとすれば大変なことです。中国は裏でこの展開をほくそ笑んでいるでしょう。一番注視しているのは北朝鮮ですが。
星州のゴルフ場内にTHAADを設置する米陸軍部隊。2017年4月27日撮影。Shon Hyung-joo/Yonhap via AP
US Lawmaker Chastises South Korea for Suspending THAAD
米議員が韓国のTHAAD凍結を厳しく批判
韓国政府がTHAADミサイル防衛装備の受領を遅らせていることに米上院議員が非難の声を発し、同国が10億ドルを投じる米国の動きを再考した理由を米陸軍上層部にも問いただした。
- 6月7日の上院歳出委員会の公聴会でリチャード・ダービン上院議員(民主イリノイ州)が「韓国国会がわが方の923百万ドル相当のミサイル防衛装備受領を決めかねている状況はここ数年間自分が危惧していた通りの展開だ」と発言。
- ダービン発言の同日に韓国大統領府からTHAAD展開は境影響調査が完了するまで凍結し、調査結果は一年以上後に出るとの発表があった。
- 「このTHAADミサイル防衛は中距離ミサイルを対象とし韓国国民の安全を守る意味があるのは明らか...にもかかわらず韓国国内で再度政治議論の対象になったことに困惑せざるを得ない」(ダービン)
- 同議員は陸軍長官代行ロバート・スピアおよび陸軍参謀総長マイク・マイリー大将に本件に関する説明とともに韓国政府が対米関係そのものを見直しているのかを問いただした。
- スピア長官代行は韓国指導層と話したことはないが「二国間関係は良好」と信じ、先行導入されたTHAAD二個隊は「展開済みで作戦行動可能」と答弁した。
- 韓国大統領府からは先行二個装備含む展開済み装備の撤去は求めていないと発表があった。発射装置とレーダーは星州地区に一晩のうちに搬入され、反対派は5月9日の大統領選挙前に慌てて手配したと批判していた。
- 大統領府は合わせて国防省が追加発射装備4基の搬入を秘密にしていた疑いの調査を開始し、環境インパクト調査対象から外れるよう陣地構築を小さく見せようとしたのではと疑っている。
- マイリー大将のダービン議員への回答では韓国とは連絡を保っているとし、「この事態の解決を目指します。設置場所で環境問題がからんでいると理解しています」「THAADは在韓米軍の防衛のみならず韓国全土の安全確保でどうしても必要です」とした。
- ダービン議員からは韓国大統領が提示している点は「意味が二つあり、環境問題とともに適正手続きの問題、つまりミサイル防衛装備の導入是非の議会審議が絡んでいる」との見解が示された。
- 一方で北朝鮮が短距離対艦巡航ミサイルと見られる数発を6月8日に発射したと韓国軍が発表しており、北朝鮮は引き続き米本土を射程に収める核ミサイル開発を進めている。
- 飛翔体数発は東海岸の元山から発射され約200キロ飛翔する中で最高高度は2キロだったと韓国の統合参謀本部が発表している。
- ミサイルの着弾地点は韓国と日本の中間海域で米空母USSカール・ヴィンソン、USSロナルド・レーガンの両空母打撃群が韓国海軍と共同訓練を数日前に終了した地点である。
- 「韓国側の理屈が理解できない」とダービン議員は述べた。「もし自分が韓国に暮らしていたら、ミサイル防衛手段はすべて導入してもらいたいと思うはずだ」■
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