North Korea Tested Warhead Reentry in Latest Missile Launch
北朝鮮の最新ミサイル発射実験は弾頭部の再突入のねらいか
New KN-17 intermediate-range missile can hit Alaska, Guam with nuclear warhead
新型KN-17中距離弾道ミサイルはアラスカ、グアムも核攻撃可能
KN-17 launch / Getty Images
北朝鮮の新型中距離弾道ミサイル実験の狙いは核弾頭の大気圏再突入だったとペンタゴンが見ている。
- ミサイルは南東部のコソンから発射され米情報機関はKN-17だとし、核弾頭搭載時の射程3,400マイルでアラスカとグアムに届く。
- ミサイル発射は土曜日の東部標準時4:30 p.m.で異例なまでの高高度およそ1,200マイルに到達しており、核弾頭の大気圏再突入能力を試している。
- 「核ミサイル開発で重要な一歩だが今の段階では同国は技術を獲得していない」と情報に詳しい国防関係者が述べている。
- 大気圏再突入後のミサイルは発射地点からおよそ400マイル先の日本海に着水した。
- KN-17は先月の平壌軍事パレードにも移動式発射台に乗せられて目撃されていた。ただし土曜日の発射は固定発射台からで移動式発射台は使っていないと上記国防関係者は述べている。
- 北朝鮮は第六回核実験を先月実施すると見られていたが、今のところ先送りになっている。ただしそのため中国が北朝鮮に強い圧力をかけたとの観測があった。
- 北朝鮮国営のKCNA通信社は15日になり、ミサイルは中距離弾道弾火星Hwasong-12で「主体兵器」のひとつ、つまり国産であると伝えた。また金正恩がテストに立ち会い、「ロケット研究関係者を抱きしめ、これまでの精進が大きな成果を生んだと述べた」と伝えている。
- 「試射は最大仰角で行い周辺国の安全に配慮した」とKCNAは伝え、「新開発の弾道ロケットの戦術及び技術諸元を確かめ、大型核弾頭搭載を検討した」と述べている。
- 「最悪の再突入状況でも弾頭の自動誘導の有効性が確認され、起爆装置の作動も正確だと分かった」(KCNA電)
- 今回のテストは韓国大統領文在寅Moon Jae Inの当選直後となり、文は北朝鮮との関係修復に意欲を示していた。選挙運動中に文は非核化と北との対話を同時並行で進めると述べていた。
- 「毎回のテストで北朝鮮政権が周辺国との関係をどう設定したいかを示している。今回の発射は文の出方を下がる意味もあるのだろう」とケン・ガウス(シンクタンクCNA主任研究員)が韓国の聯合通信に語っている。
- 今回の新型IRBMは4月5日が初のテストでこのときは打ち上げ直後に失敗している。二回目が4月16日だが、打ち上げ後数秒で爆発分解している。三回目も失敗に終わった。4月29日のことだった。
- 三回つづけて失敗したため米国が妨害工作として不良部品を北朝鮮につかませたとの報道も出た。
- 新型ミサイルの写真ではノーズコーンそばにフィン数枚が見え、同兵器は飛翔中に姿勢制御可能で迎撃ミサイルを出し抜く狙いがあると見る向きがある。
- KN-17を見た空軍の国家航空宇宙情報センターは一段式液体燃料で道路移動型ミサイルと判定した。
- KN-17は戦略級核ミサイルで軍事パレードでその存在を見つけたのも同センターだ。
- 同センターは中距離弾道ミサイルを投入するのは「補給拠点、域内の中心的軍事基地として航空施設、港湾、海軍艦艇を狙う」と見る。
- 「北朝鮮は弾道ミサイル開発を精力的に進めており、一部ミサイルやミサイル技術はイラン、パキスタン等に輸出されている」と同センターの2013年度版報告が述べている。「北朝鮮は核兵器保有も公言している。新型IRBMの他に旧式ノドン等MRBMも軍事パレードに登場している」
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