目新しい内容はないのですが、それだけ要素技術の開発が着実に進んでいることを伺わせます。ご承知と思いますが、空軍、海軍は機体の統一化を断念しており、別の機体になりそうです。無人機に積極的な海軍と消極的な空軍の違いが目立ってきそうです。第六世代機の名称は使わない問の動きもあるのですが、わかりやすいのも確かですね。
Navy, Air Force Are Exploring Concepts for a Next-Generation 6th Generation Fighter to Come After the F-35 F-35後継機の第六世代戦闘機で米海軍、空軍が概念づくりを進めている
KRIS OSBORN
Yesterday at 12:27 PM
ペンタゴンが目指す第六世代戦闘機はステルス性を重視しつつコンピュータ、電子戦技術、速度、兵装、センサーを一新する。
- 20年後に登場するはずの戦闘機は次世代のステルス技術、電子戦、コンピュータ処理アルゴリズム、自律運用の拡張、極超音速兵装、またいわゆる「スマートスキン」と呼ぶ機体側面へのセンサー埋め込みを実用化するはずだ。
- ノースロップ・グラマンはすでに一年以上前のスーパーボウル生中継中CMでその輪郭を示していた。
- ノースロップ以外にも新型戦闘機競作に加わる国防企業があるはずずだが、まだ要求内容が明確でない中で、ノースロップが構想づくり、技術初期設計作業を以上の方向で進めていると言っても誤りではない。ボーイングも開発初期段階の作業に取り組んでいるとDefense Newsが伝えている。
- 新型機は第五世代機F-35共用打撃戦闘機の後継機として2030年代中頃に投入されるはずで、空軍と海軍がそれぞれ概念をまとめている。空軍・海軍は共同で概念の初期取りまとめ協議をしており、搭載技術や性能の定義付を急いでいる。うち、空軍では次世代航空優勢戦闘機Next-Gen Air Dominanceの名称を与えている。
- 海軍用機材は2035年までに退役するF/A-18スーパーホーネットとの交替をめざすと海軍は説明している。
- 海軍は2040年時点の空母航空隊の姿としてJSFの海軍仕様F-35CとEA-18グラウラー電子戦機をまず想定する。そこに海軍仕様の第六世代機を加える構想で、有人無人運用がそれぞれ可能とする。
- 機体塗布、電磁スペクトラム、人工知能、機体制御、戦闘状況認識、通信、データリンクそれぞれの個別技術が急速に進歩していると海軍は認識。
- 海軍関係者は同時に新型空母運用無人機を並行開発すると述べた。これもノースロップ製のX-47B実証機は空母発着艦に成功した初の機体となっている。
- アナリスト陣は第六世代機開発メーカー各社は次世代技術としてセンサー接続性の極大化、スーパークルーズ性能や機体そのものを電子的に設定する「スマートスキン」も導入すると見ている。
- スーパークルーズで新型機はアフターバーナーなしで超音速巡航が可能となる。これにより、現場上空での滞空時間が長く確保でき、F-22はこのスーパークルーズ性能を実現している。
- 最大限の接続性とは通信機能とセンサー機能を大きく伸ばし、衛星や他機等とリアルタイム接続を実現し戦場情報を利用することだ。極超音速兵器の搭載も想定するが、スクラムジェット極超音速飛翔など開発中技術の進捗度に依存する。
- 空軍主任科学者ジェフリー・ザカリアス博士はScout Warriorに極超音速兵器の実用化予定を2020年代、極超音速無人機の実現を2030年代、再利用可能極超音速無人機を2040年までに実用化すると語った。将来の戦闘機材には極超音速技術が兵器、あるいは推進手段としてまたは双方が必要要素になるのは疑いがない。
- 機体のスマート表皮は機体にセンサー技術を分散装着し機体と一体化させることを意味する。ここに次世代コンピュータのアルゴリズムを使いパイロットに情報を整理統合して提示する。この一部はF-35でデータ融合として実現しており高度コンピュータ技術が投入され各種センサーから戦闘関連情報を収集、整理統合してパイロットの前に一つの画面上に表示する。さらにノースロップの分散開口装置Distributed Aperture SystemでF-35パイロットは戦場の360度画像を見られる。カメラは機体に組み込み式で、抗力を増やさず、かつステルス性を損ねない。
- スマートスキンに分散型電子装置を組み込めば機体に装備をぶら下げる必要がなくなり、機体表面そのものがセンサーの開口部となるとアナリストは説明する。これで抗力を減らしながら速度、操縦性を向上させるが、センサー性能も改善される。
- 第六世代戦闘機は高性能ステルス技術を搭載し防御性能の向上が実現しそうだ。敵側の防空体制が装備更新で高速処理とネットワーク機能を組み合わせ従来より広範な周波数帯での探知を可能になっておりステルス機の早期探知も不可能ではなくなっている。
- また第六世代戦闘機はレーザー兵器や電子攻撃能力も搭載することになりそうだ。■
- Kris Osborn can be reached at Kris.Osborn@Scout.com.
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