スキップしてメイン コンテンツに移動

アフガニスタンに投下されたGBU-43はバンカーバスターではない




What you need to know about the 'Mother of All Bombs'

「全ての爆弾の母」と呼ばれるMOAB、GBU-43
By: Valerie Insinna, April 13, 2017 (Photo Credit: US Air Force)
WASHINGTON — 米軍がGBU-43/B別名「全爆弾の母」をISISのトンネル施設にアフガニスタンで投下し、同装備が初めて戦闘に投入された。
  1. この名称は正式名称の大規模航空爆発弾の頭文字MOABからのもので非核兵器としては最大規模だ。だがもっと大きな威力を持つ兵器がある。
  2. MOABは空中炸裂弾で非強化地上目標物を広範囲に破壊することを目的に開発された装備だと空軍関係者がDefesnse Newsに説明してくれた。貫通効果はないが、洞窟や渓谷あるいは炭鉱のような目標物にも最大効果を発揮する。
  3. これが今週木曜日に投下された。MC-130で空軍特殊部隊が重量21,600ポンドGPS誘導の同兵器をアフガニスタンのナンガーター県アチン地区に投下したと中央軍が発表した。
  4. 「ISIS-Kは敗北を重ねており、IED即席爆発物を使い、退避壕やトンネルで防御態勢を強化している」とアフガニスタン駐留軍トップ、ジョン・W・ニコルソン大将は述べ、「障害物と関係なくISIS-Kへの攻勢を強めるのに最適な兵器だ」
  5. MOAB投入の利点は他の精密兵器と違い、強力な爆発物で地表広くに爆風効果を生むことにある。爆風発生で多くの爆発物も誘爆させる効果があるという。
  6. つまりIED等を一気に片付ける効果が生まれ、ISIS戦闘員にも多大な被害が生まれると専門家は見る。深い地点や防御された洞窟は攻撃対象ではないが、これだけの規模の爆風が発生すれば通常の洞窟や地下施設なら落盤が崩れる効果があるという。
  7. GBU-43の詳細は謎のままで、単価や空軍の保有数は不明だ。空軍は同兵器を何発購入しているのかは話せないとしている。
  8. ただしその開発過程は知られている。MOABはサダム・フセイン政権に圧力をかけるべく開発された。空軍研究所が短時間にカイアhつしたもので、最終テストは2003年3月11日と開発着手から一年で完成させている。ただしイラク戦では結局投下されていない。MOPは空軍研究所が開発し、ボーイングが製造している。全長30フィートに及ぶ巨体のため爆撃機では運用できない。
  9. ではGBU-43より大きい兵器があるのか。GBU-57A/B貫通弾MOPがその答えのようで、30千ポンド超の「バンカーバスター」として地下深くに貫通し地下壕等施設を破壊する効果がある。■

コメント

このブログの人気の投稿

★★★F-35とF-105の意外な類似性、戦闘爆撃機でドッグファイトは不得手

THE BUZZ America's F-105 Thunderchief Fighter-Bomber: The F-35 of the Vietnam War?
David Axe July 3, 2016 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/americas-f-105-thunderchief-fighter-the-f-35-the-vietnam-war-16839
War Is BoringによればF-35はF-16との模擬空戦で旋回速度が遅すぎて勝てなかったとテストパイロットが語っている。
これからの米空軍で最多の戦闘機材になるF-35が数で優勢なロシアや中国の機体と戦って残存できるのだろうか。 答えは歴史の中にある。50年前にも米空軍は同じ予測をしている。攻撃の主力F-105サンダーチーフは重量級ハイテク地上攻撃機で敵戦闘機も同時に撃退できるはず、とF-35と同様だった。 だが事実はF-105も旋回速度が遅くロシア製MiG-21に太刀打ちできず、空軍はF-105の損失を防ぐ特別な戦法を編み出した。同様の措置はF-35でも必要だろう。 F-35とF-105は驚くほど似ている。「F-105とJSFは大型、単座機、単発の戦闘攻撃機で、その時点で最強力なエンジンを搭載、空虚重量は27千ポンド級で翼幅もほぼ同じ35フィートだ」とオーストラリア航空宇宙専門家カーロ・コップが2004年に指摘していた。 http://www.ausairpower.net/Analysis-JSF-Thud-2004.html © 2005, 2007 Carlo Kopp

「両機種とも機内兵装庫があり機外パイロンで燃料と兵装を運べる」とコップは指摘し、「ともに戦闘半径400カイリクラスを目指し推力重量比、高機動操縦性能で制空戦闘機や迎撃機より劣っていた」 http://www.ausairpower.net/Analysis-JSF-Thud-2004.html

★★★米空軍次期戦闘機はもう戦闘機の形状となることはない---第六戦闘機の用語は駆逐

米空軍は次期戦闘機材の姿を未来から考えていますね。目的は航空優勢の確立であり、ドッグファイトは目的ではないと分析し、宇宙やサイバーも含めた多様なシステム構造の一貫として次期機材を捉えております。また、アジア太平洋での作戦をにらみ足の長い機体となると現在の戦闘機と相当形状が異なってくるとし、現状の姿の延長線上に次期機材を想定する勢力の生み出す結果と全く異なる結果を生み出そうとしています。改めて空軍の構成、運用がシステムで成り立っていることを痛感させられる内容です。 Air Force Prepares to Hash Out Future Fighter RequirementsBy: Valerie Insinna, August 28, 2016 (Photo Credit: Northrop Grumman)http://www.defensenews.com/articles/air-force-future-fighter-jet-penetrating-counter-air-next-generation-air-dominance
WASHINGTON — 一年をかけて将来の制空任務に必要な戦術や技術を検討した米空軍が次期戦闘機を実現する第一歩を踏もうとしている。2017年予定の代替策検討(AOA)に先立ち、空軍は予備作業を開始している。AOAはF-35に続く機体の要求条件、調達戦略に焦点をあてる。空軍は次期戦闘機をNGAD次世代航空優勢とかPCA侵攻制空用機材と呼んでいる。
だがアレクサス・グリンケウィッチ准将はAir Superiority 2030による戦力連携チーム(ECCT)を率い、NGADは従来の戦闘ジェット機と大きな違いが2つあると強調する。ひとつめが調達期間を比較的短くすることだ。
「2020年代末までに何らかの形が必要です」と准将はDefense News取材で発言している。「現実的な日程として2028年頃に中心的な技術分野で大幅な投資があれば侵攻制空性能で初期作戦能力が実現します
第二の相違点に関係するのがこのたびまとめられたAir Superiority 2030研究で将来の米空軍の航空優勢で決め手になるのは単一機種としての第六世代戦闘機のような機体ではなく、統合ネットワーク化された一連のシステムの集合だとする。この組み合わせの中に侵攻能…

★★★F-3事業に参画意欲を見せるボーイング、ロッキード・マーティン

Boeing, Lockheed Martin emerge as early rivals for Japan's fighter contest
Jon Grevatt, Bangkok - IHS Jane's Defence Weekly 19 July 2016 http://www.janes.com/article/62368/boeing-lockheed-martin-emerge-as-early-rivals-for-japan-s-fighter-contest Japan's Mitsubishi F-2 multirole fighter aircraft. Source: Japanese Air Self-Defense Force
航空自衛隊JASDFがめざすF-2多用途戦闘機の後継機種をめぐり、ボーイングとロッキード・マーティンがともに参画の意向を表明した。 IHS Jane’sが両社へ7月19日照会したところ、ともに日本での実績をもとに同事業参入を目指していることがわかった。事業規模は200億ドルといわれる。 防衛省は情報提供要求RfIを発出済みで、2018年4月までに「次期戦闘機」の決断を下すとみられる。 F-2は2000年代に三菱重工業MHIとロッキード・マーティンの共同事業で製造され、2027年ごろまでに全機退役する。 ボーイング広報によれば同社はF-2後継機の要求内容を検討中だという。「日本で当社の存在意義を大きくする方策は常に考えており、日本での安全保障ニーズに応えたい」 ロッキード・マーティン広報は「日本から各社に情報の要求が出ているが、当社もこれまでの日本との関係をさらに強化する今回の機会を活用したい」とし、「F-35事業とF-2でMHIと実績が成果を生んでいることは誇り」とする。 RfIは6月に出ており、各国の戦闘航空機メーカー宛に送付されている。RfIは7月はじめに締め切られており、米二社に加えユーロファイターとSaabもプレゼンを8月末に行う見込みだ。 RfIは既存機種での検討の一助にするほか、各社の事業参加への意欲をさぐることのがねらいだ。MoDはF-2後継機を純国産あるいは共同開発ですすめるかの決断を下すが、後者の場合は既存機種を原型にするとみられる。■