Boeing Wants to Build a ‘Super’ F/A-18E/F Super Hornet
ボーイングがめざすF/A-18E/Fスーパーホーネット改良型は航続距離とセンサー能力が向上する
New hardware boosts range and sensors
- ボーイングが開発中のブロックIII型のF/A-18E/Fスーパーホーネットはロッキード・マーティンF-35共用打撃戦闘機を補完する存在となる。
- 高性能版スーパーホーネット構想ではステルスF-35並の性能がある機体としていたが、今回の改良版はそこまでの高望みはせずJSFと共同運用し、NIFC-CA海軍統合火器管制防空ネットワークと親和性が高い機体とする。
- 「海軍と協力し、空母航空隊のニーズを総合的にとらえ、F-35、EA-18Gグラウラー、E-2DとブロックIII機材がその答えだと考えています」とダン・ジリアン(ボーイング、F/A-18E/F 事業責任者)がNational Interestに語っている。「ブロックIIIは補完機材になります」
- ボーイングは前回2013年提案で取り上げたステルスを重視していないが、低視認性機能など前回の提言内容も残っている。「ステルスも結構ですがすべての場面で必要とは限りません」
An F/A-18E Super Hornet. U.S. Navy photo
- 新型版の大きな特徴として2013年版から変わらない内容に一体化型燃料タンクがある。3,500ポンドの燃料搭載で航続距離が伸びる。
- ブロックIIIではコンピュータも更新し、コックピット内ディスプレイも大画面化し、広帯域戦術標的ネットワーク技術(TTNT)データリンク、新型長波赤外線捜索追尾システム(IRST)および新型統合防御電子対抗措置のブロックIV装備を導入する。さらにブロックIIIでは機体寿命を9,000時間に延長する。
- このうち重要度が高いのは長距離IRST装備で、ステルス対抗センサーを組み込むとジリアンは述べる。海軍は新型ステルス機中国のJ-20やロシアPAK-FAへの対抗策として必要な装備ととらえている。ジリアンからはボーイングと海軍は赤外線センサーで従来からあった問題を解決したと述べているが詳細に触れていない。同社関係者は新型IRSTは距離データを正確に入手でき、武器使用には十分だという。
- ジリアンによればブロックIII機材には高性能装備がつくが、旧型機にも稼働期間延長の作業中に後付で装着可能だという。ブロックIIIの生産開始は2020年代になり、稼働中機材への後付け装備はその後になるだろう。「既存機もブロックIIIなみの性能に迅速に引き上げます」とジリアンは述べた。
- 海軍はブロックIIIの調達規模を決めていないが、同社は比較的迅速に増産できるという。「2020年代中頃には各空母に一個飛行隊分の新型機材を展開できるでしょう」(ジリアン)
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