このところ平壌からの乱数放送が続いているのは日本国内の潜伏工作員への連絡なのでしょう。公安警察も目を光らせているとは言え、想定外の事態が日本でも発生しないとは限りません。長年に渡りこのような恐ろしい国を放置してきたつけを国民の生命と自由で支払うことにならなければいいのですが。一方でちゃんと精算すべき時なのでしょうか。韓国国内の騒々しい世論にも北の息がかかっているのは当然でしょうね。心ある韓国国民が来る大統領選挙で正しい候補に一票を入れることを祈るばかりです。
North Korea's Spy Agencies Should Not Be Underestimated 北朝鮮スパイ組織を軽視するな
April 23, 2017
北朝鮮には大規模な情報収集・保安措置の仕組みがあり、民主主義人民共和国との国名とは裏腹の専制国家体制だ。
- 平壌には2つ課題がある。まず海外での情報収集と秘密工作であり、つぎに防諜活動だ。韓国内に潜入する任務のため専門機関が2つある。「北朝鮮情報保安部門は政治、軍事、経済、技術の各情報を公開情報、人的情報活動、サイバー、通信傍受の各方法で行っている」とペンタゴンが議会に提出した北朝鮮評価レポート2015年版にある。「北朝鮮の主要な情報収集対象は韓国、米国、日本である」
- 北朝鮮の主要対外情報機関は偵察総局Reconnaissance General Bureauでソ連のGRU軍事情報機関をモデルにしているようだ。「偵察総局RGBとは北朝鮮の主要対外情報機関であり情報収集と秘密工作を担当する」とペンタゴン報告書はまとめている。「RGBは6つの局を有しそれぞれ秘密工作、偵察、技術、サイバー、海外情報、南北朝鮮関連、業務支援に分かれている。
- 国家保安省が北朝鮮の主要国内情報機関で一部対外活動も担当している。意図的にソ連時代の国家保安省(ロシア語でMGB)と同じにしている。北朝鮮はソ連の関連機関をモデルにした。
- 「国家保安省 Ministry of State Security (MSS)が北朝鮮の主要防諜機関で、金正恩直轄の独立組織だ」とペンタゴンはまとめている。「MSSの任務には北朝鮮国内収容所の運営以外に国内諜報活動の取締り、脱北者の国内連れ戻し、海外防諜活動がある」
- 北朝鮮には他に2つの組織が韓国国内への潜入の任務を担当している。内1つは公然と活動している。「統一戦線部United Front Department(UFD)の任務は韓国国内に親北勢力を作ることで、韓国アジア太平洋委員会Korean Asia-Pacific Committeeや民族和解協議会Ethnic Reconciliation Councilがその例」とあり、「UFDは南北対話や韓国向けに北朝鮮政策を説明する役目もある」
- UFDには秘密工作部もあり、侵入工作員向け訓練を実施し、韓国世論の分断や社会混乱を引き起こすのが目的だ。「第225局が侵入工作員を訓練し、地下政治集団を組織し社会騒乱や革命を引き起こすのが目的」とペンタゴン報告書は述べている。
- 情報機関は北朝鮮の強みのひとつだ。平壌の保安部隊は母国から遠く離れた地点でも実力を発揮しており、最近では金正男暗殺をマレーシアで実施した。無慈悲かつ効果的に任務を遂行する金正恩の情報機関は朝鮮半島で武力衝突が発生した場合でも効果を示すだろう。■
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
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