2017年3月19日日曜日

韓国で何が起こっているのか


韓国では大統領弾劾であたかも勝利だと自画自賛していますが、すぐ隣に史上最悪の国家体制があるのに当事者意識はあるのでしょうか。仮に北朝鮮を攻撃するとしたら次期大統領が当選する前と言われていますね。5月連休が最後のタイミングでしょうか。北朝鮮が崩壊したとしても核技術を韓国が引き継げばまたややこしくなります。本当に日本の周りには面倒な隣人が多いと思い知らされますね。ここは「国民感情」は別にして地政学的に日韓の実務軍事部門がどれだけ連携できるかが大切ですね。

Korea on the Brink 崖っぷちの韓国

Analysis: President Park's spectacular fall means nothing good for U.


      tBY: Aaron MacLean

March 17, 2017 4:56 am
  1. 今や前大統領となった朴槿恵が権力の座からの追放される様子は海外は驚きを持って見ていた。昨年秋の当初の報道は雪だるまのように拡大し、世代を巻き込んで政治危機になった。親友で「心霊助言者」の崔順実の娘が著名女子大に政治圧力により入学した。「乗馬奨学金」が成績が低いこの娘のため特設され、同大学生が抗議の声を上げたのは驚くべきことではなかった。
  2. 公明正大な姿勢を目指す政府、大学当局にとってこの状況は望ましいはずがないが、他国でも特権層に甘いのは見られる出来事だ。だが話はそこで終わらなかった。崔は心霊顧問として(批判派は「カルト指導者」とか「ラスプーチン」と呼ぶ)実業界大物に働きかけ大統領に近いことを逆手に広範かつ巧妙に利益を手にしていた。大統領への影響度を測る尺度として大統領演説原稿には崔の校正が入っていたと韓国報道が伝えている。
  3. 朴前大統領弁護団はすべて大統領の知らぬところでの話として弁護に当たっている。ソウルに集まった大群衆は街路を埋め、朴の支持率はどんどん下がった。昨年12月に弾劾され、先週金曜日に裁判所が弾劾措置を支持したため、朴は大統領官邸を離れた。検察が本人を尋問するとみられる。大統領選挙は5月9日に実施される。
  4. ただし朴は今回の事件発覚前でも国民の支持は低かった。2012年の当選後もスキャンダルが数々あり、2013年には国家情報機関が当選を助けようと100万回のツィートをした件もあった。その翌年に恐ろしいセウォル沈没事件が発生し、死亡304名の大部分は高校生だった。朴はこの事件の処理がまずいと批判され、ハリケーン・カトリーナの際のジョージ・W・ブッシュ大統領の手際の良さと対照的だった。
  5. ただし崔スキャンダルの本質は実はもっと深く歴史に由来する。朴の父朴正熙は1961年に軍事クーデターで実権を握り、1979年に暗殺されるまで同国のトップに立った。崔の父親崔太敏も娘同様に精神面で強い影響を朴正熙に与え、その娘の養育にも一家言を持っていた。なお、朴の母親も1974年に暗殺されている。
  6. スキャンダル拡大で中道勢力と朴・崔二代目の談合と取引が明らかになり韓国左翼勢力は神経が逆なでされた。
  7. 保守派は初代朴政権時代を富と安定の時代として回想する傾向があり、この時代に政府の後押しでコングロマリット集団つまり今日の財閥が生まれ、爆発的な成長で世界進出し、「アジアの奇跡」と呼ばれるようになった。ただし左翼勢力は軍事独裁体制で一握りの家系による財閥支配を許し、民主体制の責任義務なしに富を蓄積した時代として記憶されている。崔事件で朴がサムソングループの合併企業運営に関与していたと明らかにされたが、朴家と財閥の関係がまだ健在だと示している。
  8. 朴の追放は行政にも大打撃だが韓国の民主体制の健全性を示す結果になった。弾劾が憲政を乱すことなく進んだためだ。ただし米国の視点から見れば残念だ。次期大統領で誰が当選しても米国と親しい関係にならず、北朝鮮に宥和的になるのは間違いない。日本の安倍、朴政権、台湾のと北東アジアに親米政権が揃う幸福な事態は短期しか続かなかった。
  9. 韓国世論調査でトップを走るのは文在寅Moon Jae-inで米国への猜疑心を隠すことなく、平壌には日光政策とでも言うべき宥和政策を主張している。二番手がAhn Hee-jungで文より現実的かつ中道よりといわれる。ただし支持率は文より15ポイント下回り、同じ党内で指名を争う関係だ。与党は候補者を絞りきれておらず、おそらくそれどころではないのだろう。
  10. 米国のTHAAD配備開始が大方の予想を裏切り先週前倒しで実施された。韓国政局の動向とくに左翼政権誕生は必至と見ての動きだ。今年夏までに配備が完了するが新大統領就任は春になる。配備を取り消すのであれば、搬入がはじまってからでは実施が難しくなると見越しての行動だろう。■



Aaron MacLean   Email Aaron | Full Bio | RSS
Aaron MacLean is a senior writer at the Washington Free Beacon. A combat Marine veteran, he was educated at St. John’s College, Annapolis, and Balliol College, Oxford. He served as an infantry officer in Afghanistan, and his final assignment in the Marine Corps was teaching English literature at the U.S. Naval Academy, where he was the 2013 recipient of the Apgar Award for excellence in teaching. Aaron is a 2016 Next Generation National Security Fellow at the Center for a New American Security, and has been a Novak Fellow, a Claremont Lincoln Fellow, a Marshall Scholar, and a Boren Scholar. He lives in Virginia, where he was born.

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