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北朝鮮問題で中国軍が進駐する可能性



これはどうなのでしょうか。中国がこの通り動くのかわかりませんし、ティラーソン国務長官が中国に何を伝えのか、(中国が簡単に言うことを聞くとは思えません)、習近平主席の訪米が4月上旬、韓国大統領選挙が5月上旬という中で、北朝鮮への軍事行動があるとすれば4月中旬から5月初めまでの可能性が高いのですが、それまでに人民解放軍が国境を超えるのか、また中国が現状維持を望んでも北朝鮮が自滅の道に向かいつつある中で大きな力が朝鮮半島に働くかもしれません。そうなると待てば待つほど中国には不利な状況となりますからPLAが電撃進駐をし、北朝鮮軍と先に交戦状態に入る可能性も排除できないですね。あるいは自暴自棄の金正恩が北京や上海にミサイルを発射しないとも限りません。(日本が被弾する可能性のほうが高いですが)4月は神経をすり減らす月間になりそうです。

China could potentially stop a US strike on North Korea — without starting World War III 中国は米軍北朝鮮攻撃を発生させないはず、ただし第三次大戦を巻き起こさない形で

By Alex Lockie, Business Insider
Mar 16, 2017 7:18:36 pm
北朝鮮のプロパガンダポスターでは米国を狙うミサイルが描かれている。.| Via Flickr.
北朝鮮が弾道ミサイルを連続発射し、米国・同盟国のミサイル防衛網を突破する狙いを示したのを受け、米軍が北朝鮮で斬首作戦をいつ実施するのに注目が集まっている。
Business InsiderがStartforのシム・タックとともに作戦決行の場合の予想を詳しく述べていたが記事では大事な国を失念していた。中国だ。
米軍が北朝鮮攻撃に踏み切れば中国はどう反応するだろうか。

中国は北朝鮮の現状のまま維持したいはずだが第三次世界大戦の開始は望んまない

北朝鮮が核の恫喝を米、韓国、日本につきつけるのは中国としても認めないとしても、朝鮮半島統一は防ぎたいはずだ。
中国は北朝鮮の隣国であり、米軍は攻撃するとしても中国を警戒させたくないはずだ。だからといって30分なのか30日なのか不明だが事前通知をすれば中国は攻撃を実施させないよう動くはずだ。

南北朝鮮統一は中国にとって脅威

「統一となれば強力な国家が中国国境の隣に出現」し、民主体制が機能し、技術力を誇示するのは「中国が出現してほしくない事態」とタックは言う。
米軍25千名が現在韓国に常駐するが、数十年に渡り38度線から北に入っていない。中国としてはこのままにしておきたいと考えているはずだ。

北朝鮮が消滅すれば中国はむき出しになったと感じる

中国にとって北朝鮮とは「米軍同盟軍への物理的緩衝」だとタックは指摘する。
米軍が北朝鮮国内に基地を設営すれば、中国国境に近く、中国封じ込めの手段となる。
タックは米軍により朝鮮統一が生まれることは中国として「なんとしても防ぎたい」とし、中国軍が国境を渡り西側諸国と戦火を交える「可能性はまったくない」と言い切る。

北朝鮮を過度に支援し西側に対抗させれば中国の自殺行為

緩衝だからといって強制収容所と米核攻撃を公然と狙う国際的孤立国家を中国が援助にかけつければ「第三次世界大戦を開始することになる」とタックは言う。
そこで中国は北朝鮮滅亡を遅らせようとしても、西側に対抗する部隊を派兵するまでに至らないのではないか。朝鮮戦争の状況とは違う。

中国の対応はまず外交

現在、米国は空母打撃群一個、原子力潜水艦、F-22、F-35を太平洋に展開中だ。米軍の主要装備がフォールイーグル演習に参加中だ。
だがタックによれば北朝鮮の運命は軍事作戦計画よりも国務長官レックス・ティラーソンが会談する中国外交筋にかかっているという。

外交努力は失敗しても非軍事解決策に希望は残る

「利用できる外交手段は残っており、軍事オプションしか残っていないのではない」とタックは述べ、「仮に軍事オプションしかないと実施を決定すれば高い代償につく。軽く流せるような規模ではない」という。
両陣営とも軍事行動をいきなり取るのではなく考えられるすべての外交手段を試すとしても迅速をめざすはずだ。
タックは米国が北朝鮮攻撃が迫っていると中国が見れば、平壌に圧力をかけ交渉の座につかせるはずだという。西側主導の秩序で朝鮮半島統一の日が来るのは避けたいはずだという。

「中国は軍の北朝鮮進駐で罠をしかける」(タック)

「中国軍部隊が公然と現れれば米軍も北朝鮮への進軍を考え直すのではないか。なぜなら大規模交戦のリスクになるからだ。
中国軍が平壌や北朝鮮国内核施設付近に現れれば、米軍は爆撃を簡単に実施できなくなる。

中国が「完全無欠の」指導者に事態解決を求めるのは確実

国際社会の意見に無関心で国内で自由な意見を認めない中国でさえ人命を軽く扱う金正恩を公然と支援したいとは思わないはずだ。
北朝鮮内に入る中国軍は「政変を迫り、金正恩に」武装解除を求めるはずだとタックは見る。
「北朝鮮の存続を図り、中国の利益に沿って動かせても米軍の格好の目標にさせないはず」(タック)
これが中国に一番理想的であり、米軍攻撃も実現できなくできる。

中国の勝利になっても、中国は悪漢と見られるはず

中国指導部としては強力な統一朝鮮が米国主導で国境の向こうに出現するのは避けたい。また北朝鮮崩壊で大量の難民が流入するのも防ぎたいところだ。一方で朝鮮半島の核による緊張は緩和したいはずだが、これを実行すると中国が醜い一面をさらけ出す。

米軍攻撃を避けるべく、北朝鮮の核兵器解除を中国が一方的に進めたとしよう。その場合、中国が北朝鮮の核開発をこれまでなぜ黙認し、技術拡散をなぜ止めなかったのか、深刻な人権侵害に黙っていたのはなぜかとの非難を呼ぶことだろう。

で結局どうなるのか

中国の関心は北朝鮮国民25百万人を独裁圧政から「救い出すことではなく」緩衝国家として残すことだとタックは指摘する。
中国としては金正恩に代わる政権を立ち上げる可能性を希求し、新政権はやはり西側に対抗し米国と協調路線を取らないことが大切だ。
中国が望む北朝鮮とは「西側に反旗を翻し、自国路線を主張する」国家だとタックはいう。
中国が影響力の行使を怠れば時の利は逃げるだろう。■


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