今回の不時着水(墜落ではないようです)よりもニコルソン中将の発言の一部をとりあげて反米感情を煽り立てるような動きがあるのは誠に残念です。自分の都合のよい形で発言内容を利用するのはいかがなものでしょうか。また日本国内に米軍が駐留していることにも疑問を煽り立てようとしている観がありますが、日米同盟の意義、機能について日常から説明を怠ってきた(あるいは理解しようとしない)ためかと思われます。残念ながら航空機含み事故は避けられないことであり、一般住民の生命を巻き込む自体を回避したパイロットの判断は本当に正しかったと思います。それを賞賛した中将の真意が伝わらないのは残念ですね。また機種名称はMV-22でありV22とかオスプレーとか正しくない表記が報道されていることにも疑問を感じます。
MV-22 Crash Off Okinawa Occurred During Nighttime Aerial Refueling; Halt In Operations Ordered
By: Megan Eckstein
December 14, 2016 11:09 AM
MV-22オスプレイの沖縄沖合墜落は夜間空中給油の作業中に機体が損傷したため発生し、乗員が機体を民間人居住地区を避けて海上に着水させたことが現地海兵隊遠征部隊司令官の談話で判明した。
ローレンス・ニコルソン中将は報道記者会見で同機が海上で空中給油中にローターブレイドが給油管に接触し、機体が損傷したと述べた。「給油管を切り離した直後に機体が激しく振動した」
「パイロットは沖縄住民上空を通過飛行せずにキャンプ・シュワブへ帰還をめざしたが浅瀬に着水させ、乗員並びに沖縄住民に被害が発生しないようにした」
国防総省関係者はUSNI Newsに14日、着水地点は沖縄本島から5マイル地点で予防措置として着水したと述べた。
着水地点は岩場で機体はばらばらになった。AP通信配信の写真では主翼が機体から外れているのがわかる。
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念のためニコルソン中将は在日海兵隊所属MV-22の飛行運用を「チェックリスト点検後安全飛行が確保されるまで」停止した。
記者会見で中将は乗員の判断は適正で住民の生命を守ったと賞賛した。「普天間基地、嘉手納基地のいずれにも戻ろうとせず、浅瀬に向かい可能な限り海岸近くに着水しようとした若きパイロットを誇らしく思う」「これだけ困難な状況では素晴らしい判断だ」
沖縄では海兵隊の機材運行で緊張が高いままだ。とくに騒音が高いV-22が焦点だがF-35Bも日本へ来年配備される。ニコルソン中将も記者会見で海兵隊が日本と共同で行う訓練は重要で今後も今のまま継続すると強調している。
「安全確保でできることは全て行う。乗員訓練とともにオスプレイの実績から今後沖縄住民には絶対危害を発生させない」「夜間訓練では好天時、荒天時ともに危険があることはご理解いただきたいが、訓練は両国にとって不可欠だ」
オスプレイの乗員5名は米空軍第33及び第31救難飛行隊が回収し、キャンプフォスター海軍病院に搬送された。うち2名のみ経過観察するが3名は直後に退院している。
「海上保安庁には迅速な対応を感謝したい。また沖縄県警も現場確保で協力いただいたことを感謝している」(ニコルソン中将)
現場調査が展開中で機体回収方法を検討しながら、近隣の環境保全に務めると中将は述べた。
海兵隊は調査が完了するまで今回の事案の追加情報は発表しないとしている。■
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