Malfunctioning Weapons Throw a Wrench in China’s Arms Industry
American and Russian firms still dominate
by KEVIN KNODELL
2016年11月、中国は珠海航空ショーに展示700社を集め、アフリカ、アジアの来場者が中国製軍事装備に群がった。関心の的は新型J-20ステルス戦闘機で同機は初のお披露目の機会となった。
- だが中国武器輸出にはトラブルも多いと米陸軍の海外軍事研究部門のニュースレターO.E. Watch 2016年12月号が中国にハードルは高いままだと指摘している。
- 「世界は中国防衛産業を一流とは見ていない。原因に装備が動作不良をしたり、設計に不備があることがある。さらに付帯サービスが欠如しており、販売後の訓練や保守管理ができていない。政治的に中国を信頼していない国もある」
- たしかに中国は武器輸出を相当な規模で進めてきた。アフリカでは三分の二の国で中国製武器が採用されている。ここ数年間で中国の武器輸出は記録を塗り替える規模になった。とはいえ、ここにきて武器輸出は鈍化しており、世界市場はロシアとアメリカが大きく支配している。
- 南アフリカで9月に中国業者はJF-17戦闘機の買い手を見つけるのに苦労している。同機はパキスタンとの共同開発で米F-16に相当する。一部アフリカ諸国は購入資金で困難を感じ同機を発注しているのはナイジェリアのみだ。
- カメルーンは中国製攻撃ヘリコプターを4機導入したが、一機は納入直後に墜落しており、以後の調達は止まっている。中国製兵器の信頼度に懸念が広まっている。
- 米国、ロシアの製品が戦場で実証済みなのに対して中国製装備は購入しないとその真価がわからない状態だ。
- 2016年9月のインドネシア海軍演習では中国製C-705ミサイルが目標を外れた。ジョコ・ウィドド大統領の目の前での大失態となった。
- これに対し中国専門家はミサイルの性能を弁護し、人的エラーに原因があるのではと主張する。「ミサイル発射には中間段階で人的要因が大きく作用します。標的に命中させるためには正しい参照データが必要です」さらにC-705並びに短距離用のC-701、C-704の各ミサイルはイランが支援するフーチ戦闘員がUAE艦船を攻撃した際に効力を実証済みだと主張している。
- 中国製兵器は世界の反乱勢力、戦闘員の間に人気があり、スーダンは中国製ハードウェアの大口購入国となり、アフリカ中の武装勢力へ供給窓口になっている。
- 南スーダン政府軍が中国製対空ミサイルを運用しているのが目撃される一方、スーダンが支援する武装勢力も中国製兵器を使用している。
- アフリカへの中国製武器輸出は同時に中国企業による大規模アフリカ投資と表裏一体で、豊富な天然資源に注目しながら中国は軍事プレゼンスを着実に強めている。
- 「交易が中国経済成長の中核だ」とO.E. Watch は指摘する。「中国が軍事技術での信頼性向上に成功すれば、武器輸出の経済での役割も増加するだろう」
- 世界で戦争がある限り、中国の防衛産業が顧客を見つけるのに苦労する事態は考えにくい。■
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