If the J-20 Stealth Fighter Is So Amazing Why Is China Buying Russia's Su-35?
November 2, 2016
- 中国は成都J-20ステルス戦闘機を珠海航空ショーで初公開したが、一方で高性能ロシア製戦闘機の取得を目指している。
- J-20の二機編隊が世界の報道陣の関心を集めたが、同時にロシア政府がスホイSu-35フランカーEを中国人民解放軍空軍(PLAAF)向け24機生産開始したとこっそりと発表しいてる。中国は同機導入の契約を2015年11月に締結し総額20億ドルといわれる。
- 「中国向け納入は契約通り進める」とロシア連邦軍用技術協力企業の副局長ウラジミール・ドロツツォフがTASS通信に語っている。「契約に基づく第一段階を実施中」
- ロシアはSu-35をまず4機PLAAFへ今年末に引き渡し、残りは今後三年以内に納入する。だがクレムリンは中国に高度技術を売却した経験からSu-35に盛り込まれたロシアの知的財産を保全する。中国がフランカー旧型機をリバースエンジニアリングして瀋陽J-11、J-15、J-16と立て続けに機体を開発された苦い経験があるためだ。
- 中国がSu-35の技術を入手することに意欲的であるのは確実だ。J-20現行仕様は第五世代戦闘機の想定とはいえ、中国のエンジン技術やミッションシステムのエイビオニクス技術は相当劣っている。Su-35が搭載するサトゥルンAL-41F1Sアフターバーナー付きターボファン、ティコミロフNIIPイルビス-Eフェイズドアレイレーダーや電子戦装備に中国が高い関心を示しそうだ。
- 中国国産のWS-10エンジンがフランカー派生のクローン機に搭載されているが、完成度は低く、J-20用の次世代WS-15が完成間近になっているのが現状だ。WS-15は地上テスト段階にあり、その後イリューシンIl-76に搭載した飛行テストがはじまるはずだ。
- 事実、中国製エンジンで信頼性が十分あるものは皆無で、ロシアから設計を盗んだエンジンでも同様だ。J-20は現在はロシア製サトゥルンAL-31F双発のようで、同エンジンはスホイSu-27他に搭載されているものと同じだ。ロシア製AL-41F1Sエンジンが手に入れば中国の悩みは解消する。
- J-20にはアクティブ電子スキャンアレイレーダー(AESA)搭載の可能性がある。搭載されているのは1475型(KLJ-5とも呼ばれる)レーダーのようだ。ただしこの情報は未確認である。なぜならPLAAFからの情報開示あないためだ。だがロシアのレーダー技術は中国より優れているといわれるので中国がイルビス-Eから有益な技術情報を得るのは確実だろう。
- 中国がロシアに勝っている分野がある。電子光学赤外線目標捕捉装置でロシアはソ連解体後の経済崩壊の影響を受けたままだ。J-20には電子光学式目標捕捉装置(EOTS)が機首に搭載されている。Beijing A-Star Science and Technology製EOTS-89の可能性がある。だが同センサーの性能水準では公表データがない。米製あるいはイスラエル製の同様装備と同程度の性能であるとは思われない。
- J-20は中国の軍用航空宇宙産業にとって大きな飛躍である。中国が注ぎ込んでいる投資規模を考えれば国産エンジン実用化に成功する日が来るかもしれない。ただし、その日はまだ到来しておらず、もしJ-20が言われるような高性能機ならばわざわざSu-35を導入する必要はないはずだ。
Dave Majumdar is the Defense Editor for The National Interest. You can follow him You on Twitter: @DaveMajumdar.
Image Credit: WikiCommons Image.
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