What Makes Russia’s New Tu-160M2 Blackjack Supersonic Bomber Special
August 4, 2016
ロシアの新型ツボレフTu-160M2ブラックジャック超音速戦略爆撃機が2018年末に初飛行する見込みで、本格生産が2021年に始まる。原型たるブラックジャックは少数生産のままソ連崩壊の1991年で生産終了していた。
Tu-160M2初号機は2018年末に初飛行し「 本生産は2021年開始の見込み』とヴィクトール・ボンダレフ上級大将が国営通信RIAノーヴォスティで語っている、 。 - 今回の大日程はこれまでのロシア政府発表と微妙に異なり、以前は初飛行2019年、本生産開始は2023年としていた。現下の経済情勢でロシア政府が予算を確保したことから同機がロシア戦略爆撃機の中核とみなされていることがわかる。
- Tu-160M2は全く別の機体と言ってよい。新型機のミッションシステムは更新されエンジンはクズネツォフNK-32アフターバーナー付きターボファンの性能改修型だ。ロシアは同型機をおよそ50機調達するとしているが、原型のTu-160が16機あり、これも改修を受けるかは不明。
- ロシア空軍の用兵思想は米空軍と異なり、敵防空網突破を大々的に行うことは想定していない。Tu-160はマッハ2でスタンドオフ兵器の発射地点へ急行する。ステルス性は重視されていない。
- だがTu-160M2は長く供用中のTu-95ベアを更新機体にならないようだ。両機種は今後も併用される。「B-52HとB-1Bのように共存するでしょう」とマイケル・カフマン(CNAコーポレーション、ロシア軍事問題研究員)は述べる。「それぞれ代替できない機種で、Tu-160がTu-95の後継機種という説には納得できませんね」
- そうなるとB-52同様にTu-95も今後も長く供用されそうだ。「Tu-95の完全退役は20年ほど先でしょう。パイロン改修でKh-101/102ミサイルの運用能力が生まれたのは今後も供用する意向を示しています」(コフマン)
- ロシア空軍には同機のペイロードに意味がある。ステルスミサイルのKh-101はシリアで実証ずみで、核弾頭付きKh-102はともに防空体制の整備された敵領空に進入する能力があり、爆撃機は遠隔地で発射すればよい。両ミサイルの射程は1,800マイル以上でロシア戦略爆撃隊の主要装備になるだろう。
- ツボレフには新型PAK-DAステルス爆撃機もあるが、機体が姿を表わすのはまだ先のことだ。「ロシアは新型機の公表を好みますが、実現しなくても希望的観測でしかも財政的に厳しい時でも公表するようですね」とコフマンは先に語っていた。
Dave Majumdar is the defense editor for the National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
Image: Creative Commons.
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