Boeing Offers Sneak Peek Of Clean-Sheet T-X Design
Boeing
ボーイング・ディフェンス・スピース&セキュリティは米空軍が求めるT-X高等練習機候補として完全新設計機のロールアウト式典をセントルイスで来月行う。
- 同社はSaabと組み、導入以後55年が経過したノースロップT-38の後継機として採用され、戦闘機・爆撃機パイロット養成を狙う。
- ボーイングの発表でT-X採用を競う四組の機体の姿が空った。数日前にノースロップ・グラマンの新型機が高速地上走行テストをする姿がカリフォーニアのモハーヴェで目撃されたばかりだ。ボーイングは広報用に自社T-Xのティーザー広告含むウェブサイトを立ち上げた。http://www.boeing.com/defense/t-x
- 同ウェブサイト上の想像図から高翼形状で着陸装置が機体に収納される構造だとわかる。主翼、尾翼の形状はT-38に似ている。機首下部は平らで丸みがついているが、箱型の空気取り入れ口が機体左右についている。
- ノースロップのT-X案では機体前方に続く背骨状の構造が特徴だがボーイング案にはない。前面と空気取り入れ口と主翼の一体化はT-38/F-20タイガーシャークのノースロップ案より更に進んでいる。エンジンは一基だ。.
- ボーイングのT-X広報係レイチェル・ロックハードによれば同機はF/A-18やF-15を生産する同社セントルイス工場で9月13日に発表するとし、空軍協会の航空宇宙サイバー会議(9月19-21日)の直前となる。
- 会議ではボーイング案、ノースロップ案が話題の中心となるだろう。12月に最低350機の次世代練習機生産の提案要求が出る予定だ。両社は新型設計案で勝負するが、他者は既存機の改修案を提示する。ロッキード・マーティンはKAIと組み、T-50AとしてT-50ゴールデン・イーグルの改修型を、レイセオン/ハネウェル/CAEチームはレオナルド・アレニア・アエルマッキM-346マスターをT-100として提案する。
- T-50は韓国でKAIが生産中でM-346もイタリアで生産中だ。T-Xとして最終組立は米国内で行うとロッキード、レセオンがそれぞれ表明している。ロッキードは早々とグリーンヴィル工場(サウスカロライナ)(C-130Jを生産中)に設置する計画を立てている。
- ボーイングはセントルイス工場でT-Xを組み立てる方針を決定していないが、F-15およびF/A-18生産が今後下火になる中、他場所で組み立てるとは思えない。「すべての選択肢を検討中です」(ロックハート)
- 案が揃ったがロックハートは完全新型設計のボーイング案こそ空軍が求めるT-X仕様を実現する正しい選択肢だと自信を示している。■
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