Northrop T-X Breaks Cover At Mojave
Aug 19, 2016 Guy Norris | Aerospace Daily & Defense Report
LOS ANGELES – 米空軍T-X次世代練習機としてノースロップ・グラマンが採用をめざす機体がモハーヴェ( カリフォーニア) で地上走行テストを開始した。
- 機体は同社内部のScaled Composites特別事業部が設計し、今週から高速地上走行テストを開始した模様。低翼単発機で空気取り入れ口が左右にあり、尾翼は通常形状。
- T-38との類似性に加え、同社が以前断念したF-20タイガーシャークの特徴も見られ、空気取り入れ口前にエリアルールを採用し遷音速性能を確保し、垂直尾翼につながる背部も特徴的だ。機体底部はV字型になっており、三輪式降着装置がつき、機首と後部ノ降着装置との軸距は大きく取られている。
- 機体画像が8月19日に公表されたが、機体は簡素な後縁フラップと水平安定板を逆上半角をつけて配備しているようだ。またエンジンはアフターバーナーがないが実証機のみの措置なのか不明。同社からは2015年12月に機体コンセプト図が公表されており、空軍の求める高G持続時間、迎え角での機体制御、旋回性能を実現しつつ機体価格を一定範囲に抑える設計だと説明していた。
- FAA機体登録情報では同機はモデル400の名称で、Scaled Compositesの設計番号が付いている。エンジンはジェネラル・エレクトリックF404-102D単発で、FAA登録は2015年6月中旬。
- ノースロップはT-XではBAEシステムズ、L-3と組んでおり、同機の初飛行を年末までに行う。T-X競作ではロッキード・マーティン=KAIがT-50Aを原型に、またボーイングとSaabが新型機をそれぞれ提案する。レセオンはレオナルドとT-100としてレオナルド(アレニア・アエルマッキ)M-346高等練習機を推している。
- T-Xの提案要求は12月に空軍が公示する予定で、契約交付は2018年早々となる。T-Xは2034年に投入され、その前に初期作戦能力を2024年に獲得する見込みだ。■
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