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★★★世界第二位になった日本の空母部隊を空母と呼ばないフィクションはいつまで続くのか



国内では護衛艦といい、英語呼称では駆逐艦としていますが、各国がDDHを空母と呼ぶことに海上自衛隊は頑なに抵抗しているのか、あるいは抵抗しているのは政府だけで、海上自衛隊は異なる意見を有しているのか、早晩明らかになるでしょう。(海上自衛隊はいずも級では固定翼機の運用に向けた改装を検討しており、いよいよ日本も空母を空母と呼ぶ時代がすぐそこまで来ています)



Japan Builds New Aircraft Carriers - is Now 2nd in the World With Carriers

WE ARE THE MIGHTY
Tuesday at 11:01 PM


  1. かつて日本は世界第二位の空母部隊を有していた。1941年12月のことで、6隻の正規空母、軽空母5隻があり、正規空母2隻が建造中だった。当時の米海軍は正規空母7隻を運用中だった。
  2. 今日の日本の空母部隊は再び第二位の規模となった。現在3隻が就航中で一隻が建造中だ。空母なのに空母と呼ばず、はるなしらね級ヘリコプター搭載艦四隻と交替するとの印象を前面に出している。この四隻は5インチ砲と8セルのASROC発射機を前方に搭載し後部には駆逐艦として異例の大きさの格納庫があり、SH-3シーキングヘリコプター3機を搭載し、後にSH-60に変更した。
  3. ひゅうが級「ヘリコプター護衛艦」がニミッツ級空母に随航すれば大きさは違うもののひゅうがの空母形状は明らかだ。ひゅうがと姉妹艦いせは排水量19,000トンでタイランドのチャクリ・ナルエベトの11,500トン、イタリアのジュセッペ・ガリパルディ(10,500トン)、スペインのプリンシペ・デ・アストゥリアス(16,700トン)を凌駕する。ひゅうが級には16セルの Mk 41 VLSでRIM-162発展型シースパローミサイルやRUM-139垂直発射式ASROCを発射し、三連装324mm魚雷発射管を備えるが、主任務はヘリコプター運用にあり、18機まで搭載できる。ある意味で旧海軍の航空戦艦伊勢、日向に匹敵する。
  4. ひゅうがでV-22運用をしたこと、スペイン等の小型空母でもAV-8Bハリヤー運用をしていることに注意が必要だ。ひゅうがは最高速度30ノットで艦首方向で必要な風速を確保でき重装備V/STOL機の運用に役立つ。
  5. 最新の空母(日本はヘリコプター駆逐艦と呼称)はいずもだ。排水量は27,000トンで28機搭載可能でスペインのフアン・カルロス一世、イタリアのコンテ・ディ・カボールにほぼ匹敵し、退役した英海軍インヴィンシブル級より2割ほど大きい。英海軍は同級でハリヤーを運用していた。
  6. いずも級はひゅうが級より対空、対潜装備を省略している。いずもの兵装はファランクス近接防空火器とMk 31発射機によるRIM-116ローリングエアフレームミサイルのみだ。いずもは就航中でかがが建造中。いずももヘリコプター駆逐艦と呼ぶが、実質的な空母であるのはあきらかだ。■


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